解決したかった問題
- 色んなAIエディタでMCPの設定をする際に、mcp.jsonにその都度手入力するのが面倒くさかった
- 新規プロジェクトを作成するたびにMCPの設定をするのが面倒くさかった
- Google検索してヒットする記事だと自分の欲しい情報がなかった
アプローチ
Docker MCP Toolkitで使用したいMCPサーバーを一元管理し、それを各AIエディタのユーザースコープで使用できるようにすることで、プロジェクトごとの設定を不要にする。
前提条件
- Docker Desktopがインストールされている
- Docker MCP Toolkitが有効化されている(Settings → Beta features → Enable Docker MCP Toolkit)
- 対象エディタがインストールされている(Claude Code、Cursor、Gemini CLI)
Docker MCP Toolkitの設定
1. Docker DesktopでMCP Toolkitを有効化
- Docker Desktopを起動
- Settings → Beta features
- "Enable Docker MCP Toolkit"をチェック
- Apply & restart
2. 使用したいMCPサーバーをインストール
Docker Desktop → MCP Toolkit → Catalogから必要なMCPサーバーをインストール
例:
- GitHub MCP Server
- Playwright MCP Server
- その他必要なサーバー
各エディタへの設定
Claude Code(CLIコマンド)
# Docker MCP Gatewayをユーザースコープで追加
claude mcp add MCP_DOCKER -s user -- docker mcp gateway run
# 設定確認
claude mcp list
Cursor & Gemini CLI(Docker MCP Toolkitから接続)
- Docker Desktop → MCP Toolkit → Clientsタブを開く
- 対象エディタ(CursorまたはGemini CLI)の横にあるConnectボタンをクリック
- 自動的に設定ファイルが更新される
- エディタを再起動
コマンドの詳細説明(Claude Code)
-
docker-mcp: MCPサーバーの名前(任意の名前を設定可能) -
-s user: ユーザースコープで追加(全プロジェクトで利用可能) -
--: エディタのオプションとサーバーコマンドを分離 -
docker mcp gateway run: Docker MCP Gatewayを起動するコマンド
メリット
1. 一元管理
- Docker MCP Toolkitで全てのMCPサーバーを管理
- Claude Codeでは一つのゲートウェイコマンドを設定するだけ
- CursorとGemini CLIでは設定ファイルが自動更新される
2. プロジェクト間の共通化
- ユーザースコープで設定することで、全プロジェクトで同じMCP環境を利用可能
- 新規プロジェクトでも設定不要
3. セキュリティ
- Docker MCP Toolkitの署名済みイメージを使用
- コンテナ分離によるセキュリティ向上
4. バージョン管理
- Docker MCP Toolkitでサーバーのバージョン管理が可能
- 一括アップデート対応
確認方法
Claude Code
# CLIでの確認
claude mcp list
# セッション内での確認
/mcp
Cursor & Gemini CLI
- エディタ内でMCPツールが利用可能になっていることを確認
- Docker MCP Toolkit → Clientsタブで接続状況を確認
トラブルシューティング
Docker MCP Gatewayが起動しない場合
- Docker Desktopが起動していることを確認
- MCP Toolkitが有効化されていることを確認
- 以下のコマンドでデバッグ(Claude Code):
claude --mcp-debug
MCPサーバーが認識されない場合
- Docker MCP Toolkit内でサーバーがインストールされていることを確認
- エディタの再起動
- Docker MCP Toolkit → Clientsタブで接続状況を確認
Cursor/Gemini CLIで接続できない場合
- Docker MCP Toolkit → Clientsタブで再度Connectを試行
- エディタの完全な再起動
- 設定ファイルが正しく更新されているか確認
参考情報
この設定により、複数のAIエディタで統一されたMCP環境を効率的に構築できます。特にCursorとGemini CLIでは、Docker MCP ToolkitのGUIから簡単に接続設定が可能です。