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頑張ったのに結果が出ない、は当然のこと — 努力を「縦軸」だけで測るのをやめた話

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この記事は約8分で読めます。

筆者プロフィール: ソフトウェアエンジニア。「知った気にならない。いつまでも学び続ける」を信条に、業務と個人開発の両輪で技術を磨いています。AI 駆動開発で複数の個人開発アプリを構築・運用中。
👉 ポートフォリオ: 筆者ホームページ

今日は少し抽象的ですが、仕事にも学習にも深く関わるテーマ、「努力は裏切る / 裏切らない問題」 について書きます。

いきなりですが、みなさんはこう聞かれたらどう答えるでしょうか。

努力は裏切らないと思いますか?

ここでいう努力とは、たとえば次のようなものです。

  • 資格勉強
  • スポーツ
  • ダイエット
  • 読書
  • 技術学習
  • 個人開発

結論から言うと、私は
努力の捉え方次第で、どちらとも言える
と考えています。

今日はこの「努力」を、少し多面的に見てみたいと思います。

筆者プロフィール: ソフトウェアエンジニア。
「知った気にならない。いつまでも学び続ける」を信条に、業務と個人開発の両輪で技術を磨いています。


「努力は裏切らない」という言葉の違和感

「努力は裏切らない」という言葉は、とても力があります。
苦しいとき、人を前に進ませてくれる言葉でもあります。

ただ、現実を生きていると、この言葉に少し引っかかることもあります。

たとえば、

  • 必死に勉強したのに資格試験に落ちた
  • 練習したのに試合で結果が出なかった
  • ダイエットを頑張ったのに思うように減らなかった
  • 毎日コードを書いたのに評価につながらなかった

こういう場面に出会うと、
「いや、努力って普通に裏切るのでは?」
と思う気持ちも自然です。

私はこの違和感を、努力そのものが間違っているからではなく、
努力の見方が一つではないから だと考えています。


『運転者』の「人生のポイント」という考え方

みなさんは、喜多川泰さんの 『運転者』 という小説をご存じでしょうか。

本書では、人生はポイントカードのようなものだと描かれます。
日々の行いによってポイントを貯めていき、その蓄積が最終的な幸せにつながる、という考え方です。

この考え方を知ったとき、私はとても面白い視点だと思いました。

みなさんの周りにも、
「最近あの人、なんだか運が良いな」
と思う人はいないでしょうか。

私は、そういう人は突然幸運になったのではなく、
それまでに貯めてきた人生のポイントを使っている人
なのかもしれないと思っています。

日本には 「徳を積む」 という言葉があります。
私はこの言葉も、かなり近い意味だと感じています。

つまり、

  • 人生のポイントを貯める
  • 徳を積む
  • 努力を重ねる

これらは完全に同じではないにせよ、かなり重なる概念として見られるのではないか、というのが今の私の考えです。


では、すべての努力は人生のポイントになるのか

ここで一つ問いが生まれます。

努力をすること = 人生のポイントを貯めること
なのでしょうか。

もっと厳密に言うと、

  • 努力は人生のポイントを貯める行為に含まれるのか
  • 逆に、すべての努力は人生のポイントになるのか

という問いです。

私の持論としては、答えは No です。

つまり、見方によっては
努力は裏切る
と言えます。

ただし、これは努力が無意味だという話ではありません。
ここで重要なのが、先ほど書いた 「努力の捉え方」 です。


努力を「縦軸」で見ると、努力は裏切る

まず、努力を 縦軸 で捉えてみます。

イメージとしては、登山です。
頂上を目指して、一歩ずつ登っていく。
そして 「頂上まで行けたかどうか」 で努力の結果を評価する見方です。

この見方では、努力の価値は主に 目標達成 によって測られます。

たとえば資格試験なら、

  • 頂上 = 試験合格
  • 合格した = 努力が報われた
  • 不合格だった = 努力が報われなかった

という構図になります。

この考え方に立つと、
試験に合格できない努力は、努力ではない
とすら言えてしまいます。

かなり厳しい見方ですが、現実にはこの軸で努力を見ている人は多いと思います。
私自身も、長い間この見方をしていました。

縦軸の努力は分かりやすいです。
成果が明確だからです。

でもその分、結果が出なかったときのダメージも大きい。
だから縦軸だけで努力を測ると、努力は簡単に「裏切るもの」になります。


努力を「横軸」で見ると、努力は裏切らない

では次に、努力を 横軸 で捉えてみます。

これは何かというと、
自分の努力が、周囲にどんな影響を与えたか
という見方です。

たとえば、自分が勉強している姿を見て、

  • 周りの人が刺激を受ける
  • 読書を始める人が出てくる
  • 学習習慣が広がる
  • 挑戦する空気が生まれる

ということがあります。

このとき、たとえ自分自身が目標を達成できなかったとしても、
努力はそこで終わっていません。

努力が 連鎖 し、つながり を生み、
他者の行動に影響を与えているからです。

この見方に立つと、努力は単なる個人戦ではなくなります。

たとえば資格試験で不合格だったとしても、

  • その過程で学んだことを人に共有した
  • 誰かがそれに触発されて勉強を始めた
  • 挑戦する姿そのものが、周囲に火をつけた

のであれば、その努力は別の形で実を結んでいます。

この意味で、横軸で見た努力は
裏切らない
と言えるのだと思います。

視点 評価の基準 結果が出なかったとき
縦軸(結果) 目標を達成できたか 努力は裏切ったように見える
横軸(影響) 周囲にどんな影響を与えたか 努力は誰かを動かしているかもしれない

私自身、努力を縦軸でしか見ていなかった

私はこの考え方に出会うまで、努力をほとんど縦軸でしか見ていませんでした。

  • 成果が出たか
  • 目標を達成したか
  • 合格したか
  • 評価されたか

こうした指標で努力を測ることが多かったです。

でも振り返ってみると、あるとき
「あなたの姿を見て、読書を始めました」
と言ってくださった方がいました。

この言葉は、私にとってとても大きかったです。

なぜなら、その瞬間に初めて、
努力は自分の中だけで完結しない
と実感できたからです。

自分では「まだ足りない」「まだ結果が出ていない」と思っていた努力が、
誰かの行動を動かしていた。

これはまさに、努力を横軸で捉えたときの
「人生のポイントを貯める」行為そのもの
だと感じました。


モチベーションが落ちたときほど、横軸で見る

仕事をしながら継続して努力していると、どうしてもモチベーションが下がる時期があります。

  • すぐ結果が出ない
  • 成長が実感できない
  • 周りと比べて落ち込む
  • この努力に意味があるのか分からなくなる

こういう時期は誰にでもあります。

そんなとき、努力を縦軸だけで見ていると苦しくなりやすいです。
頂上に近づいている実感がないと、全部無意味に思えてしまうからです。

でも、努力を横軸でも見てみると景色が変わります。

  • 自分の積み上げが誰かの刺激になっているかもしれない
  • 共有した学びが誰かの役に立っているかもしれない
  • 挑戦する姿勢そのものが、周囲に伝播しているかもしれない

そう考えると、今の努力にも別の意味が見えてきます。


努力を横軸で見ると、発信の意味も変わる

この視点に立つと、情報発信の価値も大きく変わります。

学んだことを書く。
試したことを共有する。
失敗したことも含めて外に出す。

これは単なる記録ではありません。
努力の横展開 です。

自分一人の努力を、自分一人のものとして終わらせない。
外に出すことで、他の誰かの行動を動かせるかもしれない。

だから私は、発信には大きな意味があると思っています。

実際、学びを言語化してQiitaやBlogに書き残し、自分の理解を確認することを実践として大切にしています。
また、得た学びを独り占めせず、後に続く人へ渡していく姿勢として、ブログ・個人開発・ドキュメント整備を続けています。


まとめ

努力は裏切るのか、裏切らないのか。

私の答えは、
努力の捉え方次第でどちらとも言える
です。

縦軸の努力

  • 目標達成を基準に見る
  • 頂上に到達できたかで評価する
  • 結果が出なければ、努力は裏切るように見える

横軸の努力

  • 周囲への影響で見る
  • 努力の連鎖やつながりを見る
  • たとえ目標未達でも、努力は誰かを動かしうる
  • この意味で、努力は裏切らない

どちらの視点も大切です。
ただ、苦しくなったときに縦軸しか持っていないと、努力を続けるのがとても難しくなります。

だからこそ、
努力を横軸でも見られるようにしておくこと
が、継続の支えになるのだと思います。


おわりに

もし今、仕事や勉強や挑戦の中で、
「こんなに頑張っているのに報われない」
と感じているなら、一度だけ視点を変えてみてください。

その努力は、頂上に届いていないだけで、
誰かに火をつけているかもしれません。

その努力は、まだ結果になっていないだけで、
人生のポイントとして確かに積み上がっているのかもしれません。

仕事をしながら努力を継続するとき、モチベーションが落ちる瞬間はあります。
そんなときこそ、努力を縦軸だけでなく横軸でも見てみてください。

そしていつか、積み上げたポイントを使うタイミングで、
「運の良い人」 になってください。

毎日1%の成長を積み上げる姿勢と、「落ちこぼれでも努力を積み上げれば景色を変えられる」という信念を大切にしています。
また、夢を言葉にし、語り、行動につなげられる環境を重視し、一人でも多く「夢を語れるようになった人」が生まれてほしいと願っています。


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