Apple Watchが発売されて2ヶ月近く経ちましたね。既に持っている方もいるかと思います。
電車の乗り換えアプリや料理のレシピが見れるアプリなど便利そうなアプリが豊富にありますね。
皆さんはApple Watchをどのようにお使いでしょうか?
今回は弊社(株式会社Technical Rockstars)が実践しているApple WatchとSlack、Raspberry Piを利用した、いかにも「IoT的な」事例を紹介します。
登場するハードウェアとサービス
Apple Watch
Apple社が2015年4月に発売したスマートウォッチ。iPhoneとBluetoothで接続して、iPhoneの通知を代わりに表示してくれる。
http://www.apple.com/jp/watch/?cid=wwa-jp-kwg-watch-com
(写真)
Slack
デイリーで100万人以上が利用しているチャットサービス。人間が投稿するだけでなく、多種多様なサービスと連携して、外部サービスからチャットの投稿ができる。HTTP通信を使って、プログラム上から投稿することもできる。iPhone側にアプリを入れておけばプッシュ通知も受け取れる。
https://slack.com/
(ロゴ)
Raspberry Pi
35$で買えるシングルボードコンピュータ。PythonやNode.jsなどソフトウェアエンジニアにも馴染み深い言語で操作することが可能。85.60 mm × 56.5 mmと小型ですが、メモリが1Gバイトあり、いろいろな用途で使われることが期待されている。
https://www.raspberrypi.org/
(写真)
IoT時代の高性能シングルボードコンピュータ「RaspberryPi 2 ModelB」
http://o2o.abeja.asia/product/post-8092/
今回の仕組み
今回の仕組みを説明すると"照度センサーをつなげたRaspberry Piを玄関に設置し、玄関の明かりが点くと、Slack経由でApple Watchに通知が来る"というシンプルな仕組みです。
詳しい実装方法などは以下の記事をご覧ください。
Raspberry Piで取得したセンサーデータをリアルタイムに可視化する
http://blog.mlkcca.com/iot/realtime-data-visualization-with-raspberry-pi-1/
Raspberry Piの照度センサーを使って玄関の光がついたらSlack経由でApple Watchに通知する
http://blog.mlkcca.com/iot/apple-watch-notification-using-raspberry-pi-sensor/
実際に動かしてみた
このようにオフィスの玄関にRaspberry Piを設置しています。
実際に明かりをつけてみると
数秒後にはこのように通知が飛んできます。
Apple Watchを持ってない方でも、iPhoneで通知を確認できます。
また、計測を初めた日から今日までの一日の使用量のグラフも作ってみました。
17日が飛び抜けて高いですが、これは記事を公開した日だったのでわざと玄関の灯りをつけっぱなしにしていたためです。
だいたいどれくらい明かりを点けているかが一目瞭然です。Milkcocoa( https://mlkcca.com/ )を利用することで、リアルタイムな情報だけでなく、ストックされた情報も可視化することができます。
嬉しいポイント
何が嬉しいの?って思われた方もいらっしゃるかとは思いますが、このオフィスを利用しているのも限られたメンバーなので玄関の明かりが点いたかどうかで、誰が出入りしているのかが分かって便利です。
最近では、外出の合図としてわざとつけたりすることもあり、全く別のコミュニケーションとしての役割を担いつつあります。
まとめ
今度はベランダにRaspberry Piを設置してみて外の天気を計測し続けてみようか、トイレの電気が長時間ついてたら通知する仕組みを作ろうか、などなど。
ひとつひとつアイデアを気軽に試せていけるのがRaspberry Piのいいところかもしれませんね。
Apple Watchは高価なので準備が大変かもしれませんが、Raspberry Piは35$(2015/06/28時点で4,327円)で購入できますので、おひとつどうでしょうか?
以上Technical Rockstarsカワノでした。