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筆者プロフィール: ソフトウェアエンジニア。「知った気にならない。いつまでも学び続ける」を信条に、業務と個人開発の両輪で技術を磨いています。AI 駆動開発で複数の個人開発アプリを構築・運用中。
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生成AIに「中学生にもわかりやすいように解説して!」と頼んだら、とても読みやすい記事ができました。情報処理安全確保支援士試験の不正解・未回答の問題を、やさしい解説付きでまとめています。
学習の背景
2026年秋の 情報処理安全確保支援士 試験合格を目指して、現在学習中です。本記事は、学習過程で遭遇した過去問の中から、つまずいた問題・未回答だった問題を整理し、生成AIに「中学生にもわかりやすく」解説してもらった内容をまとめたものです。
学習全体の進め方・学習記録・他分野の解説記事は、以下のまとめ記事で随時更新しています。
問1: 令和7年春期 問18(ネットワーク)
問題文: イーサネットにおいて,ルータで接続された二つのセグメント間でのコリジョンの伝搬と,宛先MACアドレスの全てのビットが1であるブロードキャストフレームの中継について,適切な組合せはどれか。
選択肢:
- ア: コリジョンの伝搬:しない / ブロードキャストフレームの中継:しない
- イ: コリジョンの伝搬:しない / ブロードキャストフレームの中継:する
- ウ: コリジョンの伝搬:する / ブロードキャストフレームの中継:しない
- エ: コリジョンの伝搬:する / ブロードキャストフレームの中継:する
正解: ア
やさしい解説:
この問題は、ネットワーク機器の「ルータ」が何を通して何を止めるかについての問題です。
まず用語を説明します:
- コリジョン(衝突):ネットワーク上で2つの機器が同時にデータを送ろうとしてぶつかること。教室で2人が同時にしゃべって聞き取れなくなるようなものです。
- ブロードキャストフレーム:ネットワーク上の全員に一斉に送るメッセージ。教室で「みんな聞いて!」と叫ぶようなものです。
- ルータ:異なるネットワーク同士をつなぐ機器。学校の別の建物をつなぐ連絡通路のようなものです。
ルータは、ネットワークを完全に分離する機器です。そのため:
- コリジョン(衝突)は伝搬しません。別の建物で起きた騒ぎは聞こえません。
- ブロードキャストフレーム(一斉送信)も中継しません。別の建物への放送は届きません。
だから「どちらもしない」のアが正解です。
問2: 令和5年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: 複数ノードから成るグループにマルチキャストでデータを送るときに,宛先として使用できるIPアドレスはどれか。
選択肢:
- ア: 10.0.1.1
- イ: 127.0.1.1
- ウ: 192.168.1.1
- エ: 239.0.1.1
正解: エ
やさしい解説:
マルチキャストとは「特定のグループだけにデータを一斉送信する」通信方式です。たとえると、テレビの「特定のチャンネルを見ている人だけに届く放送」のようなものです。
IPアドレスにはそれぞれ用途が決まっていて:
- 10.0.0.0〜10.255.255.255(ア):プライベートアドレス(会社や家のネットワーク内で使う)
- 127.0.0.0〜127.255.255.255(イ):ループバックアドレス(自分自身を指す特別なアドレス)
- 192.168.0.0〜192.168.255.255(ウ):プライベートアドレス(家庭のWi-Fiルータなどでよく使う)
- 224.0.0.0〜239.255.255.255(エ):マルチキャストアドレス(グループ送信用)
239.0.1.1はマルチキャスト用のアドレス範囲に入っているので、正解はエです。
問3: 平成23年特別 問16(ネットワーク)
問題文: ルータで接続された二つのセグメント間でのコリジョンの伝搬とブロードキャストフレームの中継について,適切な組合せはどれか。
選択肢:
- ア: コリジョンの伝搬:しない / ブロードキャストフレームの中継:しない
- イ: コリジョンの伝搬:しない / ブロードキャストフレームの中継:する
- ウ: コリジョンの伝搬:する / ブロードキャストフレームの中継:しない
- エ: コリジョンの伝搬:する / ブロードキャストフレームの中継:する
正解: エ(※注:この問題の正解は「コリジョン:しない、ブロードキャスト:しない」)
やさしい解説:
この問題は問11(令和7年春期問18)と同じテーマです。ルータというネットワーク機器がどんな通信を止めるかについて聞いています。
ネットワーク機器には3種類あり、それぞれ通す範囲が違います:
- リピータ/ハブ:何でも通します。コリジョンもブロードキャストも通します。
- ブリッジ/スイッチ:コリジョンは止めますが、ブロードキャストは通します。
- ルータ:コリジョンもブロードキャストも止めます。
ルータは最も賢い機器で、異なるネットワーク同士を分離します。たとえると、ルータは「別の学校」をつなぐ存在で、片方の学校のチャイムや校内放送はもう片方の学校には届きません。
正解は「コリジョンの伝搬:しない、ブロードキャストフレームの中継:しない」の組み合わせです。
問4: 平成31年春期 問19(ネットワーク)
問題文: シリアル回線で使用するものと同じデータリンクのコネクション確立やデータ転送を,LAN上で実現するプロトコルはどれか。
選択肢:
- ア: MPLS
- イ: PPP
- ウ: PPPoE
- エ: PPTP
正解: ウ
やさしい解説:
この問題は「PPP(電話回線で使うインターネット接続方式)を、LAN(ローカルネットワーク)上でも使えるようにしたものは何か?」という問題です。
答えは**PPPoE(PPP over Ethernet)**です。名前の通り「PPPをイーサネット(LANの代表的な規格)の上で動かす」プロトコル(通信ルール)です。
たとえると、PPPは「電話で会話するルール」、イーサネットは「インターネット回線」です。PPPoEは「電話の会話ルールをインターネット回線でも使えるようにしたもの」です。フレッツ光などのインターネット接続サービスでよく使われています。
他の選択肢について:
- ア MPLS:通信を高速に転送するための技術で、PPPとは別物です。
- イ PPP:シリアル回線(電話線など)用の通信プロトコルそのもの。LAN上では直接使えません。
- エ PPTP:VPN(仮想的な専用回線)を作るためのプロトコルで、目的が違います。
問5: 平成25年秋期 問17(ネットワーク)
問題文: LANの制御方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: CSMA/CD方式では,単位時間当たりの送出フレーム数が増していくと,衝突の頻度が増すので,スループットはある値をピークとして,その後下がる。
- イ: CSMA/CD方式では,一つの装置から送出されたフレームが順番に各装置に伝送されるので,リング状のLANに適している。
- ウ: TDMA方式では,伝送路上におけるフレームの伝送遅延時間による衝突が発生する。
- エ: トークンパッシング方式では,トークンの巡回によって送信権を管理しているので,トラフィックが増大すると,CSMA/CD方式に比べて伝送効率が急激に低下する。
正解: ア
やさしい解説:
LANの制御方式とは「ネットワーク上で複数のコンピュータがどうやって順番にデータを送るか」のルールです。
CSMA/CD方式(正解のア):みんなが自由にしゃべれるけど、同時にしゃべると衝突(コリジョン)が起きる方式です。教室でみんなが自由に発言するイメージです。人数が少ないうちは効率が良いですが、たくさんの人が同時に話し始めると衝突だらけになり、やり直しばかりで効率が下がります。だから「ある値をピークとして下がる」のは正しいです。
他の選択肢が間違いなのは:
- イ:CSMA/CDはバス型(一本の線にみんなつながる形)向けで、リング型(輪っか状)ではありません。
- ウ:TDMA(時分割多元接続)は時間を区切って順番にデータを送る方式なので、衝突は発生しません。
- エ:トークンパッシング方式(バトンリレーのように送信権を回す方式)は、トラフィック(通信量)が増えてもCSMA/CDほど効率は下がりません。衝突がないからです。
問6: 平成30年春期 問20(ネットワーク)
問題文: WebDAVの特徴はどれか。
選択肢:
- ア: HTTP上のSOAPによってソフトウェア同士が通信して,ネットワーク上に分散したアプリケーションを連携させることができる。
- イ: HTTPを拡張したプロトコルを使って,サーバ上のファイルの参照,作成,削除及びバージョン管理が行える。
- ウ: WebアプリケーションからIMAPサーバにアクセスして,Webブラウザから添付ファイルを含む電子メールの操作ができる。
- エ: Webブラウザで"ftp://"から始まるURLを指定して,ソフトウェアなどの大きなファイルのダウンロードができる。
正解: イ
やさしい解説:
WebDAV(ウェブダブ:Web-based Distributed Authoring and Versioning)は、インターネット経由でファイルを管理するための仕組みです。
名前を分解すると:
- Web-based:Webの仕組みを使う
- Distributed Authoring:離れた場所からファイルを作成・編集する
- Versioning:バージョン管理(変更履歴を残す)
たとえると、WebDAVは「インターネット版のUSBメモリ」のようなものです。Webブラウザやファイル管理ソフトを使って、サーバ上のファイルを見たり、新しく作ったり、消したり、過去のバージョンに戻したりできます。
他の選択肢について:
- アはWebサービス(SOAPを使ったアプリ連携)の説明です。
- ウはWebメールの説明です。
- エはFTP(ファイル転送プロトコル)をブラウザで使う説明です。
問7: 平成26年春期 問18(ネットワーク)
問題文: 10Mビット/秒のLANで接続された4台のノード(A,B,C,D)のうち,2組(AとB,CとD)のノード間でそれぞれ次のファイル転送を行った場合,LANの利用率はおよそ何%か。ここで,転送時にはファイルの大きさの30%に当たる各種制御情報が付加されるものとする。また,LANではリピータハブが使用されており,更に衝突は考えないものとする。
ファイルの大きさ:平均1,000バイト
ファイルの転送頻度:平均60回/秒(1組当たり)
選択肢:
- ア: 2
- イ: 6
- ウ: 10
- エ: 12
正解: エ
やさしい解説:
この問題は「ネットワーク回線がどれくらい使われているか」を計算する問題です。
ステップで計算しましょう:
- 1回の転送データ量:1,000バイト + 30%の制御情報 = 1,000 × 1.3 = 1,300バイト
- ビットに変換:1,300バイト × 8ビット = 10,400ビット
- 1組あたりの1秒間の転送量:10,400ビット × 60回 = 624,000ビット/秒
- 2組合計:624,000 × 2 = 1,248,000ビット/秒
- 利用率:1,248,000 ÷ 10,000,000(10Mビット/秒)× 100 = 約12.48% ≒ 12%
たとえると、片道10車線の道路(10Mビット/秒)を、2組の引っ越しトラックが使っている状態で、道路全体のどれくらいを使っているかを計算するようなものです。
リピータハブ(全員で回線を共有する機器)を使っているので、2組の通信はすべて同じ回線を共有して行われます。
問8: 平成28年春期 問20(ネットワーク)
問題文: TCPのサブミッションポート(ポート番号587)の説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: FTPサービスで,制御用コネクションのポート番号21とは別にデータ転送用に使用する。
- イ: Webアプリケーションで,ポート番号80のHTTP要求とは別に,サブミットボタンをクリックした際の入力フォームのデータ送信に使用する。
- ウ: コマンド操作の遠隔ログインで,通信内容を暗号化するためにTELNETのポート番号23の代わりに使用する。
- エ: 電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
正解: エ
やさしい解説:
サブミッションポート(Submission Port、ポート番号587)は、メールを送るときに使うポート(通信の窓口)です。
従来、メール送信にはポート25番(SMTP)が使われていましたが、迷惑メールの温床になっていました。そこでOP25B(ポート25番のブロック)が導入され、代わりにポート587番(サブミッションポート)を使うようになりました。
サブミッションポートでは、メール送信前にユーザー認証(「あなたは誰?」の確認)が必要なので、身元不明の人が迷惑メールを送りにくくなります。
たとえると:
- ポート25(従来):誰でも投函できるポスト → 迷惑チラシも投函し放題
- ポート587(サブミッションポート):身分証を見せないと投函できないポスト → 迷惑チラシを送りにくい
他の選択肢について:
- アはFTPのデータ転送ポート(ポート20)の話です。
- イは「サブミット」という言葉に引っかけた引っかけで、Webのフォーム送信はHTTP(ポート80/443)を使います。
- ウはSSH(ポート22)の話です。
問9: 令和2年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: 図のように,サブネット192.168.1.0/24にPCを接続し,サブネット192.168.2.0/24にあるDHCPサーバによってPCのIPアドレスの設定を行いたい。このとき,PCからDHCPサーバに対する最初の問合せの宛先IPアドレスとして,適切なものはどれか。ここで,PCからDHCPサーバに対する最初の問合せにはブロードキャスト通信が使われ,更に次の条件を満たす。
〔条件〕
- ルータではDHCPリレーエージェントが動作している。
- PCは自分自身のサブネット情報を知らない。
選択肢:
- ア: 192.168.1.0
- イ: 192.168.1.255
- ウ: 192.168.2.255
- エ: 255.255.255.255
正解: エ
やさしい解説:
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、PCに自動でIPアドレス(ネットワーク上の住所)を割り当てる仕組みです。
ポイントは「PCは自分のサブネット情報を知らない」ということです。IPアドレスをまだもらっていないので、自分のネットワークがどこかもわかりません。
この状態でPCが「誰かIPアドレスをください!」と助けを求めるとき、宛先として使えるのは255.255.255.255(リミテッドブロードキャスト)だけです。
たとえると:
- 255.255.255.255は「聞こえるところにいる全員に叫ぶ」ようなものです。自分の住所も知らない人が「誰か住所をください!」と叫ぶのだから、とにかく全方向に叫ぶしかありません。
- 192.168.1.255(イ)は「192.168.1.0ネットワークの全員に叫ぶ」ですが、PCは自分がどのネットワークにいるか知らないので、この宛先は使えません。
- アは ネットワークアドレス自体で、ウは別のサブネットのブロードキャストアドレスです。
問10: 令和5年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: クラスCのネットワークを,50ノードずつ収納できる四つのサブネットに分割した場合のサブネットマスクはどれか。
選択肢:
- ア: 255.255.255.0
- イ: 255.255.255.64
- ウ: 255.255.255.128
- エ: 255.255.255.192
正解: エ
やさしい解説:
サブネットマスクとは、ネットワークの住所(IPアドレス)を「町名」と「番地」に分けるための仕組みです。
クラスCのネットワークは最後の8ビット(0〜255)がホスト部(番地の部分)です。これを4つのグループに分けたいので、2ビット分を「町名」に使います(2の2乗=4グループ)。残り6ビットが「番地」になり、各グループには2の6乗=64個のアドレスが入ります(うち2個はネットワークアドレスとブロードキャストに使うので実質62台、50台は収容可能)。
11000000を10進数にすると192なので、サブネットマスクは255.255.255.192です。アは分割なし、イとウは正しいサブネットマスクの値ではありません。
問11: 平成29年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: ネットワークに接続されているホストのIPアドレスが198.51.100.90で,サブネットマスクが255.255.255.224のとき,ホストアドレスはどれか。
選択肢:
- ア: 10
- イ: 26
- ウ: 90
- エ: 212
正解: イ
やさしい解説:
IPアドレスは「住所」のようなもので、「町名(ネットワーク部)」と「番地(ホスト部)」に分かれています。サブネットマスクはその境界線を決めます。
サブネットマスク255.255.255.224の最後の「224」を2進数にすると「11100000」です。1の部分がネットワーク(町名)、0の部分がホスト(番地)です。つまり下位5ビットがホストアドレスです。
IPアドレスの最後「90」を2進数にすると「01011010」で、下位5ビットは「11010」。これを10進数に戻すと26になります。
身近な例でいうと、「東京都新宿区西新宿2-8-1」という住所から「8-1」の部分だけ取り出すような作業です。
問12: 令和5年春期 問19(ネットワーク)
問題文: スパニングツリープロトコルが適用されている複数のブリッジから成るネットワークにおいて,任意の一つのリンクの両端のブリッジのうち,ルートブリッジまでの経路コストが小さいブリッジの側にあるポートを何と呼ぶか。
選択肢:
- ア: アクセスポート(Access Port)
- イ: 代表ポート(Designated Port)
- ウ: トランクポート(Trunk Port)
- エ: ルートポート(Root Port)
正解: イ
やさしい解説:
スパニングツリープロトコル(STP)は、ネットワーク内のループ(データがぐるぐる回り続ける状態)を防ぐための仕組みです。
ネットワーク機器(ブリッジ)は木(ツリー)のような構造に整理され、一番上の根っこに当たるのが「ルートブリッジ」です。各リンク(機器と機器をつなぐ線)の両端にはポート(接続口)がありますが、ルートブリッジに近い側のポートを「代表ポート(Designated Port)」と呼びます。
たとえるなら、2つの町をつなぐ橋があるとき、都心に近い側の入口が「代表ポート」です。ルートポートは各機器でルートブリッジに一番近いポート、アクセスポートとトランクポートはVLAN(仮想LAN)関連の用語でSTPとは別の概念です。
問13: 平成24年秋期 問17(ネットワーク)
問題文: ネットワークを構成する装置の用途や機能に関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: ゲートウェイは,主にトランスポート層以上での中継を行う装置であり,異なったプロトコル体系のネットワーク間の接続などに用いられる。
- イ: ブリッジは,物理層での中継を行う装置であり,フレームのフィルタリング機能を持つ。
- ウ: リピータは,ネットワーク層での中継を行う装置であり,伝送途中で減衰した信号レベルの補正を再生増幅を行う。
- エ: ルータは,データリンク層のプロトコルに基づいてフレームの中継と交換を行う装置であり,フロー制御や最適経路選択などの機能を持つ。
正解: ア
やさしい解説:
ネットワーク機器にはそれぞれ動作する「層(レイヤー)」が決まっています。OSI参照モデルという7層構造の中で、各機器は異なる層で働きます。
ゲートウェイは一番賢い翻訳者で、異なるプロトコル(通信の言語)を使うネットワーク同士をつなげます。トランスポート層(第4層)以上で動作します。
イが間違いなのは、ブリッジは「物理層(第1層)」ではなく「データリンク層(第2層)」で動作するからです。ウが間違いなのは、リピータは「ネットワーク層(第3層)」ではなく「物理層(第1層)」で動作するからです(電気信号を増幅するだけ)。エが間違いなのは、ルータは「データリンク層(第2層)」ではなく「ネットワーク層(第3層)」で動作するからです。
問14: 平成23年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: 電源オフ時にIPアドレスを保持することができない装置が,電源オン時に自装置のMACアドレスから自装置に割り当てられているIPアドレスを知るために用いるデータリンク層のプロトコルで,ブロードキャストを利用するものはどれか。
選択肢:
- ア: ARP
- イ: DHCP
- ウ: DNS
- エ: RARP
正解: エ
やさしい解説:
RARP(Reverse ARP=逆ARP)は、「自分のMACアドレス(機器固有の番号)から自分のIPアドレス(ネットワーク上の住所)を調べる」プロトコルです。
たとえるなら、自分の名前はわかっているけど自分の住所を忘れてしまった人が、市役所に「私の名前は○○ですが、住所を教えてください」と問い合わせるようなものです。
ARP(ア)は逆で、「IPアドレスからMACアドレスを調べる」ものです(住所から名前を調べる)。DHCP(イ)はIPアドレスを自動的に割り当てる仕組みですが、データリンク層ではなくアプリケーション層で動作します。DNS(ウ)はドメイン名(www.example.comなど)からIPアドレスを調べるもので、全く別の仕組みです。
問15: 平成30年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: 日本国内において,無線LANの規格IEEE 802.11n及びIEEE 802.11acで使用される周波数帯域の組合せとして,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア〜エ: (表形式の選択肢)
正解: ウ
やさしい解説:
無線LAN(Wi-Fi)には複数の規格があり、使用する周波数帯が異なります。
IEEE 802.11nは「2.4GHz帯と5GHz帯の両方」に対応しています。一方、IEEE 802.11acは「5GHz帯のみ」に対応しています。
たとえるなら、ラジオのAM放送とFM放送のように、無線にも使える周波数の「チャンネル」があります。11nは「AMもFMも聞ける万能ラジオ」、11acは「FMだけだけど高音質なラジオ」のようなイメージです。2.4GHz帯は障害物に強いけど速度が遅く、5GHz帯は速度が速いけど障害物に弱いという特徴があります。
問16: 平成22年春期 問20(ネットワーク)
問題文: 192.168.1.0/24のネットワークアドレスを,16個のサブネットに分割したときのサブネットマスクはどれか。
選択肢:
- ア: 255.255.255.192
- イ: 255.255.255.224
- ウ: 255.255.255.240
- エ: 255.255.255.248
正解: ウ
やさしい解説:
サブネット分割とは、一つの大きなネットワークを小さなグループに分ける作業です。
192.168.1.0/24は、最後の8ビットがホスト部です。16個に分けるには、2の4乗=16なので4ビット必要です。この4ビットをサブネット用に使うと、サブネットマスクの最後の部分は「11110000」=240になります。
たとえるなら、1クラス(256人)を16班に分けるようなものです。班番号に4桁(0000〜1111)使えば16班作れます。各班には2の4乗=16個のアドレスが割り当てられます。
アの192は上位2ビット(4分割用)、イの224は上位3ビット(8分割用)、エの248は上位5ビット(32分割用)のサブネットマスクです。
問17: 令和6年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: IPv4におけるICMPのメッセージに関する説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: 送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
- イ: 転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを返す。
- ウ: フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
- エ: ルータでメッセージを転送する際に,送信元が設定したTTLが0になった場合は,Destination Unreachableを返す。
正解: イ
やさしい解説:
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、ネットワーク上でエラーや制御情報をやり取りするためのプロトコルです。「ping」コマンドもICMPを使っています。
Redirect(リダイレクト)メッセージは、ルータ(データの交通整理をする機器)が「もっと近道のルータがありますよ」と送信元に教えてあげるためのメッセージです。
たとえるなら、ナビが「次の交差点を右折」と案内したけど、実は「直進した方が近い」と交差点の警察官が教えてくれるようなものです。
アは間違いで、ソースルーティング失敗時はDestination Unreachableを返します。ウは間違いで、再組立てタイムアウト時はTime Exceededを返します。エも間違いで、TTLが0になった場合はTime Exceeded(時間超過)を返します。
問18: 令和元年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: TCPに関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: OSI基本参照モデルのネットワーク層の機能である。
- イ: ウインドウ制御の単位は,バイトではなくビットである。
- ウ: 確認応答がない場合は再送処理によってデータ回復を行う。
- エ: データの順序番号をもたないので,データは受信した順番のままで処理する。
正解: ウ
やさしい解説:
TCP(Transmission Control Protocol)は、インターネットで「確実にデータを届ける」ための通信ルールです。
宅配便に例えると:
-
荷物(データ)を送ると、届いたら「受け取りました」という確認(ACK)が返ってきます。
-
確認が来なければ「届かなかったのかも」と判断して、もう一度送ります(再送処理)。
-
荷物には番号が付いていて、届いた順番がバラバラでも正しい順番に並べ直せます。
-
ア(間違い): TCPはトランスポート層(第4層)です。ネットワーク層(第3層)にはIPがあります。
-
イ(間違い): ウインドウ制御の単位はバイトです。ビットではありません。
-
ウ(正解): 確認応答が来ない場合は再送してデータを回復します。これがTCPの信頼性の要です。
-
エ(間違い): TCPにはシーケンス番号(順序番号)があり、バラバラに届いても正しく並べ直せます。
問19: 平成25年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: TCPのサブミッションポート(ポート番号587)の説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: FTPサービスで,制御用コネクションのポート番号21とは別にデータ転送用に使用する。
- イ: Webアプリケーションで,ポート80番のHTTP要求とは別に,サブミットボタンをクリックした際の入力フォームのデータ送信に使用する。
- ウ: コマンド操作の遠隔ログインで,通信内容を暗号化するためにTELNETのポート番号23の代わりに使用する。
- エ: 電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
正解: エ
やさしい解説:
サブミッションポート(587番)は、メールを送信するための専用の「通り道」です。
従来、メール送信にはポート25番が使われていましたが、スパム業者がこのポートを悪用して大量の迷惑メールを送りつけるようになりました。そこでISP(インターネット接続業者)はOP25B(ポート25のブロック)を実施しました。
しかし、正規のユーザーもメールが送れなくなってしまうので、代わりにポート587番を使うようにしました。587番では「SMTP-AUTH」(ユーザー名とパスワードによる認証)が必須なので、なりすましの迷惑メール送信を防げます。
郵便局に例えると、「投函口(ポート25)」を閉鎖し、「窓口(ポート587)」でID確認してから受け付けるようにしたイメージです。
- ア(間違い): FTPのデータ転送用ポートは20番です。
- イ(間違い): Webのサブミットボタンはポート80(HTTP)や443(HTTPS)で処理されます。
- ウ(間違い): 暗号化した遠隔ログインはSSH(ポート22)です。
- エ(正解): 迷惑メール対策として、ポート25の代わりにポート587を使います。
問20: 平成21年春期 問14(ネットワーク)
問題文: TCP/IPのネットワークにおいて,TCPのコネクションを識別するために必要なものの組合せはどれか。
選択肢:
- ア: あて先IPアドレス,あて先TCPポート番号
- イ: あて先IPアドレス,あて先TCPポート番号,送信元IPアドレス,送信元TCPポート番号
- ウ: あて先IPアドレス,送信元IPアドレス
- エ: あて先MACアドレス,あて先IPアドレス,あて先TCPポート番号,送信元MACアドレス,送信元IPアドレス,送信元TCPポート番号
正解: イ
やさしい解説:
TCPコネクション(通信の接続)は、「誰が」「どこから」「誰に」「どこへ」送っているかの4つの情報で区別します。これは手紙にたとえると、「差出人の住所(送信元IPアドレス)」「差出人の部屋番号(送信元ポート番号)」「届け先の住所(あて先IPアドレス)」「届け先の部屋番号(あて先ポート番号)」の4つが必要なのと同じです。
- アが間違いの理由: 送信元の情報がないと、同じサーバに複数の人が接続したとき区別できません。
- ウが間違いの理由: IPアドレスだけではポート番号がわからず、どのアプリへの通信かわかりません。
- エが間違いの理由: MACアドレス(ネットワーク機器の物理的な番号)はTCPコネクションの識別には使いません。MACアドレスはもっと下の層(データリンク層)で使うものです。
問21: 平成23年秋期 問17(ネットワーク)
問題文: DNSのMXレコードで指定するものはどれか。
選択肢:
- ア: エラーが発生したときの通知先のメールアドレス
- イ: 送信先ドメインのメールサーバ
- ウ: 複数のDNSサーバが動作しているときのマスタDNSサーバ
- エ: メーリングリストを管理しているサーバ
正解: イ
やさしい解説:
DNS(インターネットの住所録のようなもの)のMXレコード(Mail eXchange=メール交換)は、「このドメイン宛てのメールはどのサーバで受け取るか」を指定する設定です。たとえば、誰かが「example.com」にメールを送るとき、MXレコードを見て「このメールはmail.example.comというサーバに届ければいいんだな」とわかります。郵便局でいうと「この地域の郵便物はこの局で受け取る」という割り当て表のようなものです。
- アが間違いの理由: エラー通知先はMXレコードではなく別の仕組みで管理します。
- ウが間違いの理由: マスタDNSサーバはSOAレコードで指定します。
- エが間違いの理由: メーリングリストの管理サーバはMXレコードとは関係ありません。
問22: 平成21年秋期 問16(ネットワーク)
問題文: ネットワークのQoSで使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: 通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
- イ: 入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
- ウ: パケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
- エ: フレームの種類やあて先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
正解: ア
やさしい解説:
QoS(Quality of Service=通信品質の管理)は、ネットワークの通信をスムーズにするための仕組みです。アドミッション制御は、「通信を始める前に、通信に必要な帯域(道路の幅のようなもの)が空いているか確認してから通信を許可する」仕組みです。映画館にたとえると、席が空いているか確認してから入場を許可するようなものです。
- イが間違いの理由: この説明は「ポリシング」の内容です。シェーピングとポリシングの説明が入れ替わっています。
- ウが間違いの理由: この説明は「シェーピング」の内容です。シェーピングはパケットの送出タイミングを調整して平準化します。
- エが間違いの理由: ベストエフォートは「最善努力型」という意味で、特に優先度を変えず「できる限り頑張る」方式です。優先度制御とは異なります。
問23: 平成21年春期 問15(ネットワーク)
問題文: TCPヘッダー中のウィンドウサイズの説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: 受信エラー時の再送に備えて送信側が保持しているデータのサイズを受信側に知らせるために使用される。
- イ: 受信側からの確認応答を待たずに,データを続けて送信できるかどうかの判断に使用される。
- ウ: 送信側と受信側の最適なバッファサイズを接続開始時のハンドシェイクで決定するために使用される。
- エ: 複数セグメントから成るデータの送信時,後続するセグメント数を受信側に知らせるために使用される。
正解: イ
やさしい解説:
ウィンドウサイズとは、受信側が「今、これだけのデータなら受け取れますよ」と送信側に伝える値です。たとえるなら、荷物を受け取る人が「今、倉庫にこれだけの空きスペースがあるよ」と伝えるようなものです。送信側はこの情報を見て、確認の返事を待たなくても続けてデータを送っていいかどうかを判断します。ウィンドウサイズが0になったら「倉庫がいっぱい」なので、送信を止めて待ちます。
- アが間違いの理由: ウィンドウサイズは送信側の保持データ量ではなく、受信側の受け入れ可能量を示します。
- ウが間違いの理由: ウィンドウサイズは通信中に随時変わるもので、接続開始時だけのものではありません。
- エが間違いの理由: 後続セグメント数を知らせるものではなく、受信可能なデータ量を示すものです。
問24: 令和4年春期 問18(ネットワーク)
問題文: IEEE 802.11a/b/g/nで採用されているアクセス制御方式はどれか。
選択肢:
- ア: CSMA/CA
- イ: CSMA/CD
- ウ: LAPB
- エ: トークンパッシング方式
正解: ア
やさしい解説:
IEEE 802.11は無線LAN(Wi-Fi)の規格です。CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance=搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式)は、無線LANで「データを送る前に、他の人が通信中でないか確認してから送る」という方式です。教室で発言するときに、他の人が話していないか確認してから手を挙げるようなイメージです。無線は衝突(データのぶつかり)を検知しにくいので、「ぶつからないように事前に避ける」のがポイントです。
- イが間違いの理由: CSMA/CD(衝突検知方式)は有線LAN(イーサネット)で使われる方式です。
- ウが間違いの理由: LAPBはX.25という古い通信規格で使われるプロトコルです。
- エが間違いの理由: トークンパッシング方式はリング型の有線LANで使われる方式です。
問25: 平成25年春期 問17(ネットワーク)
問題文: IEEE802.11aやIEEE802.11bで採用されているアクセス制御方式はどれか。
選択肢:
- ア: CSMA/CA
- イ: CSMA/CD
- ウ: LAPB
- エ: トークンパッシング方式
正解: ア
やさしい解説:
この問題は問307とほぼ同じ内容です。IEEE 802.11a/bは無線LAN(Wi-Fi)の規格で、CSMA/CA(衝突回避方式)が使われています。無線通信では電波が目に見えないので、データが衝突(ぶつかること)したかどうかを検知するのが難しいです。そのため、送信前に「今、誰も送信していないかな?」と確認し、さらに少し待ってから送ることで衝突を避けます。
- イが間違いの理由: CSMA/CDは有線LANで使われ、衝突を「検知」する方式です。
- ウが間違いの理由: LAPBは古い通信規格X.25用のプロトコルです。
- エが間違いの理由: トークンパッシングはリング型ネットワーク用の方式です。
問26: 令和4年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: IPv6の特徴として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: IPv6アドレスからMACアドレスを調べる際にARPを使う。
- イ: アドレス空間はIPv4の2の128乗倍である。
- ウ: 経路の途中でフラグメンテーションを行うことが可能である。
- エ: ヘッダーは固定長であり,拡張ヘッダー長は8オクテットの整数倍である。
正解: エ
やさしい解説:
IPv6はインターネットの住所(IPアドレス)の新しい規格です。IPv4の住所が足りなくなったため作られました。IPv6のヘッダー(データの先頭につく管理情報)は固定長(いつも同じサイズ)で、追加情報は「拡張ヘッダー」として8オクテット(8バイト)の倍数単位で追加します。荷物の伝票にたとえると、基本情報欄は固定サイズで、追加メモが必要な場合は決まったサイズの付箋を追加するイメージです。
- アが間違いの理由: IPv6ではARP(Address Resolution Protocol)の代わりにICMPv6の近隣探索(Neighbor Discovery)を使います。
- イが間違いの理由: IPv4は32ビット、IPv6は128ビットなので、アドレス空間は2の96乗倍(2の128乗÷2の32乗)です。2の128乗倍ではありません。
- ウが間違いの理由: IPv6では経路の途中でのフラグメンテーション(データの分割)はできず、送信元だけが行えます。
問27: 平成27年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: ファイル転送プロトコルTFTPをFTPと比較したときの記述として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: 暗号化を用いてセキュリティ機能を強化したファイル転送プロトコル
- イ: インターネットからのファイルのダウンロード用に特化したファイル転送プロトコル
- ウ: テキストデータの転送を効率的に行うためにデータ圧縮機能を追加したファイル転送プロトコル
- エ: ユーザー認証を省略しUDPを用いる,簡素化されたファイル転送プロトコル
正解: エ
やさしい解説:
TFTP(Trivial File Transfer Protocol=簡易ファイル転送プロトコル)は、FTPをシンプルにしたファイル転送の仕組みです。「Trivial」は「些細な、簡単な」という意味で、ユーザー認証(IDとパスワードの確認)をなくし、TCP(信頼性重視の通信方式)の代わりにUDP(軽くて速い通信方式)を使います。たとえるなら、書留郵便(FTP)と比べた普通のポスト投函(TFTP)のようなもので、手続きは簡単だけど保証は少ないです。主にネットワーク機器の設定ファイルの転送などに使われます。
- アが間違いの理由: セキュリティを強化したのはSFTPやFTPSです。TFTPは逆にセキュリティ機能がありません。
- イが間違いの理由: ダウンロードに特化したわけではなく、単に簡素化しただけです。
- ウが間違いの理由: データ圧縮機能は追加されていません。
問28: 令和3年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: クラスBのIPアドレスで、サブネットマスクが16進数のFFFFFF80である場合、利用可能なホスト数は最大幾つか。
選択肢:
- ア: 126
- イ: 127
- ウ: 254
- エ: 255
正解: ア
やさしい解説:
サブネットマスクはネットワークの範囲を決めるための仕組みです。16進数のFFFFFF80を2進数にすると、先頭25ビットが1(ネットワーク部分)、残り7ビットが0(ホスト部分=個々のコンピュータに割り当てる部分)になります。
7ビットで表現できる数は2の7乗=128通りですが、「全て0」はネットワーク自体のアドレス、「全て1」はブロードキャスト(全員宛て)アドレスとして予約されているため、使えるのは128-2=126個です。
たとえるなら、128部屋あるマンションで、1号室(管理室)と128号室(集会室)は入居できないので、実際に住めるのは126部屋、というイメージです。
問29: 平成28年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: DNSに関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: DNSサーバに対して,IPアドレスに対応するドメイン名,又はドメイン名に対応するIPアドレスを問い合わせるクライアントソフトウェアを,リゾルバという。
- イ: 問合せを受けたDNSサーバが要求されたデータをもっていない場合に,他のDNSサーバを参照先として回答することを,ゾーン転送という。
- ウ: ドメイン名に対応するIPアドレスを求めることを,逆引きという。
- エ: ドメイン名を管理するDNSサーバを指定する資源レコードのことを,CNAMEという。
正解: ア
やさしい解説:
リゾルバ(Resolver=解決するもの)は、DNSサーバに「このWebサイトの住所を教えて」と問い合わせるソフトウェアです。パソコンやスマホの中に入っていて、Webサイトにアクセスするたびに裏側で動いています。たとえるなら、電話帳で電話番号を調べてくれる「秘書」のようなものです。
- イが間違いの理由: 他のDNSサーバを参照先として回答するのは「反復問合せ(iterative query)」の動作です。ゾーン転送は、DNSサーバ間でデータをコピーする仕組みです。
- ウが間違いの理由: ドメイン名からIPアドレスを求めるのは「正引き」です。逆引きはその逆で、IPアドレスからドメイン名を求めることです。
- エが間違いの理由: DNSサーバを指定する資源レコードは「NS(Name Server)レコード」です。CNAMEは別名(エイリアス)を定義するレコードです。
問30: 平成24年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: 2台のPCをIPv6ネットワークに接続するとき,2台ともプレフィックスが2001:db8
1000::/56のIPv6サブネットに入るようになるIPアドレスの組合せはどれか。
選択肢:
- ア: (画像による選択肢)
- イ: (画像による選択肢)
- ウ: (画像による選択肢)
- エ: (画像による選択肢)
正解: ウ
やさしい解説:
IPv6(インターネットプロトコル バージョン6)は、インターネット上の住所(IPアドレス)の新しい仕組みです。
プレフィックス(prefix)とは「住所の前半部分」のことです。たとえば郵便番号が同じなら同じ地域にいるように、プレフィックスが同じなら同じネットワークにいることになります。
/56というのは「最初の56ビット(2進数で56桁)が同じネットワーク部分ですよ」という意味です。2001:db8
1000::/56の場合、先頭56ビットが一致するIPアドレスの組み合わせが正解になります。
ウの選択肢では、2台のPCのアドレスがともに先頭56ビットで「2001:db8
10」の部分が一致しており、同じサブネット(同じネットワークのグループ)に属することになります。
問31: 平成28年春期 問19(ネットワーク)
問題文: IPv4ネットワークでIPアドレスを割り当てる際に,DHCPクライアントとDHCPサーバ間でやり取りされるメッセージの順序として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: DHCPDISCOVER,DHCPACK,DHCPREQUEST,DHCPOFFER
- イ: DHCPDISCOVER,DHCPOFFER,DHCPREQUEST,DHCPACK
- ウ: DHCPREQUEST,DHCPACK,DHCPDISCOVER,DHCPOFFER
- エ: DHCPREQUEST,DHCPDISCOVER,DHCPOFFER,DHCPACK
正解: イ
やさしい解説:
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワークに接続したパソコンに自動でIPアドレス(ネットワーク上の住所)を割り振る仕組みです。
レストランでの注文に例えると分かりやすいです:
- DHCPDISCOVER(発見): お客さん(PC)が「すみません、誰かいますか?」と店内に呼びかける
- DHCPOFFER(提案): 店員さん(DHCPサーバ)が「こちらの席(IPアドレス)はいかがですか?」と提案する
- DHCPREQUEST(要求): お客さんが「はい、その席でお願いします!」と返事する
- DHCPACK(確認): 店員さんが「かしこまりました、確定です!」と最終確認する
この「呼びかけ→提案→お願い→了解」の順番、つまり DISCOVER → OFFER → REQUEST → ACK が正解です。
問32: 平成22年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: TCPのコネクション確立方式である3ウェイハンドシェイクを表す図はどれか。
選択肢:
- ア: (図による選択肢:SYN → SYN+ACK → ACK の3回のやり取り)
- イ: (図による選択肢)
- ウ: (図による選択肢)
- エ: (図による選択肢)
正解: ア
やさしい解説:
TCP(Transmission Control Protocol)の3ウェイハンドシェイクは、2台のコンピュータが通信を始める前に行う「挨拶」のようなものです。
電話をかけるときの流れに例えると分かりやすいです:
- SYN(シン): Aさんが「もしもし?」と電話をかける(接続したいです!)
- SYN+ACK: Bさんが「はい、もしもし!」と応答する(了解、こちらも接続したいです!)
- ACK: Aさんが「聞こえました!」と確認する(了解しました!)
この3回のやり取りで通信が確立されます。「3ウェイ(3方向)」というのは、この3回のメッセージ交換のことです。
正解のアは、この SYN → SYN+ACK → ACK の流れを正しく表した図です。
問33: 平成24年春期 問20(ネットワーク)
問題文: WebDAVの特徴はどれか。
選択肢:
- ア: HTTP上のSOAPによってソフトウェア同士が通信して,ネットワーク上に分散したアプリケーションを連携させることができる。
- イ: HTTPを拡張したプロトコルを使って,サーバ上のファイルの参照や作成,削除及びバージョン管理が行える。
- ウ: WebアプリケーションからIMAPサーバにアクセスして,ブラウザから添付ファイルを含む電子メールの操作ができる。
- エ: ブラウザで「ftp://」から始まるURLを指定して,ソフトウェアなどの大容量ファイルのダウンロードができる。
正解: イ
やさしい解説:
WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)は、Webの仕組み(HTTP)を拡張して、サーバ上のファイルを操作できるようにした技術です。
身近な例で言うと、Googleドライブやプロジェクトの共有フォルダのようなものです。ブラウザやエクスプローラーを通じて、サーバ上のファイルを見たり、作ったり、消したり、編集したりできます。さらに「バージョン管理」(誰がいつどう変更したかの記録)もできます。
- ア: これはWebサービス(SOAP)の説明です。
- イ(正解): WebDAVはHTTPを拡張したプロトコルで、ファイルの参照・作成・削除・バージョン管理ができます。
- ウ: ブラウザからメールを操作するのはWebメール(Webアプリケーション)です。
- エ: ftp://はFTPプロトコルであり、WebDAVとは異なります。
問34: 平成23年特別 問17(ネットワーク)
問題文: ある企業の本店で内線通話を調査したところ,通話数が1時間当たり120回,平均通話時間が90秒であった。本店内線の呼量は何アーランか。
選択肢:
- ア: 0.03
- イ: 3
- ウ: 180
- エ: 10,800
正解: イ
やさしい解説:
アーラン(Erlang)は、電話回線の混み具合を表す単位です。
計算方法は簡単です:
呼量(アーラン)= 1時間あたりの通話数 × 平均通話時間(時間単位)
まず、平均通話時間を「時間」に変換します:
- 90秒 = 90 ÷ 3600 = 0.025時間
次に計算します:
- 呼量 = 120回 × 0.025時間 = 3アーラン
「3アーラン」の意味は、「平均して常に3回線が同時に使われている状態」ということです。
身近な例で言うと、レストランの座席数を決めるようなものです。1時間に120人のお客さんが来て、1人あたり平均1.5分(90秒)滞在するなら、常に平均3席が埋まっている計算になるので、最低3席は必要、ということです。
問35: 平成27年春期 問18(ネットワーク)
問題文: TCPヘッダーに含まれる情報はどれか。
選択肢:
- ア: 宛先ポート番号
- イ: 送信元IPアドレス
- ウ: パケット生存時間(TTL)
- エ: プロトコル番号
正解: ア(宛先ポート番号)
やさしい解説:
インターネットでデータを送るとき、データには「ヘッダー」という荷札が付きます。荷物の配送にたとえると:
- IPヘッダー = 宅配便の伝票(届け先の住所=IPアドレスが書いてある)
- TCPヘッダー = 届け先の部屋番号(ポート番号が書いてある)
TCPヘッダーには「宛先ポート番号」と「送信元ポート番号」が含まれます。ポート番号とは、コンピュータの中のどのアプリ(プログラム)にデータを届けるかを指定する番号です。
- ア(宛先ポート番号) が正解。TCPヘッダーに含まれます。
- イ(送信元IPアドレス) はIPヘッダーに含まれる情報です。
- ウ(TTL:パケット生存時間) もIPヘッダーに含まれます。データが永遠にネットワーク上をさまよわないようにするための「有効期限」です。
- エ(プロトコル番号) もIPヘッダーに含まれます。TCPやUDPなど、どの通信方式を使うかを示す番号です。
問36: 平成21年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: ネットワークに接続されているホストのIPアドレスが212.62.31.90で,サブネットマスクが255.255.255.224のとき,ホストアドレスはどれか。
選択肢:
- ア: 10
- イ: 26
- ウ: 90
- エ: 212
正解: イ(26)
やさしい解説:
IPアドレスは「ネットワーク部分(どの町か)」と「ホスト部分(どの家か)」に分かれています。サブネットマスクは、その境目を示します。
サブネットマスク 255.255.255.224 を2進数にすると、最後のオクテット(8ビット)が「11100000」です。つまり最後の5ビットがホスト部分です。
IPアドレスの最後のオクテット 90 を2進数にすると「01011010」です。
- ネットワーク部分(上位3ビット):010 = 64
- ホスト部分(下位5ビット):11010 = 26
よって、ホストアドレスは 26 です。
簡単に言うと、90 を 32(2の5乗、ホスト部分のビット数から計算)で割った余り、つまり 90 - 64 = 26 がホストアドレスになります。
問37: 平成26年春期 問19(ネットワーク)
問題文: VoIPにおいて,ユーザーエージェント間のセッションの確立,変更,切断を行うプロトコルはどれか。
選択肢:
- ア: RTCP
- イ: RTP
- ウ: SDP
- エ: SIP
正解: エ(SIP)
やさしい解説:
VoIP(ボイプ)とは、インターネット回線を使って電話をかける仕組みです。電話をかけるときは「つなぐ」「話す」「切る」という3つのステップがありますが、SIP(Session Initiation Protocol)は「つなぐ」と「切る」を担当するプロトコル(通信のルール)です。
電話にたとえると:
-
SIP = 電話をかける・受ける・切る操作を管理する(呼び出し音を鳴らす係)
-
RTP = 実際の声を相手に届ける(声を運ぶ係)
-
ア(RTCP) は、音声や映像の通信品質を監視するプロトコルです。
-
イ(RTP) は、実際の音声データをリアルタイムに送るプロトコルです。
-
ウ(SDP) は、通信に使う形式や条件を記述するためのプロトコルです。
-
エ(SIP) が正解。セッション(通信のやりとり)の確立・変更・切断を行います。
問38: 令和3年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: イーサネットにおいて,ルータで接続された二つのセグメント間でのコリジョンの伝搬と,宛先MACアドレスの全てのビットが1であるブロードキャストフレームの中継について,適切な組合せはどれか。
選択肢:
- ア: コリジョンの伝搬:しない,ブロードキャストフレームの中継:しない
- イ: コリジョンの伝搬:しない,ブロードキャストフレームの中継:する
- ウ: コリジョンの伝搬:する,ブロードキャストフレームの中継:しない
- エ: コリジョンの伝搬:する,ブロードキャストフレームの中継:する
正解: ア(コリジョンの伝搬:しない,ブロードキャストフレームの中継:しない)
やさしい解説:
ネットワーク機器の役割を、交通にたとえて説明します。
- ハブ = 交差点。通った車(データ)は全方向に流れるし、事故(コリジョン=データの衝突)も全方向に伝わる。
- スイッチ(ブリッジ) = 信号機付き交差点。事故は防げるが、「全員に知らせて!」という放送(ブロードキャスト)は通す。
- ルータ = 関所。事故も放送も通さない。必要なデータだけを宛先を見て転送する。
ルータはネットワークを完全に分離するので、コリジョン(衝突)もブロードキャストフレーム(全員宛ての通信)も、ルータの向こう側には伝わりません。だから正解は「どちらもしない」のアです。
問39: 平成30年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: クラスDのIPアドレス(224.0.0.0〜239.255.255.255)に関する記述として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: DHCPサーバが見つからないときの自動設定アドレスに使用される。
- イ: IETFでの実験用アドレスとして予約されており,一般には使用されない。
- ウ: UDPなどを用いるマルチキャスト通信で使用される。
- エ: 小規模なネットワークでプライベートアドレスとして使用される。
正解: ウ(UDPなどを用いるマルチキャスト通信で使用される)
やさしい解説:
IPアドレスには「クラス」という分類があります。クラスDは「マルチキャスト」専用のアドレスです。
通信の種類をたとえで説明すると:
- ユニキャスト = 電話(1対1の通信)
- ブロードキャスト = 校内放送(全員に届く)
- マルチキャスト = 特定のグループへの連絡網(登録した人だけに届く)
クラスDのアドレスは、このマルチキャスト通信に使われます。
- ア は間違い。DHCPサーバが見つからないときは169.254.x.xという「リンクローカルアドレス」が使われます。
- イ は間違い。実験用に予約されているのはクラスE(240.0.0.0以降)です。
- ウ が正解。クラスDはマルチキャスト用です。
- エ は間違い。プライベートアドレスは10.x.x.x、172.16〜31.x.x、192.168.x.xです。
問40: 令和5年春期 問20(ネットワーク)
問題文: サブネット192.168.10.0/24において使用できる2種類のブロードキャストアドレス192.168.10.255と255.255.255.255とに関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: 192.168.10.255と255.255.255.255とは,ともにサブネット内のブロードキャストに使用される。
- イ: 192.168.10.255はサブネットの外からのブロードキャストだけに使用され,サブネット内のブロードキャストには使用できない。
- ウ: 255.255.255.255は互換性のために残されており,ブロードキャストには192.168.10.255を使用することが推奨されている。
- エ: 255.255.255.255はサブネットの外へのブロードキャストだけに使用され,サブネット内のブロードキャストには使用できない。
正解: ア
やさしい解説:
ブロードキャスト(全員宛ての通信)には2種類のアドレスが使えます。
- 192.168.10.255(ディレクテッドブロードキャスト)= 「192.168.10.0のネットワークの全員へ」という宛先。特定のネットワーク内の全員に届きます。
- 255.255.255.255(リミテッドブロードキャスト)= 「自分がいるネットワークの全員へ」という宛先。ルータを超えて外には出ません。
どちらもサブネット内のブロードキャストに使用できるため、アが正解です。
たとえると:
- 192.168.10.255 = 「3年A組の全員に連絡!」(クラスを指定)
- 255.255.255.255 = 「今いる教室の全員に連絡!」(自分の周りの全員)
どちらも結果的に同じ教室の人に届くので、「ともにサブネット内のブロードキャストに使用される」が正解です。
問41: 平成21年秋期 問17(ネットワーク)
問題文: 電源オフ時にIPアドレスを保持することができない装置が,電源オン時に自装置のMACアドレスから自装置に割り当てられているIPアドレスを知るために用いるデータリンク層のプロトコルで,ブロードキャストを利用するものはどれか。
選択肢:
- ア: ARP
- イ: DHCP
- ウ: DNS
- エ: RARP
正解: エ(RARP)
やさしい解説:
RARP(Reverse ARP=逆ARP)は、「自分のMACアドレス(機器固有の番号)は知っているけど、自分のIPアドレスがわからない」というときに使うプロトコルです。
たとえると:
- ARP = 「この住所(IPアドレス)に住んでいるのは誰(MACアドレス)?」と聞く
- RARP = 「私はこの顔(MACアドレス)なんだけど、私の住所(IPアドレス)は何番?」と聞く
電源を切るとIPアドレスを忘れてしまう装置(ハードディスクがない端末など)が、起動時に自分のIPアドレスを教えてもらうために使います。
- ア(ARP) はIPアドレスからMACアドレスを調べるプロトコルです。逆方向です。
- イ(DHCP) もIPアドレスを自動的に割り当てますが、アプリケーション層のプロトコルです。問題は「データリンク層」と指定しています。
- ウ(DNS) はドメイン名からIPアドレスを調べるプロトコルです。
- エ(RARP) が正解。データリンク層でMACアドレスからIPアドレスを調べます。
問42: 令和6年春期 問19(ネットワーク)
問題文: TCPのサブミッションポート(ポート番号587)の説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: FTPサービスで,制御用コネクションのポート番号21とは別にデータ転送用に使用する。
- イ: Webサービスで,ポート番号80のHTTP要求とは別に,サブミットボタンをクリックした際の入力フォームのデータ送信に使用する。
- ウ: コマンド操作の遠隔ログインで,通信内容を暗号化するためにTELNETのポート番号23の代わりに使用する。
- エ: 電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
正解: エ
やさしい解説:
サブミッションポート(587番)は、メールを送信するときに使う専用のポート番号です。
もともとメール送信にはポート25(SMTP)が使われていましたが、迷惑メール業者がこのポートを悪用して大量のスパムメールを送っていました。そこで、正規のユーザーは587番ポートを使い、認証(ユーザー名とパスワードの確認)を必須にすることで、迷惑メールの送信を防ぐようにしました。
たとえると、郵便ポストが誰でも使えたので迷惑チラシが大量投函されてしまい、「身分証を見せないと使えない専用ポスト」を作ったようなものです。
- ア はFTPのデータ転送ポート(20番)の説明です。
- イ は間違い。Webのフォーム送信に専用ポートはありません(HTTP/HTTPSで送信されます)。
- ウ はSSH(ポート22番)の説明です。
- エ が正解。587番はメール送信用のサブミッションポートです。
問43: 平成28年春期 問18(ネットワーク)
問題文: 無線LANで用いられるSSIDの説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: 48ビットのネットワーク識別子であり,アクセスポイントのMACアドレスと一致する。
- イ: 48ビットのホスト識別子であり,有線LANのMACアドレスと同様の働きをする。
- ウ: 最長32オクテットのネットワーク識別子であり,接続するアクセスポイントの選択に用いられる。
- エ: 最長32オクテットのホスト識別子であり,ネットワーク上で一意である。
正解: ウ
やさしい解説:
SSID(Service Set Identifier)は、無線LANの「ネットワーク名」です。スマホやパソコンでWi-Fiに接続するとき、「自宅のWi-Fi」「カフェのWi-Fi」などの名前が表示されますよね。あれがSSIDです。
- ア は間違い。SSIDは48ビットではなく最長32オクテット(256ビット)で、MACアドレスとは一致しません。
- イ は間違い。SSIDはホスト(個々の機器)を識別するものではなく、ネットワーク全体を識別するものです。
- ウ が正解。最長32オクテット(32文字)のネットワーク識別子で、どのWi-Fiに接続するかを選ぶときに使います。
- エ は間違い。SSIDはネットワーク識別子であり、ホスト識別子ではありません。また、同じSSIDを持つ別のネットワークが存在することもあります。
問44: 平成31年春期 問20(ネットワーク)
問題文: ネットワーク管理プロトコルであるSNMPv3で使われるPDUのうち,事象の発生をエージェントが自発的にマネージャに知らせるために使用するものはどれか。
選択肢:
- ア: GetRequest-PDU
- イ: Response-PDU
- ウ: SetRequest-PDU
- エ: SNMPv2-Trap-PDU
正解: エ(SNMPv2-Trap-PDU)
やさしい解説:
SNMP(Simple Network Management Protocol)は、ネットワーク機器を監視・管理するための仕組みです。
登場人物は2人:
- マネージャ = 監視する側(管理者のPC)
- エージェント = 監視される側(ルータやスイッチなど)
通常、マネージャがエージェントに「調子はどう?」と聞きます。しかし、エージェント側で異常が起きたとき、マネージャに聞かれるのを待たずに「大変です!」と自分から報告することがあります。これがTrap(トラップ)です。
たとえると:
-
GetRequest = 先生が生徒に「テストの点数は?」と聞く
-
Response = 生徒が「80点です」と答える
-
SetRequest = 先生が「宿題を出しなさい」と指示する
-
Trap = 生徒が「先生、体調が悪いです!」と自分から報告する
-
ア(GetRequest-PDU) はマネージャがエージェントに情報を問い合わせるPDUです。
-
イ(Response-PDU) はエージェントが問い合わせに応答するPDUです。
-
ウ(SetRequest-PDU) はマネージャがエージェントに設定を変更させるPDUです。
-
エ(SNMPv2-Trap-PDU) が正解。エージェントが自発的にマネージャに通知するPDUです。
問45: 平成25年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: 電子メールシステムにおいて,利用者端末がサーバから電子メールを受信するために使用するプロトコルであり,選択した電子メールだけを利用者端末へ転送する機能,サーバ上の電子メールを検索する機能,電子メールのヘッダーだけを取り出す機能などをもつものはどれか。
選択肢:
- ア: IMAP4
- イ: MIME
- ウ: POP3
- エ: SMTP
正解: ア(IMAP4)
やさしい解説:
IMAP4(Internet Message Access Protocol version 4)は、メールサーバ上のメールを操作するためのプロトコルです。
メール受信の仕組みを、郵便受けにたとえると:
- POP3 = 郵便受けから手紙を全部持ち帰る方式。持ち帰ったら郵便受けは空になる。
- IMAP4 = 郵便受けに手紙を置いたまま、必要な手紙だけ読んだりコピーしたりする方式。
IMAP4の特徴は:
- 読みたいメールだけをダウンロードできる(選択受信)
- サーバ上でメールを検索できる
- メールの件名(ヘッダー)だけを先に確認できる
スマホとパソコンの両方で同じメールを見たいとき、IMAP4なら両方から同じメールにアクセスできるので便利です。
- ア(IMAP4) が正解。上記の機能を全て備えたプロトコルです。
- イ(MIME) はメールに画像やファイルを添付するための形式です。受信プロトコルではありません。
- ウ(POP3) はメールを全てダウンロードする方式で、選択受信や検索機能はありません。
- エ(SMTP) はメールを「送信」するプロトコルです。受信には使いません。
問46: 令和4年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: IPネットワークにおいて,クライアントの設定を変えることなくデフォルトゲートウェイの障害を回避するために用いられるプロトコルはどれか。
選択肢:
- ア: RARP
- イ: RSTP
- ウ: RTSP
- エ: VRRP
正解: エ(VRRP)
やさしい解説:
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol=仮想ルータ冗長プロトコル)は、ネットワークの「出入口」であるデフォルトゲートウェイ(ルータ)が故障しても、自動的に別のルータに切り替わる仕組みです。
たとえると、学校の正門が壊れたとき、自動的に裏門が正門の代わりをしてくれるような仕組みです。しかも生徒(クライアント)は「正門が壊れた」ことに気づかず、いつも通り登校できます。
仕組み:
-
複数のルータに共通の「仮想IPアドレス」を設定します。
-
普段はマスター(主役)のルータが対応します。
-
マスターが故障すると、バックアップ(控え)のルータが自動で引き継ぎます。
-
クライアントは仮想IPアドレスを見ているので、設定変更は不要です。
-
ア(RARP) はMACアドレスからIPアドレスを調べるプロトコルです。
-
イ(RSTP) はスイッチのループ防止プロトコル(Rapid Spanning Tree Protocol)です。
-
ウ(RTSP) は動画や音声のストリーミング制御プロトコルです。
-
エ(VRRP) が正解。デフォルトゲートウェイの冗長化プロトコルです。
問47: 平成27年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: DNSのMXレコードで指定するものはどれか。
選択肢:
- ア: 宛先ドメインへの電子メールを受け付けるメールサーバ
- イ: エラーが発生したときの通知先のメールアドレス
- ウ: 複数のDNSサーバが動作しているときのマスタDNSサーバ
- エ: メーリングリストを管理しているサーバ
正解: ア(宛先ドメインへの電子メールを受け付けるメールサーバ)
やさしい解説:
MXレコード(Mail eXchange Record)は、DNSに登録される情報の一つで、「このドメイン宛てのメールは、どのサーバで受け取るか」を指定するものです。
たとえると、会社の受付に「郵便物はこの部屋に届けてください」と書いてある案内板のようなものです。
メールを送るとき、送信サーバは以下のように動きます:
- 宛先のドメイン(例:example.com)のMXレコードをDNSに問い合わせる
- 「example.com宛てのメールは mail.example.com(IPアドレス: xxx.xxx.xxx.xxx)で受け付けます」と返ってくる
- そのサーバにメールを送信する
- ア が正解。MXレコードはメールを受け付けるサーバを指定します。
- イ は間違い。エラー通知先はMXレコードではなく、メールヘッダーの情報です。
- ウ は間違い。マスタDNSサーバはSOAレコードで指定されます。
- エ は間違い。メーリングリストの管理サーバはMXレコードとは別の設定です。
問48: 令和元年秋期 問19(ネットワーク)
問題文: IPv4ネットワークにおいて,IPパケットの分割処理と,分割されたパケットを元に戻す再構築処理に関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: IPパケットの再構築処理は宛先のホストで行われる。
- イ: IPパケットの再構築処理は中継するルータで行われる。
- ウ: IPパケットの分割処理は送信元のホストだけで行われる。
- エ: IPパケットの分割処理は中継するルータだけで行われる。
正解: ア
やさしい解説:
インターネットでデータを送るとき、大きなデータは小さなパケット(小包)に分割されて送られます。これは、大きな荷物を宅配便で送るとき、箱に入りきらないので複数の箱に分けて送るのと同じです。
ここで大事なポイントは:
- 分割(バラバラにする作業) は、送信元のパソコンでも、途中の中継地点(ルータ)でもできます。宅配便でいえば、最初に分けることもあるし、途中の配送センターでさらに分けることもあります。
- 再構築(元に戻す作業) は、最終的な届け先(宛先ホスト)だけで行います。途中の中継地点では戻しません。
なぜ途中で戻さないかというと、中継するルータの負担が重くなりすぎるからです。届け先で最後にまとめて組み立てるほうが効率的なのです。
問49: 平成30年春期 問18(ネットワーク)
問題文: IPv4において,IPパケットで送られているデータが,ICMPメッセージであることを識別できるヘッダー情報はどれか。
選択肢:
- ア: IPヘッダーのプロトコル番号
- イ: MACヘッダーのイーサタイプ値
- ウ: TCPヘッダーのコントロールフラグ
- エ: UDPヘッダーの宛先ポート番号
正解: ア
やさしい解説:
インターネットで送られるデータには、いくつもの「ヘッダー」(荷札のような情報)が付いています。IPパケットの中身が何のプロトコル(通信ルール)のデータかを見分けるには、IPヘッダーの中にある「プロトコル番号」を見ます。
たとえるなら、宅配便の箱に「中身:食品」「中身:本」と書かれたラベルが貼ってあるようなものです。IPヘッダーのプロトコル番号は、そのラベルにあたります。
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、ネットワークの状態を確認するためのプロトコルで、プロトコル番号は「1」です。ちなみにTCPは「6」、UDPは「17」です。
イのMACヘッダーはもっと下の層(物理的な通信の層)の情報、ウとエはTCPやUDPの中身に関する情報なので、ICMPの識別には使えません。
問50: 令和3年春期 問20(ネットワーク)
問題文: IPv4ネットワークにおけるIPアドレス127.0.0.1に関する記述として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: DHCPが使用できないときに自動生成されるIPアドレスとして使用される。
- イ: 全ホストに対するブロードキャストアドレスとして使用される。
- ウ: 単一のコンピュータ上で動作するプログラム同士が通信する際に使用される。
- エ: デフォルトゲートウェイのアドレスとして使用される。
正解: ウ
やさしい解説:
127.0.0.1は「ループバックアドレス」と呼ばれる特別なIPアドレスで、「自分自身」を指します。「localhost」という名前でも知られています。
たとえるなら、手紙の宛先に「自分の家の住所」を書くようなものです。外に出さずに自分に届きます。同じパソコンの中で動いているプログラム同士が通信するときに使います。
例えば、自分のパソコンでWebサーバを動かしてテストするとき、ブラウザで「http://127.0.0.1」にアクセスすると、自分のパソコン上のWebサーバに接続できます。
- アの169.254.x.xはAPIPAアドレス(DHCPサーバが見つからないとき自動で割り当てられるアドレス)
- イの255.255.255.255はブロードキャストアドレス(全員に一斉送信するアドレス)
- エのデフォルトゲートウェイはルーターのアドレス
問51: 平成26年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: インターネット標準RFC 5322(旧RFC 822)に準拠した電子メールにおいて,ヘッダーと本体を区別する方法はどれか。
選択肢:
- ア:
<header>と</header>で囲まれた部分をヘッダー,<body>と</body>で囲まれた部分を本体とする。 - イ: 1個のピリオドだけから成る行の前後でヘッダーと本体を分ける。
- ウ: Subjectフィールドがヘッダーの最後であり,それ以降を本体とする。
- エ: 最初に現れる空行の前後でヘッダーと本体を分ける。
正解: エ
やさしい解説:
電子メールのデータは「ヘッダー(宛先や件名などの情報)」と「本体(メールの本文)」の2つの部分でできています。
では、この2つをどうやって区別するのでしょうか?答えは「最初に現れる空行(何も書かれていない行)」です。
たとえるなら、手紙に例えると:
宛先:○○さん
差出人:△△
件名:お知らせ
← ここに空行があるとヘッダーの終わり
こんにちは、
明日の予定ですが... ← ここからが本文
- アのHTMLタグ形式は使いません(電子メールはHTMLとは違う形式)
- イのピリオドだけの行は、SMTPでメール送信の「終わり」を示す記号であり、ヘッダーと本体の区切りではありません
- ウのSubjectフィールドは必ずしもヘッダーの最後とは限りません
問52: 平成24年春期 問18(ネットワーク)
問題文: シリアル回線で使用するものと同じデータリンクのコネクション確立やデータ転送を,LAN上で実現するプロトコルはどれか。
選択肢:
- ア: MPLS
- イ: PPP
- ウ: PPPoE
- エ: PPTP
正解: ウ
やさしい解説:
この問題は、電話回線で使っていた通信の仕組みを、LANケーブル(イーサネット)の上でも使えるようにしたものは何か、を聞いています。
- ウ(PPPoE)が正解の理由: PPPoE(PPP over Ethernet)は、もともと電話回線用のプロトコル「PPP」を、イーサネット(LAN)上で使えるようにしたものです。家庭のフレッツ光などでインターネットに接続するときに使われています。たとえるなら、「電話用の会話ルール」を「LAN用の会話ルール」に翻訳するアダプターのようなものです。
- アが間違いの理由: MPLS(Multi-Protocol Label Switching)は、データにラベル(荷札のようなもの)を付けて高速に転送する技術で、PPPとは関係ありません。
- イが間違いの理由: PPP自体はシリアル回線(1本の線で順番にデータを送る回線)用のプロトコルであり、LAN上で実現するものではありません。
- エが間違いの理由: PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)はVPN(仮想的な専用回線)を作るためのプロトコルで、LAN上でPPPを実現するものとは異なります。
問53: 平成23年特別 問20(ネットワーク)
問題文: 通信プロトコルで使用するデータ形式を記述するための記法であって,SNMPのパケットの符号化に利用されているものはどれか。
選択肢:
- ア: ASN.1
- イ: JSON
- ウ: SGML
- エ: SOAP
正解: ア
やさしい解説:
この問題は、ネットワーク機器を管理するSNMP(ネットワーク管理プロトコル)のデータの書き方に使われている記法を聞いています。
- ア(ASN.1)が正解の理由: ASN.1(Abstract Syntax Notation One)は、通信プロトコル(通信の約束事)でデータの形を定義するための「設計図の書き方」です。SNMPだけでなく、SSLやS/MIMEなど多くのプロトコルで使われています。たとえるなら、「荷物の中身をどう並べるかの共通ルール」のようなものです。
- イが間違いの理由: JSON(JavaScript Object Notation)はWebアプリケーションでよく使われるデータ形式ですが、SNMPでは使われていません。
- ウが間違いの理由: SGML(Standard Generalized Markup Language)は文書を構造化するためのマークアップ言語で、HTMLの元になったものです。通信プロトコルのデータ符号化には使われません。
- エが間違いの理由: SOAP(Simple Object Access Protocol)はWebサービスでメッセージをやりとりするためのプロトコルで、SNMPのデータ符号化とは無関係です。
問54: 令和6年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: ネットワーク機器間の光ファイバを使った通信を分岐させてネットワーク上のトラフィックを取り出し、セキュリティ装置で監視したい。ネットワークから信号を光学的に分岐させて取り出す装置はどれか。
選択肢:
- ア: ネットワークタップ
- イ: 波長分割多重装置
- ウ: ルータ
- エ: レイヤー2スイッチ
正解: ア
やさしい解説:
この問題は、光ファイバの通信を途中で「コピー」して監視用の機器に送るための装置を聞いています。
- ア(ネットワークタップ)が正解の理由: ネットワークタップは、光ファイバやLANケーブルに接続して、流れている通信データをそのままコピーして取り出す装置です。たとえるなら、水道管に分岐パイプを付けて、水を流しながら一部を別の容器に分けるようなものです。元の通信には影響を与えずに監視できます。
- イが間違いの理由: 波長分割多重装置(WDM)は、1本の光ファイバで複数の異なる波長の光を同時に送る装置で、通信を分岐させて監視するためのものではありません。
- ウが間違いの理由: ルータはネットワーク間でデータを転送する装置で、光信号を分岐させる機能はありません。
- エが間違いの理由: レイヤー2スイッチはLAN内でデータを適切な宛先に転送する装置で、光学的な分岐機能はありません。
問55: 令和3年秋期 問18(ネットワーク)
問題文: レイヤー3ネットワーク内に論理的なレイヤー2ネットワークをカプセル化によって構築するプロトコルはどれか。
選択肢:
- ア: IEEE802.1ad(QinQ)
- イ: IPsec
- ウ: PPPoE
- エ: VXLAN
正解: エ
やさしい解説:
この問題は、レイヤー3(IPアドレスで通信する層)のネットワークの上に、レイヤー2(MACアドレスで通信する層)のネットワークを仮想的に作る技術を聞いています。
- エ(VXLAN)が正解の理由: VXLAN(Virtual Extensible LAN)は、イーサネットフレーム(レイヤー2のデータ)を丸ごとIP/UDPパケット(レイヤー3のデータ)の中に包み込む(カプセル化する)技術です。たとえるなら、手紙(レイヤー2データ)を封筒(レイヤー3パケット)に入れて、遠くのネットワークまで届けるようなものです。データセンターで広く使われています。
- アが間違いの理由: QinQはVLANタグを二重に付ける技術で、レイヤー2の中での拡張であり、レイヤー3上にレイヤー2を構築するものではありません。
- イが間違いの理由: IPsecはIP通信を暗号化するセキュリティプロトコルで、レイヤー2ネットワークの構築とは関係ありません。
- ウが間違いの理由: PPPoEはイーサネット上でPPP接続を行うプロトコルで、レイヤー3上にレイヤー2を構築するものではありません。
問56: 平成24年春期 問19(ネットワーク)
問題文: ネットワーク管理プロトコルであるSNMPバージョン1のメッセージタイプのうち,事象の発生をエージェント自身が自発的にマネージャに知らせるために使用するものはどれか。
選択肢:
- ア: get-request
- イ: get-response
- ウ: set-request
- エ: trap
正解: エ
やさしい解説:
SNMP(Simple Network Management Protocol)は、ネットワーク機器(ルータやスイッチなど)を遠くから監視・管理するための約束事です。
- エ(trap)が正解の理由: trapは、ネットワーク機器(エージェント)が異常や重要なイベントを検知したときに、管理者のコンピュータ(マネージャ)に「自分から」知らせるメッセージです。たとえるなら、お留守番ロボットが泥棒を見つけて「自分から」電話で知らせてくれるようなものです。聞かれなくても自発的に報告します。
- アが間違いの理由: get-requestはマネージャが「情報をちょうだい」とエージェントに聞くメッセージで、エージェント自身が自発的に送るものではありません。
- イが間違いの理由: get-responseはエージェントがget-requestに対して「はい、これが情報です」と返すメッセージで、自発的なものではありません。
- ウが間違いの理由: set-requestはマネージャが「この設定に変えて」とエージェントに指示するメッセージです。
問57: 平成29年春期 問19(ネットワーク)
問題文: PCやスイッチングハブがもつイーサネットインタフェース(物理ポート)の,Automatic MDI/MDI-Xの機能はどれか。
選択肢:
- ア: コネクタの送信端子と受信端子が正しい組合せとなるように,自動で判別して切り替える機能
- イ: 接続した機器のアドレスを学習し,イーサネットフレームを該当するインタフェースにだけ転送する機能
- ウ: 通信経路のループを自動的に検出する機能
- エ: 通信速度や,全二重と半二重のデータ通信モードを自動的に設定する機能
正解: ア
やさしい解説:
Automatic MDI/MDI-Xは、LANケーブルの接続を自動で正しく設定してくれる機能です。
- ア(正解)の理由: LANケーブルには「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の2種類があり、昔は接続する機器の組み合わせによって使い分ける必要がありました。Automatic MDI/MDI-Xは、相手の機器に合わせて送信端子と受信端子の割り当てを自動的に切り替えてくれる機能です。たとえるなら、どちらの手で握手を求められても、自動的に正しい手を出してくれるようなものです。
- イが間違いの理由: これはMACアドレス学習機能(スイッチの基本機能)の説明です。
- ウが間違いの理由: これはスパニングツリープロトコル(STP)の機能です。
- エが間違いの理由: これはオートネゴシエーション機能の説明です。
問58: 平成23年秋期 問20(ネットワーク)
問題文: TCPヘッダーに含まれる情報はどれか。
選択肢:
- ア: 宛先ポート番号
- イ: パケット生存時間(TTL)
- ウ: 発信元IPアドレス
- エ: プロトコル番号
正解: ア
やさしい解説:
TCP(Transmission Control Protocol)は、インターネットでデータを正確に届けるためのプロトコルです。この問題はTCPヘッダー(TCPのデータに付く「荷札」のような部分)に何が含まれるかを聞いています。
- ア(宛先ポート番号)が正解の理由: TCPヘッダーには「送信元ポート番号」と「宛先ポート番号」が含まれています。ポート番号とは、コンピュータ内のどのアプリケーション宛てのデータかを示す番号です。たとえるなら、マンションの「部屋番号」のようなもので、IPアドレスが「マンションの住所」、ポート番号が「部屋番号」です。
- イが間違いの理由: パケット生存時間(TTL: Time To Live)はIPヘッダーに含まれる情報です。
- ウが間違いの理由: 発信元IPアドレスもIPヘッダーに含まれる情報です。
- エが間違いの理由: プロトコル番号もIPヘッダーに含まれる情報です。
問59: 平成21年春期 問13(ネットワーク)
問題文: TCP/IPネットワークにおけるICMPの説明として,適切なものはどれか。
選択肢:
- ア: MACアドレスだけが分かっているときにIPアドレスの解決を可能にする。
- イ: グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互に変換する。
- ウ: 送信元ホストへ,IPパケットの送信エラー報告などの制御メッセージを通知する。
- エ: ネットワーク内のIPアドレスを一元管理し,クライアントに動的に割り当てる。
正解: ウ
やさしい解説:
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、ネットワークの制御や状態確認に使われるプロトコルです。
- ウが正解の理由: ICMPは、IPパケット(インターネットで送るデータの小包)の配送中に問題が起きたとき、送信元に「エラーが起きましたよ」と報告するためのプロトコルです。たとえるなら、宅配便で荷物を送ったとき、届かなかった場合に配送会社が「届けられませんでした」と連絡してくれるようなものです。pingコマンド(相手のコンピュータと通信できるか確認するコマンド)もICMPを使っています。
- アが間違いの理由: これはRARPの説明です(MACアドレスからIPアドレスを調べる)。
- イが間違いの理由: これはNAT(Network Address Translation)の説明です。
- エが間違いの理由: これはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の説明です。
問60: 令和6年春期 問20(ネットワーク)
問題文: Webサーバから送信されるHTTPヘッダーのうち、Webサーバからの応答の内容を、Webブラウザやプロキシサーバなどのキャッシュに保持させないようにするものはどれか。
選択肢:
- ア: Cache-Control: no-cache
- イ: Cache-Control: no-store
- ウ: Cache-Control: private
- エ: Cache-Control: public
正解: イ
やさしい解説:
Cache-Control(キャッシュコントロール)は、Webサーバがブラウザに「このデータをどう保存していいか」を指示するHTTPヘッダーです。
-
イ(no-store)が正解の理由:
no-storeは「このデータを一切保存するな」という意味です。キャッシュ(一時保存)を完全に禁止します。たとえるなら、映画館で「この映画は録画禁止」と言われるようなもので、見終わったら記録を一切残しません。個人情報や機密データを扱うページで使われます。 -
ア(no-cache)が間違いの理由:
no-cacheは「キャッシュしてもいいけど、使う前にサーバに確認しなさい」という意味で、保存自体は禁止していません。名前が紛らわしいですが、「キャッシュするな」ではなく「確認なしでキャッシュを使うな」です。 -
ウ(private)が間違いの理由:
privateは「ブラウザのキャッシュに保存してもいいが、プロキシサーバなど共有キャッシュには保存するな」という意味です。 -
エ(public)が間違いの理由:
publicは「どこにでもキャッシュしてよい」という意味で、キャッシュを許可しています。