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自分のエンジニアとしてのDay Oneとは

Last updated at Posted at 2022-12-05

この記事は Qiita x 日本CTO協会共催!あなたの自己変革について語ろう! Advent Calendar 2022 の5日目です。

自己紹介

デジタルアスリート株式会社の土肥(@tdoi)と申します。

これまで、医用系ワークステーションの開発をしている会社ののち、前職では、創薬分野のクライアント様が多い会社でソフトウェア開発チームの設立から、CTOとして活動し、2022年に現職に最初のエンジニアとしてジョインしました。
この転職に当たり、より知見を広めたり、人脈を広げられればと思い、2022月にCTO協会に入会させて頂きました。

現職では、情報システム部部長という肩書でやらせて頂いておりますが、プロダクト開発、社内情シス、クライアント様向けのシステム構築など、多岐に渡ってやらせて頂いております。

自身の責務

さて、システムを構築、運用するというところも一つの自分の責務であると思っていますが、もう1つの大きな責務は、開発体制を整えることであると思っています。

CTO協会に入会して、CTOの方々の話を聞いた際も、悩みどころの大きな一つは、エンジニアの採用とか評価のことと話していたのをよく覚えています。

前職でも、エンジニアの採用から開発組織の立ち上げということを経験していますが、前々職は自社のITプロダクトの開発が主要な事業であり、前職では受託開発やインフラ構築などのITサービスの提供することが主な事業でした。
一方、現職はデジタルマーティングが事業の根幹であり、ITサービスの提供が主たる事業ではない、ユーザ企業での開発体制の構築は、また、違う部分も大きいと感じています。

ソフトウェア開発の魅力、そして、エンジニアという職業

そんな採用のことを考えていると、ソフトウェア開発ってどんな魅力があるのだろうか、自分は何故この仕事を選択したのだろうかといったことを言語化する必要性にせまられます。

ちょっとカッコつけて書いていみると、

  • 思い描いたことをプログラムとして実現できたときの喜び
  • 複雑なものを美しい形で表現できたときの心地よさ
  • システムによりビジネスの形を変革できる達成感
  • 人材不足とそれに起因する好待遇

などかなと思っています。

じゃあ、逆に、エンジニアになりたいという人たちに、その思いを躊躇させてしまう要因は何なんでしょう。

一番、大きいのは「スキルの不安」なんじゃないかと思います。
僕自身もこの業界のトレンドの移り変わりは激しいのを身をもって感じます。

エンジニアのスキル

エンジニアに求められるスキルも多岐に渡っています。
分かりやすいものだと、Go言語、TypeScript、Pythonなどプログラミング言語が使えることですが、tensorflowやPyTorchといった機械学習ライブラリの使えること、TDDやCI/CDといった技術やいわゆるDevOpsと言われるような仕組みや文化、XPやScrumといったフレームワークやプラクティスに基づくアジャイルな考え方、Lean Startupの仕組みなどビジネス開発や、DXという言葉が代表するビジネス/組織変革、などなど。
その粒度も、範囲も様々です。

これからエンジニアになろうとする人がここまで広く意識はしないかもしれませんが、確かに不安に感じますね。

自分の理想のエンジニア像

ちょっと話がそれるのですが、僕がまだ学生時代に、とある大手ITサービス企業の方とお話させて頂くことがありました。その時の言葉が、ある意味僕の理想のエンジニア像を形作ってます。
その言葉とは、

「エンジニアになるのだったら、顧客の顔が見える仕事をしなさい」

というものでした。
聞いた当時はそこまで意識はしていなかったと思うのですが、今、振り返るととてもよい言葉を贈ってもらったと思っています。ここ10年弱の間、アジャイルな考え方を推進していますが、この考え方にとても共感できるのも、根底がここなのかなと思っています。

ちょっと視点を変えて、エンジニア組織の責務について考えてみましょう。
アジャイルでよく言われる言い方をすると、僕は、

「顧客価値を最大化する」

ことだと思っています。
さきほど挙げたスキルは、この目的のために、必要な可能性があるものです。

ちょっと逆説的かもしれないですが、こう考えると、スキルに怯えなくてよいのかと思っています。
つまり、必要な可能性があるスキルは幅広くたくさんありますが、目の前の顧客価値最大化のために必要なスキルを見極めて、そのスキルを習得していけばいい訳です。

どうやってスキルを磨く?

もう少し、自分の昔話をさせてもらいましょう。

僕自身のスキルの源泉は、cppll(C++ Language & Libraries)というメーリングリストにあると思っています。得に実践的なソフトウェア開発におけるプログラミングにおいては、このコミュニティでのやりとりにあこがれ、やりとりで育ててもらったと思っています。

幸いなことに、大学での専攻も情報科学でしたので、基礎知識を学ぶ機会に恵まれました。大学の研究室での影響は今でも強く受けていますし、より広い意味での自分のエンジニアとしての立ち位置はこのときに作られていると思っています。

そして、近年はアジャイル関連のコミュニティに関わりながら成長させてもらっています。

つまり、一人じゃないということです。

これからエンジニアになりたいと思う人たちへのメッセージ

最後に、若い方へのメッセージでしめくくりたいと思います。

もし、あなたがエンジニアになりたい、なろうとしているのであれば、学ばなければいけないスキルの大きさや数に気圧されることなくチャレンジしてください。オールマイティな完全無欠のエンジニアになるためには、気の遠くなるようなスキルが必要かもしれませんが、目の前の顧客の価値を最大化するために必要なスキルを身につけていけば、きっと、立派なエンジニアになっていると思います。学ぶことはたくさんあるかもしれませんが、一歩ずつ進んでください。

自分自身でも何からやっていいか分からなくなってしまうこともあります。
そんなときは、僕にとっての今のDay Oneは「顧客価値を最大化する」ためには何をしたらよい?と考えることです。
みなさんもこんな質問を自分で見つけると、迷ったときによい指針を自分で見つけられると思います。

エンジニアの道が簡単だと言うつもりはないですが、既にエンジニアになった人たちもその苦労を知っています。だから、もし、あなたがこの道を進もうとするのであれば、きっと支援をしてくれます。実際、CTO協会にも2022年にエンジニア育成ワーキンググループが発足し、多くのCTOの方がその活動に賛同してくれています。
僕も微力ながら何かできればと思っています。

とりとめのない文章を最後までお読み頂きありがとうございます。
この文章が、誰かの背中をちょっとだけでも押すことができたら幸いです。

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