こんにちは。 近況ですが、修士を卒業した後も Teaching Assistant をしていて、毎年 jsPsych で実験プログラムを書いています。
今回の結論ですが、次の2点です。
・日本語だけで実験プログラムを書けるようにはなっています。
・ただし、jsPsych で何ができるか、html + JavaScript で何ができるかを知らないと、まだ難しいです。
ここ数年の自分の動向
2023年:完全手書き
2023年は、完全に手書きでプログラムを書いていました。
当時の ChatGPT は、冷やかし程度に触っていたくらいです。
そのころ書いた記事を読み返すと、まだまだツッコミどころが多かったです。
2024年:完全手書き
2024年も、基本的には完全手書きでした。
このあたりで、CDN + ローカル保存という定番パターンを確立しました。
また、よく使う関数などを使い回すようになっていました。
2025年:大筋は手書き、一部 AI
2025年は、大筋を手書きしつつ、一部を AI に任せるようになりました。
ツールとしては、Cursor と当時の Chat GPT を使っていました。
AIでコーディングしたのは、たとえば、次のような処理です。
・縦書き
・試行の強制スキップキー
・ポップアップ表示
この段階では、イベントをフックする、CSS を上書きするなど、jsPsych が標準機能として持っていない部分を AI にやってもらっていました。
やり方としては、jsPsych 本体と CSS を読み込ませたうえでコードを提案してもらい、それを自分で組み込み、自分でテストするという形でした。
2026年:完全 AI に近い形
2026年は、完全 AI に近い形になりました。
Claude Code で作成し、Codex で修正しました。
黒木先生が MIT ライセンスで公開している jsPsych Ver.6 用のプログラムをもとに、次のような変更を行いました。
・現行バージョンへの変更
・機能追加
・CDN + ローカル保存への変更
今回は、指示は日本語だけで行いました。
なぜ CDN + ローカル保存に落ち着いたのか
余談ですが、どうして CDN + ローカル保存に落ち着いたかというと、理由は大きく二つあります。
まず、CDN にするとインストールが簡単です。
さらに、オンラインでプログラムを配布できます。
これは、実験をするときだけでなく、開発中のやり取りでもかなり楽です。
一方で、完全オンライン版にするために OSF(Open Science Framework) を使おうとすると、プログラムの中にシークレットを書く必要が出てきます。
このあたりが、どうにも気味悪いです。
セキュリティーのために余計な手間をかけるよりも、ローカル保存にしてしまう方が手っ取り早い。
そう判断しました。
他の人にもおすすめできるか
話を戻して、では、これを他の人にもおすすめできるかという話です。
ここは少し慎重になります。
まず、jsPsych で何ができるかを知らないと、そもそも指示のしようがありません。
漠然と、画面に表示して、キー入力させて、と指示しても、何が出てくるのかわかりません。
たとえば、
html-button-response を使って表示する文言はこれにしてください。
というように、かなり具体的に指示する必要があります。
また、html + JavaScript で何ができるかを知らないと難しいです。
たとえば、index.html でフォーム入力してから試行を分岐させる、GET 渡しの引数で試行数を指定する、といったことは、そもそも html + JavaScript で何ができるのかを知っていないと発想できません。
ぶっちゃけると、もともと jsPsych でプログラムを書ける人が Codex や Claude Code を使うと、生産性はかなり高くなります。
しかも、マニュアルに載っている以上の機能も作れるようになりました。
しかし、jsPsych を使えない人が指示しても、何もできあがらない状態だと思います。
改修から始めるなら可能性がある
ただし、これは一般的なプログラミングと同じで、他の人が作ったプログラムの改修から始めるなら、かなり威力を発揮しそうです。
この設問を変更してください。
この表示文を差し替えてください。
この選択肢を追加してください。
このように、見えているところに対して具体的に指示すればよいからです。
つまり、jsPsych のプログラム作成をお願いされたら、こちらで大枠だけ作っておき、細かい調整は Codex を使って自分でやってください、で済むようになるかもしれません。
これはかなり大きいです。
開発のボトルネックが人間になる
セキュリティ周りでひと手間かければ、プログラム作成、データ回収、分析、考察まで、Codex に指示するだけでできる日も近そうです。
いよいよ、開発のボトルネックが人間の時代がやってきました。