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0からRuby on Railsの環境構築【Cloud9】(Rubyのバージョン変更からRailsのインストールまで)

Last updated at Posted at 2021-01-20

Ruby on Railsの環境構築(Cloud9)

本記事はRuby on Railsの環境構築を初心者の方でも迷わずできるように解説した記事です。

Ruby on Railsは、広範囲にわたる開発で使用されています。日本のスタートアップでも採用されていることが多く、食べログやnote、会計ソフトのfreeeなどもRuby on Railsによって開発されています。

そんなRuby on Railsですが、2019年8月にバージョン6.0がリリース、2020年12月にはバージョン6.1がリリースされました。また、Ruby自体も2020年12月にバージョン3.0に大型アップデートされ新しい機能が追加されています。

ここでは、Ruby 3.0とRuby on Rails 6.1.1の環境構築方法を説明していきます。

環境

  • Cloud9 (Mac、Windowsどちらも対応可能です)
  • Amazon Linux2
    • Cloud9の環境を立ち上げる際に、Amazon Linux2を選択している必要があります。

Rubyのバージョンを確認する

以下のURLからコンソールにサインインして、Cloud9を立ち上げましょう。

Cloud9上のTerminalを立ち上げて、以下のコマンドを実行してRubyのバージョンを確認しましょう。

ruby -v

以下のように数字が表示されます。

ruby -v
ruby 2.6.3p62 (2019-04-16 revision 67580) [x86_64-linux]

ここではRubyの環境が「2.6.3」であることがわかります。

Rubyのバージョンを変更する

それではここからRubyのバージョンを変更していきます。

Rubyのバージョン管理ツールであるrvmを使います。

以下のコマンドでインストール済みのRubyのバージョンを確認します。

rvm list

実行結果は以下になります。

rvm list
=* ruby-2.6.3 [ x86_64 ]

# => - current
# =* - current && default
#  * - default

また、以下のコマンドでインストール可能なRubyのバージョンを一覧表示します。

rvm list known

実行結果で、自分のインストールしたいバージョンがあることを確認してください。

rvm list known

//========

# MRI Rubies
[ruby-]1.8.6[-p420]
[ruby-]1.8.7[-head] # security released on head
[ruby-]1.9.1[-p431]
[ruby-]1.9.2[-p330]
[ruby-]1.9.3[-p551]
[ruby-]2.0.0[-p648]
[ruby-]2.1[.10]
[ruby-]2.2[.10]
[ruby-]2.3[.8]
[ruby-]2.4[.6]
[ruby-]2.5[.5]
[ruby-]2.6[.3]
ruby-head

//========

ここでインストールしたいバージョンがない場合は、rvmのアップデートをおこなう必要があります。

アップデートをするには、以下のようにgetコマンドを実行します。

rvm get latest
rvm get latest

//========

Thanks for installing RVM 
Please consider donating to our open collective to help us maintain RVM.

  Donate: https://opencollective.com/rvm/donate


RVM reloaded!

インストールしたrvmのバージョンを確認しましょう。

rvm -v
rvm 1.29.10 (1.29.10) by Michal Papis, Piotr Kuczynski, Wayne E. Seguin [https://rvm.io]

再度インストールしたいバージョンがあるかを確認しましょう。

rvm list known

//========

# MRI Rubies
[ruby-]1.8.6[-p420]
[ruby-]1.8.7[-head] # security released on head
[ruby-]1.9.1[-p431]
[ruby-]1.9.2[-p330]
[ruby-]1.9.3[-p551]
[ruby-]2.0.0[-p648]
[ruby-]2.1[.10]
[ruby-]2.2[.10]
[ruby-]2.3[.8]
[ruby-]2.4[.10]
[ruby-]2.5[.8]
[ruby-]2.6[.6]
[ruby-]2.7[.2]
[ruby-]3[.0.0] #←インストールしたいバージョン
ruby-head

//========

次に、以下のコマンドを実行してRubyのバージョンをインストールします。

<version>の部分には、インストールするバージョンを指定してください。

rvm install <version>

以下のように表示されれば正常にインストールされています。

ここでは3.0を指定しています。

rvm install 3.0

//======

ruby-2.7.2 - #generating global wrappers.......
ruby-2.7.2 - #gemset created /home/ec2-user/.rvm/gems/ruby-2.7.0
ruby-2.7.2 - #importing gemsetfile /home/ec2-user/.rvm/gemsets/default.gems evaluated to empty gem list
ruby-2.7.2 - #generating default wrappers.......

以下のコマンドで使用するバージョンを指定しましょう。

rvm use <version>
rvm use 3.0.0

最後に以下のコマンドで、先ほど指定したバージョンが表示されることを確認してください。

ruby -v
ruby 3.0.0p0 (2020-12-25 revision 95aff21468) [x86_64-linux]

以上でRubyのバージョン変更は終了です。

Bundlerをインストール

Rubyをインストールしたら、次にBundlerをインストールします。

RubyではGemというライブラリを使いパッケージを管理しています。

Gemコマンドで簡単にインストールやアンインストールができますが、複数のGemを使うとGem同士で依存関係が生まれ、バージョン違いによる不具合が出てきます。

そこで、BundlerでGemのそれぞれのバージョンを正確に追跡し管理して、Rubyプロジェクトに一貫した環境を提供します。

参考:
- Bundler
- RubyGems

それではBundlerをインストールしましょう。以下のコマンドを入力します。

gem install bundler

コマンドを実行するとインストールが始まります。

インストールされたBlundlerのバージョンを確認しましょう。

次のコマンドを入力します。

bundler -v

コマンドの実行後、次のように表示されます。

bundler -v
Bundler version 2.1.4

「version 2.1.4」とバージョン情報が表示されました。

これでBlundlerがインストール済みであることを確認できました。

yarnをインストール

次にyarnをインストールします。

yarnはJavaScriptのライブラリの利用に必要なパッケージマネージャです。

yarnと互換性のあるnpmというパッケージマネージャもあります。しかし、Rails6ではWebpackerが標準になったことにより、yarnが必要です。

それでは、yarnのインストールを行いましょう。

次のコマンドを入力します。

npm i -g yarn

yarnが実際にインストールされたかを確認するために、次のコマンドを入力します。

yarn -v

コマンドを実行すると、次のように表示されます。

yarn -v
1.22.10

ここでは「1.16.0」と表示されました。バージョン情報が表示されていれば、yarnがインストールされたことが確認できます。

Ruby on Railsのバージョンを確認する

ここからはRailsのバージョンを確認していきます。

Cloud9のTerminalで以下のコマンドを実行してRailsのバージョンを確認しましょう。

rails -v

以下のようにデフォルトで指定されるRailsのバージョンが表示されます。

rails -v
Rails 5.0.0

rails newを実行する際にバージョンを指定しないとこのバージョンでアプリケーションが作成されます。

次に、インストールされているRailsのバージョンを確認しましょう。

以下のコマンドを実行して下さい。

gem list rails

以下のように表示されるので、railsの項目を確認しましょう。
「5.0.0」がインストールされていることがわかるかと思います。

gem list rails

*** LOCAL GEMS ***

rails (5.0.0)
rails-dom-testing (2.0.3)
rails-html-sanitizer (1.3.0)
sprockets-rails (3.2.2)

Ruby on Railsのインストール

いよいよ、Railsをインストールします。

Railsのインストール時に「-v バージョン番号」とバージョンを指定してインストールできます。

今回はバージョン「6.1.1」をインストールします。

参考:railsの全バージョン履歴

次のコマンドを入力します。

gem install rails -v 6.1.1

コマンドを実行すると、インストールを開始します。インストールの完了までに数分かかることがあります。

Railsをインストールしたら、Railsのバージョンを確認するために次のコマンドを入力します。

rails -v

コマンドを実行すると、次の画面が表示されます。

rails -v
Rails 6.1.1

Rails 6.1.1」と表示されました。

これで無事にRuby on Railsのインストールが完了しました。

※本記事はTechpitの教材を一部修正したものです。

参考

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