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筆者プロフィール: ソフトウェアエンジニア。「知った気にならない。いつまでも学び続ける」を信条に、業務と個人開発の両輪で技術を磨いています。AI 駆動開発で複数の個人開発アプリを構築・運用中。
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今日は少し抽象的ですが、仕事にも学習にも深く関わるテーマ、「努力は裏切る / 裏切らない問題」 について書きます。
いきなりですが、みなさんはこう聞かれたらどう答えるでしょうか。
努力は裏切らないと思いますか?
ここでいう努力とは、たとえば次のようなものです。
- 資格勉強
- スポーツ
- ダイエット
- 読書
- 技術学習
- 個人開発
結論から言うと、私は
努力の捉え方次第で、どちらとも言える
と考えています。
今日はこの「努力」を、少し多面的に見てみたいと思います。
筆者プロフィール: ソフトウェアエンジニア。
「知った気にならない。いつまでも学び続ける」を信条に、業務と個人開発の両輪で技術を磨いています。
「努力は裏切らない」という言葉の違和感
「努力は裏切らない」という言葉は、とても力があります。
苦しいとき、人を前に進ませてくれる言葉でもあります。
ただ、現実を生きていると、この言葉に少し引っかかることもあります。
たとえば、
- 必死に勉強したのに資格試験に落ちた
- 練習したのに試合で結果が出なかった
- ダイエットを頑張ったのに思うように減らなかった
- 毎日コードを書いたのに評価につながらなかった
こういう場面に出会うと、
「いや、努力って普通に裏切るのでは?」
と思う気持ちも自然です。
私はこの違和感を、努力そのものが間違っているからではなく、
努力の見方が一つではないから だと考えています。
『運転者』の「人生のポイント」という考え方
みなさんは、喜多川泰さんの 『運転者』 という小説をご存じでしょうか。
本書では、人生はポイントカードのようなものだと描かれます。
日々の行いによってポイントを貯めていき、その蓄積が最終的な幸せにつながる、という考え方です。
この考え方を知ったとき、私はとても面白い視点だと思いました。
みなさんの周りにも、
「最近あの人、なんだか運が良いな」
と思う人はいないでしょうか。
私は、そういう人は突然幸運になったのではなく、
それまでに貯めてきた人生のポイントを使っている人
なのかもしれないと思っています。
日本には 「徳を積む」 という言葉があります。
私はこの言葉も、かなり近い意味だと感じています。
つまり、
- 人生のポイントを貯める
- 徳を積む
- 努力を重ねる
これらは完全に同じではないにせよ、かなり重なる概念として見られるのではないか、というのが今の私の考えです。
では、すべての努力は人生のポイントになるのか
ここで一つ問いが生まれます。
努力をすること = 人生のポイントを貯めること
なのでしょうか。
もっと厳密に言うと、
- 努力は人生のポイントを貯める行為に含まれるのか
- 逆に、すべての努力は人生のポイントになるのか
という問いです。
私の持論としては、答えは No です。
つまり、見方によっては
努力は裏切る
と言えます。
ただし、これは努力が無意味だという話ではありません。
ここで重要なのが、先ほど書いた 「努力の捉え方」 です。
努力を「縦軸」で見ると、努力は裏切る
まず、努力を 縦軸 で捉えてみます。
イメージとしては、登山です。
頂上を目指して、一歩ずつ登っていく。
そして 「頂上まで行けたかどうか」 で努力の結果を評価する見方です。
この見方では、努力の価値は主に 目標達成 によって測られます。
たとえば資格試験なら、
- 頂上 = 試験合格
- 合格した = 努力が報われた
- 不合格だった = 努力が報われなかった
という構図になります。
この考え方に立つと、
試験に合格できない努力は、努力ではない
とすら言えてしまいます。
かなり厳しい見方ですが、現実にはこの軸で努力を見ている人は多いと思います。
私自身も、長い間この見方をしていました。
縦軸の努力は分かりやすいです。
成果が明確だからです。
でもその分、結果が出なかったときのダメージも大きい。
だから縦軸だけで努力を測ると、努力は簡単に「裏切るもの」になります。
努力を「横軸」で見ると、努力は裏切らない
では次に、努力を 横軸 で捉えてみます。
これは何かというと、
自分の努力が、周囲にどんな影響を与えたか
という見方です。
たとえば、自分が勉強している姿を見て、
- 周りの人が刺激を受ける
- 読書を始める人が出てくる
- 学習習慣が広がる
- 挑戦する空気が生まれる
ということがあります。
このとき、たとえ自分自身が目標を達成できなかったとしても、
努力はそこで終わっていません。
努力が 連鎖 し、つながり を生み、
他者の行動に影響を与えているからです。
この見方に立つと、努力は単なる個人戦ではなくなります。
たとえば資格試験で不合格だったとしても、
- その過程で学んだことを人に共有した
- 誰かがそれに触発されて勉強を始めた
- 挑戦する姿そのものが、周囲に火をつけた
のであれば、その努力は別の形で実を結んでいます。
この意味で、横軸で見た努力は
裏切らない
と言えるのだと思います。
| 視点 | 評価の基準 | 結果が出なかったとき |
|---|---|---|
| 縦軸(結果) | 目標を達成できたか | 努力は裏切ったように見える |
| 横軸(影響) | 周囲にどんな影響を与えたか | 努力は誰かを動かしているかもしれない |
私自身、努力を縦軸でしか見ていなかった
私はこの考え方に出会うまで、努力をほとんど縦軸でしか見ていませんでした。
- 成果が出たか
- 目標を達成したか
- 合格したか
- 評価されたか
こうした指標で努力を測ることが多かったです。
でも振り返ってみると、あるとき
「あなたの姿を見て、読書を始めました」
と言ってくださった方がいました。
この言葉は、私にとってとても大きかったです。
なぜなら、その瞬間に初めて、
努力は自分の中だけで完結しない
と実感できたからです。
自分では「まだ足りない」「まだ結果が出ていない」と思っていた努力が、
誰かの行動を動かしていた。
これはまさに、努力を横軸で捉えたときの
「人生のポイントを貯める」行為そのもの
だと感じました。
モチベーションが落ちたときほど、横軸で見る
仕事をしながら継続して努力していると、どうしてもモチベーションが下がる時期があります。
- すぐ結果が出ない
- 成長が実感できない
- 周りと比べて落ち込む
- この努力に意味があるのか分からなくなる
こういう時期は誰にでもあります。
そんなとき、努力を縦軸だけで見ていると苦しくなりやすいです。
頂上に近づいている実感がないと、全部無意味に思えてしまうからです。
でも、努力を横軸でも見てみると景色が変わります。
- 自分の積み上げが誰かの刺激になっているかもしれない
- 共有した学びが誰かの役に立っているかもしれない
- 挑戦する姿勢そのものが、周囲に伝播しているかもしれない
そう考えると、今の努力にも別の意味が見えてきます。
努力を横軸で見ると、発信の意味も変わる
この視点に立つと、情報発信の価値も大きく変わります。
学んだことを書く。
試したことを共有する。
失敗したことも含めて外に出す。
これは単なる記録ではありません。
努力の横展開 です。
自分一人の努力を、自分一人のものとして終わらせない。
外に出すことで、他の誰かの行動を動かせるかもしれない。
だから私は、発信には大きな意味があると思っています。
実際、学びを言語化してQiitaやBlogに書き残し、自分の理解を確認することを実践として大切にしています。
また、得た学びを独り占めせず、後に続く人へ渡していく姿勢として、ブログ・個人開発・ドキュメント整備を続けています。
まとめ
努力は裏切るのか、裏切らないのか。
私の答えは、
努力の捉え方次第でどちらとも言える
です。
縦軸の努力
- 目標達成を基準に見る
- 頂上に到達できたかで評価する
- 結果が出なければ、努力は裏切るように見える
横軸の努力
- 周囲への影響で見る
- 努力の連鎖やつながりを見る
- たとえ目標未達でも、努力は誰かを動かしうる
- この意味で、努力は裏切らない
どちらの視点も大切です。
ただ、苦しくなったときに縦軸しか持っていないと、努力を続けるのがとても難しくなります。
だからこそ、
努力を横軸でも見られるようにしておくこと
が、継続の支えになるのだと思います。
おわりに
もし今、仕事や勉強や挑戦の中で、
「こんなに頑張っているのに報われない」
と感じているなら、一度だけ視点を変えてみてください。
その努力は、頂上に届いていないだけで、
誰かに火をつけているかもしれません。
その努力は、まだ結果になっていないだけで、
人生のポイントとして確かに積み上がっているのかもしれません。
仕事をしながら努力を継続するとき、モチベーションが落ちる瞬間はあります。
そんなときこそ、努力を縦軸だけでなく横軸でも見てみてください。
そしていつか、積み上げたポイントを使うタイミングで、
「運の良い人」 になってください。
毎日1%の成長を積み上げる姿勢と、「落ちこぼれでも努力を積み上げれば景色を変えられる」という信念を大切にしています。
また、夢を言葉にし、語り、行動につなげられる環境を重視し、一人でも多く「夢を語れるようになった人」が生まれてほしいと願っています。
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