「勉強の面白さって何だろう」を読んで思ったこと
学生の頃、「何のために勉強をしなくてはいけないのか」と疑問に思ったことはないでしょうか。そんな悩みを持つ人は「勉強の面白さって何だろう」を参考にするとよいかもしれません。
本書は勉強について考える中高生向けの書籍です。しかし、内容はそれだけではなく、社会人として必要な心構えや要素がギュッと詰まった内容です。
勉強は何の役に立つのか
動物の中でも人間にはスキルや知識を習得したいという欲求があります。人間として生きているのですからこの欲求を放棄してはいけないのではないでしょうか。
勉強をしない人の中には、勉強がなぜ必要なのかについて考えたことがない人や自分なりの考えをもたない人がいるかもしれません。
勉強は下記のような点で我々の人生に役に立ちます。
- 視野が広がる
- やりたいことを実現する土台となる
- 困難を乗り越える力になる
学びは人生を豊かにします。
勉強が楽しくない理由
とはいえ、勉強についてネガティブな考えを持つ方は多いかと思います。それは、中学校からの勉強に対する考え方が染みついているのかもしれません。
小学校までの勉強と中学校以降の勉強では少し性質が異なります。小学校までは「なぜだろうという疑問から勉強がしたい」と思うのですが、中学校からは「良い学校に入学する、もしくは良い評価を受けるために勉強しなくてはいけない」に変わってきます。
本来、勉強は好奇心から生まれてくる行動だと思いますが、上記のままだと勉強をネガティブなものとしてとらえてしまう可能性があります。
勉強自体に失敗や成功などはなく、素直な好奇心から勉強をするべきです。
たとえば、資格を取得するために、勉強をしようと考えます。
この時、勉強は合格のための「手段」ではないことを意識します。
もちろん不合格は避けたいので必死に勉強するかと思いますが、勉強したから「合格しなくてはいけない」というわけではありません。知識やスキルを得たいという好奇心から勉強をしているため、合格・不合格にとらわれないような意識で勉強するとよいかもしれません。
勉強の基本
書店の書籍を見ていると効率の良い勉強方法を紹介しているビジネス本が売られています。しかし、勉強方法は生きている人の数だけ存在します。つまり、その人にはその人の勉強の「型」があると考えています。
そのため、「自分は勉強できない」「勉強の仕方がわからない」等勉強の方法に困っている人は、正直経験不足だと思います。まだ、自分に合った勉強方法を見つけられていない状況です。
自分なりの勉強方法を見つけられるまで勉強を続ける必要があります。
ただ、自分なりの勉強方法を見つけられる時間は人によりけりです。最初に試した勉強方法が自分にあっている人もいれば、10回目に試した勉強方法が自分に合っている人もいます。
自分の勉強方法を見つけられるまで頑張りましょう。
習慣化の秘訣
勉強が習慣になっていない人にとって、「勉強をする」ことはとてもストレスのかかる行動です。なぜなら、動物はもともと変化を嫌う生き物であるからです。変化を嫌う我々動物が日々の習慣に「勉強をする」という変化を加えることはストレスフルです。
そして、我々動物はストレスなどから自分を守るという自己防衛本能を持っているため、保守的であるという特徴もあります。そのため、何かを実行するときにはできないことを無意識に探します。
したがって、「勉強をする」という変化を起こす時に「できない理由」を無意識に探してしまいます。
たとえば、日々の会話で「勉強したいけど時間がない」という会話はよく耳にするのではないでしょうか。もちろん全否定はしませんが、通勤時間やお昼の時間に勉強することはできます。
そして、時間は作られる(受動的)ものではなく、作る(能動的)ものです。
したがって、勉強ができない理由を探さず、勉強をするための時間を作っていく必要があります。
ちなみに、私は通勤時間(片道1.5h)に勉強をしています。休日は妻との時間や家事、趣味の時間にあてています。
もちろん、時間のある時は終業後に勉強したり、お昼休みに勉強したりしています。
時間管理についてはこちらをご参照ください
勉強をするとなっても、「続ける」ことは難しいです。私は勉強に限らず、変化に対して下記のように習慣化を心がけています。
- まずは1週間続ける
1週間→1か月→3か月→6か月→1年と達成できたら少しずつ期間を延ばす - 時間より量を重視
「1時間」と時間を決めるよりも「ここまで」とやることを決め、ここまでができたら終わる - 少しでもやる
どんなにつかれているときでも少しは実施します - 休んでしまったら、「絶対に」次は休まない
これは最終手段ですが、もし休んでしまう時は次は必ず休まないと「固い意志」の元休みます。
できるだけ長期間、少しだけでも続けることが「習慣化の秘訣」です。
自分の世界を広げるために
再三、勉強は大切だと記載させていただきましたが、それでも時間がないときもありますよね。
考えてみていただきたいのは、携帯電話やゲームなどにどれだけの時間を費やしていますか。もちろん、0にすべきと主張するつもりはありませんが、少なくともSNSやゲームなどの時間は人生の浪費という意識は必要かもしれません。
戸籍や民族、性別、年齢などに関係なく誰にでも平等に与えられているのは時間(24h)です。私は24時間のうち3時間ほど勉強に費やしています。
皆さんはどうでしょうか。
自分の世界を広げるために、勉強は必要です。そして、勉強を実施するためには1日(24h)の時間の使い方を考えなくてはいけません。
時間管理が自分の世界を広げるために必要です。
自立した大人になるために
皆さんは「自立した大人」をどのように考えるでしょうか。自立した大人とは、経済的にも社会的にも精神的にも自立した大人のことを言います。
このような大人になるためには、答えのない問いを自分の頭で考え、行動し、成長することが大切です。
成長をするには下記の考えが必要です。
- 努力は必ず報われるわけではない
- 近道は存在しない
- 自分にとって一番大切なことは誰も教えてくれない
- 自分の「哲学」を確立する
- 好奇心を持ち、行動することは人生を豊かにする
- 最初の一歩がゴールへの一歩
- 好きなことのみの努力は存在しない
- これからの時代を生き抜く力を身に着ける
- 自分の人生は自分自身で決める
上記について、私は下記のように考えています。
- 必ず報われる努力はないが、成長には必ず努力がある
- 成長への近道は遠回りをする(急がば回れ)
- もっとも大切なことは自分で考え、決める
- 正解のない問題に対して、自分なりの答えを持つ
- 行動することで人間性がはぐくまれる
- 最初の一歩がないとゴールに一生近づけない
- 活躍の裏には「嫌いなこと」の努力もある
- AIになく人間にしかない能力(人と協力する能力・0から1を生み出す能力)を身に着ける
- 人に流されない
上記を通して、「自立した大人」に必要な各要素を下記のように考えています。
経済的:嫌いなことも含め努力し、人間にしかない能力を身に着ける
社会的:好奇心を持ち、最初の一歩を恐れず、行動し続ける
精神的:人に流されることなく、時間をかけてでも自分の考えを確立する
自立した大人とは、誠実に努力を積み重ね、人間にしかない能力を身に着け、自分なりの考えのもと行動し続ける大人のことです。
さいごに
本記事で参考にさせていただいた書籍は中学生や高校生などの「勉強は何のために必要なのか?」と疑問を持つ人を対象としています。そのため、内容は読みやすくすんなり入ってきました。
確かに本の構成は漫画のような描き方で読みなれていない人向けかと思いますが、内容は大人でも十分に楽しめるものであると思います。
私自身、自分なりの考えを持ち、行動してきましたが、本書を読んだことで自分を顧みることができました。
ぜひ一読してみてください。