# 内容的には、Blogger で書いている Blog 記事 とほぼ同じだが、Markdown で書き直した。
年末になって、自宅で放置状態だった MacBook Air (11-inch, Mid 2012) の OS を macOS Catalina (10.15.2) に Update したので、その備忘録。
Catalina がどんなOSなのかは下記リンク先を参照。
手持ちの Mac に搭載されている macOS を調べる方法はこちら
##1. macOS Catalina の対応機種を確認
まず手持ちの Mac にmacOS Catalina が対応しているのかを確認する必要がある。
リンク先ページにあった下記ページに記載の方法で、手持ちのMacの機種名を確認する。
一応は対応機種のようだ。
ちなみに手持ちの MacBook Pro (15-inch, Mid 2010) は対応外でした。。。
##2. SSD の空き容量が足りない
元々の SSD 容量が 128GB でそこに色々インストールしていたこともあり、不要なアプリをアンインストールするなどしたりしてみたが、空き容量が 8 GB 程度しか確保できなかった。macOS Catalina にアップグレードする方法 - Apple サポート を見ると、
Mac に 4 GB 以上のメモリが搭載され、12.5 GB の空き容量があることが必要です。
となっているので、全く容量が足りない。
Mac のソフトウェアをアップデートする方法 - Apple サポート にある方法だと、 App Store App でダウンロードする方法になっているが、インストーラーである macOS Catalinaインストール.app 自体が 8.19 GB ほどあるので、外付け HDD つないだ状態でそこにダウンロードさせればダウンロードはできるが、いずれにしてもインストール時に必要になる空き容量は確保できない。
というわけで、SSD の中身を消去しないとどうしようもないのが確定=クリーンインストールを行うことが確定。
##3. TimeMachine でバックアップ
とはいえ、現行の環境をある程度は移行したいので、クリーンインストールの前に SSD のバックアップを Time Machine で取っておく。
##4. クリーンインストールの方法の種類
USB メモリにインストールイメージを作成して、そこからインストールする方法と、macOS 復元からネットワークインストールする方法がある。
今回は手持ちの USB メモリがないので(私物が会社に置きっぱなしだった)、ネットワークインストールをすることにする。
##5.macOS 復元を起動
バックアップ完了したら、SSD の中身を消すためにディスクユーティリティでフォーマットする必要があるが、今回の対象は起動ディスクなので、OS を起動したまま消去することはできない。
うろ覚えだったショートカット「command (⌘) + R」を押しながら電源ボタンを押して、macOS 復元を起動する。
が、これだと問題が。
##6. macOS 復元の起動の仕方は数種類ある
[command (⌘) + R] を押しながら電源ボタンを押すことで macOS ユーティリティの起動はできたが、これだと macOS ユーティリティのメニューに表示される「macOSを再インストール」のアイコンは、今入っているバージョンのOSになってしまう。
ほしいのは最新版のOSなので、これだとフォーマットだけして同じバージョンを入れ直すことになってしまう。これだと面倒だし、なによりクリーンインストールにならない。
最新版の Catalina が表示される方法はないかと思いながら何度か起動時のキーコンビネーションを試してみたところ、[Option+Command (⌘)+R] で起動したら、macOS ユーティリティのメニューに最新版の Catalina のアイコンが表示された。
前述のヘルプ記事を見ていたら、macOS 復元から macOS を再インストールする方法 - Apple サポートに上記キーコンビネーションの記載があった。ヘルプはきちんと読みましょう。。
ちなみに Mac の起動時のキーコンビネーションについては他にも色々ある。
##7.ディスクユーティリティで SSD の中身を削除、ボリューム追加
macOS ユーティリティのメニューに無事 Catalina のアイコンが表示されたので、起動ボリュームを一旦開放することにする。
操作は Mac のディスクユーティリティについて - Apple サポート にあるような操作画面で行う。
今回はマシンを人に譲渡するわけではないので、ストレージデバイスのフォーマットはせずに、起動ボリューム「だけ」を削除して再度起動ボリュームを追加する。この際、ボリューム名は削除前のものと同じにする。
- Macのディスクユーティリティでストレージデバイスを消去して再フォーマットする - Apple サポート
- Mac のディスクユーティリティで APFS ボリュームを追加する/削除する/消去する - Apple サポート
ちなみに今回バックアップ前の環境ではファイル・システム・フォーマットが Mac OS 拡張だったが、Catalina では Apple File System(APFS)となる。
- Mac のディスクユーティリティで利用できるファイル・システム・フォーマット - Apple サポート
- 個別の APFS ボリュームに macOS をインストールする - Apple サポート
- Macの複数のAPFSボリュームで領域が共有されているかどうかを「システム情報」で確認する - Apple サポート
- Macのディスクユーティリティで物理ディスクにパーティションを作成する - Apple サポート
APFS では、コンテナによる区分けがサポートされる模様。
##8. Catalina をインストール
OS のインストールが完了すると再起動して、設定アシスタントが各種設定について聞いてくる。
WiFi の接続 PW を途中で聞かれるが、有線 LAN を接続してインストールしていたので、この段階では無視。iCloud の PW や iCloud 宛にバックアップするファイルの種類を聞かれれるので、必要なものを指定しておく。
##9.Time Machine からバックアップを書き戻す
インストール後に MacBook Air の移行アシスタントの画面で Time Machine からの書き戻しを聞かれるので、Time Machine のバックアップデータが入った HDD をMacBook Air につないで、「Mac、Time Machine バックアップ、または起動ディスクから」を選択して、転送する情報を選択する。
- MacでTime Machineを使って、バックアップを作成した項目を復元する - Apple サポート
- コンテンツを新しい Mac に移行する方法 - Apple サポート
- バックアップから Mac を復元する - Apple サポート
下記は Time Machine の関連項目。
- 新しいバックアップディスクをMacに接続する - Apple サポート
- 新しいMacでバックアップ履歴を継承する場合 - Apple サポート
- Time Machine で Mac をバックアップする - Apple サポート
- 削除したファイルや古いファイルを Time Machine で復元する - Apple サポート
- MacのTime Machineのトラブルシューティング - Apple サポート
- Macを以前のバージョンのmacOSに戻す - Apple サポート
##10. アンチウイルスソフトをアンインストール&再インストール
Time Machine からの復旧でアンチウイルスソフトもインストールされるが、これについてはバックアップ前にアンインストールして、再度インストールすることが必要。自分の場合はノートンセキュリティを再インストールした。
- Mac 版ノートンをアンインストールする
- RemoveSymantecMacFiles ツールを使用してすべての Mac 版ノートンプログラムを削除する
- Mac でのノートン デバイス向けセキュリティのアンインストール
##11.macOS Catalina にアップデートしたあとに出た不具合
- 32bit版のアプリがとうとう動かなくなった。
- 32 ビット App と macOS High Sierra 10.13.4 以降の互換性 - Apple サポート
- 例:MS-Office 2011, TextWrangler, Brother Control Center (複合機app), etc.
- Chrome で表示されるフォントがおかしくなった。
- OS Update のあと数日の間にカーネルパニックを数回。ノートンがうまくアンインストールできていなかったのをやり直して様子見。。
- デフォルトシェルがbash からzsh に変わったことで毎回シェルが立ち上がる。
Last login: Thu Dec 21 01:23:41 on console
You have mail.
The default interactive shell is now zsh.
To update your account to use zsh, please run `chsh -s /bin/zsh`.
For more details, please visit https://support.apple.com/kb/HT208050.
MacBook-Air:~ exampleuser$
- zsh を Mac のデフォルトシェルとして使う - Apple サポート に書かれている方法で、bash から zsh に変更
##12. macOS Catalina にアップデートして良かったこと
- 空き容量が増えた (8GB→35.42GB)
- アップデートできなくなっていたアプリのアップデートができた。
- 例:Apple Configurator 2, SourceTree, Numbers, etc.
- 久しぶりに新しいアプリを入れてみた。
- 例:BBEdit, Trello, Microsoft To Do, Chrome Canary, etc.