はじめに
Ruby Silverを取得し、それについて記事としてまとめておきたいなと思っていたのですが、ずっとできていなかったのでこのタイミングで記事化しようと思います。
ちなみに取得したのは2023年8月なので1年くらい前になりますが、受験したのはversion 3(Ruby 3)なので、現在受験できるものと同じになります。
どんな資格?
正式名称は「Ruby技術者認定試験」です。
その中で、以下の2つがあります。どちらも対象バージョンはRuby 3.1.x
です。
- Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver(通称、Ruby Silver)
- Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold version(通称、Ruby Gold)
そして、Ruby Silverでは以下の内容を問われます。
Rubyの文法知識、Rubyのクラスとオブジェクト、標準ライブラリの知識について、基本的な技術レベルを持つことを認定します。
https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/
CBT形式で、試験時間は90分です。
出題形式は全て選択式で、50問中の75%以上の正答率で合格となります。(なので38問以上の正答ですね)
なぜ取得しようと思ったのか
主な理由は以下のとおりです。
- 業務でRuby(フレームワークはRuby on Rails)を使用しており、それなりにコードは書ける・読めるようにはなってきているけど、自分のRubyの理解度をはかってみたい
- 資格なら体系的にまとまっているので不足部分も把握しやすそう
- 最終的にはRuby Goldを取得したいので、まずはRuby Silverから挑戦してみよう
学習方法
まずは、まっさらな状態でどれくらい問題が解けるのかに挑戦してみるのがよいかと思います。その後、以下の教材を使用して学習しつつ、疑問に感じる部分は自分で実行したりリファレンスマニュアルを読むというのが一番効率が良さそうな気がします。
最終的には全ての模擬試験の問題を自分の言葉で説明できるようになると合格は固いでしょう。
活用した教材
最短突破 Ruby技術者認定試験(Silver/Gold対応) 公式テキスト
Ruby技術者認定試験を受験しなくても持っておいて損はないくらいのテキストになります。僕が受験したときはRuby 2対応のものしかなかったのですが、最近Ruby 3対応の改訂版を出してくださったようです。Rubyのことが色々とまとめられており、辞書代わりにも使用することができると思います。1冊でSilverとGoldを網羅していますし、模擬試験もついているので非常に役立ちます。個人的に電子版より紙のほうが使い勝手がよさそうな気がします。
模擬問題集(Silver試験用)
Ruby技術者認定試験の公式サイトに掲載されているSilver用の模擬試験です。ファイルの最終更新は2年前ですが、ちゃんとRuby 3に対応した問題となっています。
Rex
Ruby SilverとGoldの模擬試験を受験できるサイトです。GitHubアカウントの連携が必要となります。問題がランダムで出題され、得点の履歴等も残ります。満点が取れるようになるまで繰り返し解きましょう。
現在は解消されているかもしれませんが、問題自体に間違いがあるのでそれを正しいと誤認して学習してしまわないよう注意してください。(当時、勝手ながら運営会社様に間違いをコメントしたメールを送付させていだいたのですが、その後の対応がどうなったのかは不明です…)
Ruby Silver試験前に見直すと幸せになれるメモ
こちらは教材ではないですが、僕が受験会場に向かう途中でさらっと確認しておいたら本当に幸せになれたので共有させていただきます(笑)
学習時間
僕は結構心配性なので、受験しようと決めてから2~3週間くらいは時間をとりました。振り返るとこれはちょっととりすぎかなという反省点です。やはり長すぎると中弛みしそうになりますね…
受験してみての感想
難易度としては、そこまで高くないのかなという所感です。Rubyをメインに使っているエンジニアの方であれば、1週間くらいあれば余裕で合格はできると思います。
ですが、試験という特性上、ある程度の暗記は必要となってきます。特にRuby Silverはメソッド等を問われることが多いので、そういった手間は少々デメリットかもしれません。
また、体系的にRubyの基礎を学習することができるので、(受験するしないは別として)取り組む内容としては初学者の方にもおすすめできると感じました。
余談
これは余談になるのですが、電車の遅延により受験できなかったお話しもここで供養させていただきます。
僕が受験しようとしていた会場は電車で1時間くらいかかる場所だったのですが、当日、人身事故による電車の大幅な遅延が発生しておりました。
試験開始時間までには到着できないことがほぼ確定していたので、運営のプロメトリック株式会社のカスタマーサービスに問い合わせたところ、会場にも電話して後ろ倒しにできないかを会場に問い合わせてほしいと言われました。その後、会場に問い合わせたのですが、その日はもう空きがなく、結局、その日は受験することができませんでした…(せっかく準備したのに激萎えでした…)
ですが、公共交通機関の遅延という理由なので、一旦キャンセルをしてもらい、後日に受験し直しという対応はしていただけるので、そこはご安心ください。
※当然ですが、遅延証明書は必ず受け取るようにしてください!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
Ruby Silverに合格するためには覚えなくてはいけないことがいくつかありますが、Rubyの入門としては良き教材ではないかと思います。
ご興味のある方は是非チャレンジしていただければと思います。
この記事がどなたかのお役に立てれば嬉しいです。
P.S. Ruby Goldも取得しているので、そちらの記事も書きたい…