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エンジニアに一番大切なのは技術力ですか? — 5年働いて気づいた、信頼を生む「誠実さ」の話

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Last updated at Posted at 2026-08-29

この記事は約6分で読めます。

筆者プロフィール: ソフトウェアエンジニア。「知った気にならない。いつまでも学び続ける」を信条に、業務と個人開発の両輪で技術を磨いています。AI 駆動開発で複数の個人開発アプリを構築・運用中。
👉 ポートフォリオ: 筆者ホームページ

今日は技術そのものではなく、仕事をするうえで土台になる 「誠実さ」 について書きます。

いきなりですが、エンジニアにとって一番大切なものは何でしょうか。

  • 技術力
  • 設計力
  • 実装速度
  • 問題解決能力
  • 資格
  • 経験年数

どれも大切です。
でも、5年以上IT業界でさまざまな経験をしてきた中で、私は一つの結論にたどり着きました。

価値を提供するための根底には、「お客様に誠実であること」が必要 だということです。


なぜ誠実さがそんなに大切なのか

理由はシンプルです。

どれだけ有能な技術者でも、
お客様にうそをつく人は、信頼を失う からです。

そして、一度失った信頼は簡単には戻りません。

技術の仕事は、成果物だけで完結しません。
要件の確認、認識合わせ、相談、報告、リスク共有、見積もり、進捗説明。
こうした日々のコミュニケーションの積み重ねで成り立っています。

その土台にあるのが信頼です。

信頼があれば、

  • 本音の要望を話してもらえる
  • 困りごとを早めに共有してもらえる
  • 曖昧な部分を一緒に整理できる
  • 問題が起きても協力して前に進める

逆に、信頼がないとこれらが難しくなります。

つまり、誠実さは単なる性格の話ではなく、
仕事の成果に直結する実務能力の一部 だと私は思っています。


信頼を失うと、要望を引き出せなくなる

ここはとても重要だと感じています。

お客様が本当に困っていること、本当に求めていることは、最初からすべて言語化されているとは限りません。

むしろ実際は、

  • 何に困っているか整理できていない
  • 遠慮して言えていない
  • 過去の失敗から慎重になっている
  • 本音を出すのが怖い

ということも多いです。

そんなとき、お客様が頼れるのは
「この人には正直に話しても大丈夫」
と思える相手です。

もしこちらがうそをつく人だと思われたらどうなるか。

  • 都合の悪いことを隠すかもしれない
  • 本当の進捗を言っていないかもしれない
  • 問題が起きてもごまかすかもしれない

そう思われた瞬間に、お客様は本音を出しにくくなります。

結果として、こちらも本当の要望を引き出せません。
そして、ズレたままプロジェクトが進む危険が高まります。

誠実さは、相手に安心してもらうための前提条件です。


技術力だけでは信頼は作れない

もちろん、技術力は必要です。
知識も、経験も、実装力も、全部大切です。

でも、それだけでは十分ではありません。

たとえば高い技術力を持っていたとしても、

  • 分からないのに分かったふりをする
  • 遅れているのに「大丈夫です」と言う
  • ミスをしても報告を遅らせる
  • 自分に不利な情報を伏せる

こういう行動をしてしまえば、信頼はすぐに崩れます。

逆に、

  • まだ分かっていないことを正直に伝える
  • リスクを早めに共有する
  • ミスを隠さず報告する
  • 厳しい状況でも事実を丁寧に伝える

こういう人は、たとえ一時的に失敗しても、長期的には信頼されやすいです。

状況 信頼を崩す行動 信頼を積む行動
分からないとき 分かったふりをする 正直に「分からない」と伝える
遅れているとき 「大丈夫です」とごまかす 遅れる前に相談する
ミスをしたとき 報告を遅らせる・隠す すぐに共有する

私は、
信頼は「完璧さ」ではなく「誠実さ」から生まれる
と思っています。


「うそをつかない」は簡単そうで難しい

今は研修中なので、直接お客様がいるわけではありません。
それでも私は、自分の身の回りの人に対して 「1度もうそをつかない」 ことを意識したいと思っています。

ただ、ここで大事なのは、
「うそをつかない」は思っているより難しい
ということです。

普段の何でもない場面では、それほど難しくありません。
問題は、次のようなときです。

  • ミスをしたとき
  • 約束を守れなかったとき
  • 過ちを犯したとき
  • 自分が不利になるとき
  • 怒られるかもしれないとき

この瞬間に、誠実さの難易度は一気に上がります。

人は苦しい状況になるほど、隠したくなります。
軽く見せたくなります。
言い訳したくなります。

でも本当に誠実であるかどうかは、
何も問題がないときではなく、問題が起きたときに表れる
のだと思います。


誠実さとは、「隠さず素直に共有すること」

では、誠実であるとは具体的に何なのか。

私は、まずはこれだと思っています。

隠さず、素直に共有すること

たとえば、

  • 分からないなら「分からない」と言う
  • ミスしたなら「ミスしました」と言う
  • 遅れそうなら、遅れる前に相談する
  • 自分の認識に自信がなければ確認する

こういう行動は、一見すると弱さに見えるかもしれません。
でも実際には逆です。

むしろ、これができる人のほうが強いです。

なぜなら、問題を早く表面化できるからです。
問題は、早く見つかるほど修正コストが低い。
これはシステムでも、人間関係でも同じです。


誠実さは、心理的安全性ともつながっている

私は、
言いにくいことを隠さず共有できる状態
がとても重要だと考えています。

ミスや違和感や不安を、素直に言えること。
言ったことで必要以上に責められないこと。
そういう状態があると、組織やチームは健全になります。

逆に、言いにくいことが言えない環境では、

  • 問題の発見が遅れる
  • 小さな違和感が放置される
  • 表面上だけ順調に見える
  • 最後に大きく崩れる

ということが起きやすくなります。

だから誠実さは個人の徳目であるだけでなく、
チーム運営やプロジェクト運営の健全性にも関わる話です。

実際に、心理的安全性の高い組織や社会の構築を目指し、ミスや言いにくいことを素直に共有できる状態を大切にしています。


誠実であるための行動を小さく定義する

「誠実である」は大事ですが、抽象的でもあります。
抽象的な目標は、日常に落とし込みにくいです。

なので、私は小さく次のように定義したいです。

今日の誠実さチェックリスト

  • 分からないことを分かったふりしない
  • ミスをしたらすぐ共有する
  • 事実と解釈を分けて話す
  • 自分を守るためのごまかしをしない
  • 相手にとって不都合な情報も必要なら伝える

こうして具体化すると、行動に移しやすくなります。

誠実さは、一度だけの大きな行為ではなく、
日々の小さな選択の積み重ね です。


まとめ

5年以上IT業界で経験を積む中で、私は
価値提供の根底には、お客様に誠実であることが必要
だと感じています。

なぜなら、

  • うそをつく人は信頼を失う
  • 信頼を失うと本音の要望を引き出せない
  • 本音を引き出せないと、本質的な価値提供が難しくなる

からです。

そして誠実さは、何も問題がないときよりも、

  • ミスをしたとき
  • 過ちを犯したとき
  • 不利な状況に立ったとき

にこそ問われます。

だからこそ、
隠さず、素直に共有すること
を意識したいと思っています。


おわりに

本日の行動目標は、「誠実である」 です。

今は研修中で直接のお客様はいません。
それでも、まずは身の回りの人に対して、
1度もうそをつかない
ことを意識して過ごしてみます。

簡単そうに見えて、実は難しい。
でも難しいからこそ、価値がある。

技術を磨くことは大切です。
けれど、その技術を本当に価値に変えるためには、
相手から信頼される土台が必要です。

その土台が、誠実さなのだと思います。

技術だけでなく、最終的には組織や社会のあり方まで変えたいという志向と、透明性・本質・仕組み化を重視する姿勢が一貫しています。
また、技術を理解し、要件を理解し、人を理解する立場を目指し、心理的安全性の高いチームづくりを中長期のキャリアの中心に据えています。


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