2015年4月7日からツイッターのリツイート機能に「コメント付きリツイート」が追加されました。
当初はウェブ版とiOS版のみでしたが、現在はAndroid版にも搭載されています。
これまでコメント付きリツイートは公式ではできず、いわゆる「非公式リツイート」をするしかなかったのですが、今回の機能により公式に可能となりました。しかも非公式では引用文とコメントを含めて140文字でしたが、このコメント付きリツイートでは引用文とは別に最大116文字ものコメントを付けることができます。
今回どのようにしてこのコメント付きリツイートを表現しているのか、内部の仕組みを調べてみました。
方法
ツイッター分析シリーズで使ったTwitter4Jというツールを使って検証しました。
てぃー（@teapipin）がウェブでリツイートした3種類リツイート（公式、非公式、コメント付き）から「生テキストデータ」と「リツイートかを示す情報」（isRetweet）を取得し、判断しました。
今回リツイート対象としたツイート（百人一首が好き@hyakutwiより）
結果
次のようになりました。内部でリツイートとして扱われている場合は「○」としました。
１．公式リツイートの場合
生テキストデータ
RT @hyakutwi: 【ニュース】百人一首に隠された本当のメッセージとは？ - 新刊JPニュース http://t.co/UPo5oH7HZo #karuta
リツイートか否か
○
２．非公式リツイートの場合
生テキストデータ
非公式リツイート RT: @hyakutwi 【ニュース】百人一首に隠された本当のメッセージとは？ - 新刊JPニュース http://t.co/w7OOwdKdoF … #karuta
リツイートか否か
×
３．コメント付きリツイートの場合
生テキストデータ
コメント付きリツイート https://t.co/958TAWPz6o
リツイートか否か
×
分かったこと
コメント付きリツイートは内部ではリツイートとしては扱われず、リツイートしたツイートのリンク先の短縮アドレスを引用したものとなっていることです。
その表示を工夫してあたかもリツイートのように見せているようですね。
そのため、普通のツイートでリンク先のアドレスを張り付るとコメント付きツイートと同じように表示されました。
ということで、公式リツイートではできない自分のツイートのリツイートも同じようにリンク先のアドレスを張り付けることでできますね♪
生テキストデータ
自分のツイートを引用 https://t.co/FN71CNLA6l
リツイートか否か
×
https://t.coで始まる短縮アドレスは23文字なので、コメント付きリツイートで付けられるコメントが最大116文字であるのも納得です。（コメント116文字、スペース1文字、短縮アドレス23文字の合計140文字）
なおコメント付きリツイートの場合、リツイートした相手のTwitterIDはデータ上はありませんが、きちんと相手に通知されます。
なお、当初はほとんどのサードパーティーのツイッタークライアントではコメント付きリツイートはまだ対応できておらず、普通の引用ツイートとして表示されていました。（現在は対応しているものが多いです。）
例えば、Echofon for Androidではこんな感じに。
まとめ
コメント付きリツイートについてまとめます。
・コメント付きリツイートは内部ではリツイートとしては扱われず、リツイートしたツイートのリンク先の短縮アドレスを引用したもの。
・自分のツイートのアドレスを引用すれば、あたかもコメント付きリツイートのように表示される。
・コメントが最大116文字なのは、コメント116文字、スペース1文字、短縮アドレス23文字の合計140文字となるため。
・ほとんどのサードパーティー製ツイッタークライアントではまだ対応できておらず、普通の引用ツイートとして表示される。
・コメント付きリツイートもリツイートした相手に通知される。