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SendGrid サポートから得た知見を可能な範囲で公開してみるよ

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株式会社オズビジョンのユッコ (@terra_yucco) です。
今日も珍しく仕事の話を書こうと思います。

SendGrid

ご存知だと思われる SendGrid を、オズビジョンのメインプロダクト「ハピタス」でもメール送信の一部に利用しています。運用を外出しできるメリットはありますが、自前のメールサーバと比べると基本的にブラックボックスなので、サポートを活用するシーンは多いです。
今回、サポートとのやりとりを (機密にあたりそうなところは伏せて) いくつか紹介してみたいと思います。

サポート問い合わせの前に

オズビジョンは SendGrid を本家ではなく、日本のリセラーパートナーである構造計画研究所経由で利用しています。そのため、対象アカウントを契約しているメールアドレス以外からの問い合わせの場合には、本人確認情報を問い合わせ時に共有する必要があります。
これを忘れると「本人確認情報下さい」と言われて問い合わせ対応が 1 日くらい延びてしまうので、最初から提示するのがベターと思われます。

上記には「登録情報や契約内容のご変更時」とありますが、別のメンバが個人アドレスで契約したアカウントについて問い合わせを出すときには、以下の 3 項目が必要となりました。(画像は上記記事よりお借りしています。)

  • ユーザ名
  • 登録メールアドレス
  • 登録姓名

image.png

Essential プランから Pro プランに上げるときに IP ウォームアップは必要なの?

元々 SendGrid の利用は Essential プランから始まりましたが、流量が増えてきたので Pro プランを検討したときに投げた質問。

必要

Essential プランは共有 IP を使っているが、Pro プランはそれとは違う専用 IP を払い出すので、別途 IP ウォームアップが必要とのこと。

なお、送信予定通数が Daily 500 件とかであれば、上記の表の「IP Warmup Schedule」の中の Day 3 までを徐々に上げていけばよく、それ以上のウォームアップは不要です。

Pro 100k から Pro 1.5M などへアップグレードする場合、別途ウォームアップは必要なの?

最終的にもっと多くのメールを移行する予定だったので、念のためにした質問。

別途は不要、ただし予定通数に応じた追加ウォームアップは必要

Pro プランの中でアップグレードする場合には、割り当ての IP アドレスの変更は発生しないので、最初から改めてウォームアップする必要はありません。しかし、ウォームアップ済みの範囲を超える場合には追加のウォームアップは必要になります。その場合も前述の推奨スケジュールが使えます。

また別の観点として、急激にメール通数が増えると宛先サーバで制限される可能性がある。また、一時的にアカウントが SendGrid によって凍結されることもあるそうです。

メールのダウンタイムを発生させず、Daily 500 件程度のメールを Essential から Pro に移行する方法はない?

既に Daily 500 件程度のメールを Essential プランから送っており、これを止めるわけにはいかなかったけど、将来を見据えて Pro に移行したくてした質問。

先に Pro にして流量制御して流すか、複数アカウントを並行契約

重要事項

  • Pro にした場合に払い出される IP を事前に知ることはできない (プラン変更時に割り当て)
  • そのため Essential 状態でウォームアップは不可能

方法 (1)

既存のプランを Pro にアップグレードし、少量ずつ送信する。
ただし、ダッシュボードでメトリクスを見て、ステータス変更に時間がかかっていたり、遅延が発生している場合は一度止めて様子を見る必要がある。

以下は具体的な見方なので、頂いた回答を引用します。

ActivityにてProcessed発生からDelivered発生までに時間がかかったり、
Deferred(遅延)イベントが発生したりしている場合は、
SendGridによるアカウント凍結や宛先側でのスロットリングが発生していることが考えられますので、
少し時間を置いて、次の100件のメールを配信してください。

方法 (2)

別のアカウントをもう一つ契約し、そちらでウォームアップを行ったあと、元の Daily 600 件を送信するのに使うアカウントを切り替える。

※以前、Essential を契約する際、テスト用にもう一つアカウントを作ろうとしたらダメだと言われたのですが。Pro (要するに有料) アカウントであれば、経緯を伝えれば同じ法人名義でも複数作成できるようです。

SendGrid 的選択基準

止められない Daily 600 件のメールの種別次第。

  • マーケティング系メールで送信タイミングを制御できるなら (1)
  • トランザクション系メールで送信タイミングを制御できないなら (2)

これらを踏まえ

オズビジョンでは Pro アカウントをもう 1 つ契約し、そちらをウォームアップしてから使う方針を決めました。
ウォームアップをどのように行ったかなどはまた別の記事で共有できればと思います :smiley:

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