レビュー手法とテスト技法
はじめに
2025年10月のプロジェクトマネージャ試験受験を終え、2026年春の情報処理安全確保支援士に向けて勉強中です。
本記事を含めた各知識のインデックスや学習の道のりについては、「情報処理安全確保支援士への道のり(随時更新中)」をご参照ください。
本記事は学習した内容を記載しています。
該当問題
レビュー手法とは
定義(エビデンス)
レビュー(Review)とは、成果物(仕様書/設計書/ソースコード等)を実行せずに確認し、欠陥や問題点を早期に発見する活動です。
代表的な根拠
- IEEE 1028(Software Reviews)
- IPA「ソフトウェア開発データ白書」
レビューの目的
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 品質 | 欠陥の早期発見 |
| コスト | 修正コスト削減 |
| 知識共有 | 設計意図の共有 |
| プロセス | 標準遵守の確認 |
→ レビューは「テストより前」に実施されるのが原則
レビュー手法の分類(試験頻出)
レビュー手法は 形式性の度合い により分類されます。
| 手法 | 特徴 |
|---|---|
| インスペクション | 最も厳格/公式 |
| ウォークスルー | 説明中心/教育的 |
| ピアレビュー | 比較的自由 |
| パスアラウンド | 回覧型 |
ウォークスルー(Walkthrough)
定義
ウォークスルーとは、作成者が成果物の内容/設計意図を説明し、参加者が理解/指摘を行うレビュー手法です。
特徴
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 主体 | 作成者 |
| 目的 | 理解促進/初期欠陥発見 |
| 雰囲気 | 教育的/非公式 |
| 対象 | 要件定義/設計初期 |
→ 「正しさの検証」より「理解の共有」重視
試験でのポイント
- 司会者が欠陥を洗い出す → ❌
- 作成者が説明する → ✅
テスト技法の全体像
テストは 結合の方向 により分類されます。
単体テスト
↓
結合テスト
↓
システムテスト
結合テストでは以下の方式が用いられます。
トップダウンテスト
定義
トップダウンテストとは、上位モジュールから下位モジュールへ段階的に結合しながらテストを行う方式です。
特徴
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 結合順 | 上位 → 下位 |
| 下位未完成 | スタブで代替 |
| 確認しやすい点 | 制御構造/業務フロー |
| 欠点 | 下位処理の検証が遅れる |
サンドイッチテスト(折衷テスト)
定義
サンドイッチテストとは、トップダウンテストとボトムアップテストを 並行して実施する折衷方式です。
構成イメージ
上位層 ← トップダウン
↑
中間層
↓
下位層 → ボトムアップ
利点
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 効率 | テスト期間短縮 |
| バランス | 制御構造と処理内容を同時検証 |
| 実務 | 大規模開発で有効 |
並行シミュレーション
定義
並行シミュレーションとは、新旧システムを並行稼働させ、同一入力に対する出力結果を比較するテスト手法です。
主な用途
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 移行 | システム更改 |
| 信頼性 | 計算結果の妥当性確認 |
| 業務 | 金融/基幹系 |
注意点
- コストが高い
- 一時的に二重運用が必要
レビュー手法の周辺知識
インスペクション
- 役割(司会/記録/作成者)が明確
- チェックリスト使用
- 欠陥検出率が高い
レビューとテストの違い
| 観点 | レビュー | テスト |
|---|---|---|
| 実行 | しない | する |
| 時期 | 上流 | 下流 |
| コスト | 低 | 高 |
| 効果 | 欠陥早期発見 | 動作確認 |