はじめに
Oracle Autonomous Database (ADB) は、機械学習 (ML) と自動化技術を活用し、運用管理の負担を大幅に軽減したクラウドデータベースです。OCI (Oracle Cloud Infrastructure) 上で提供され、データ管理・分析に最適な環境を提供します。
Oracle Autonomous Database (ADB) の特徴
1. 完全自動化
- プロビジョニング、チューニング、スケーリング、セキュリティ、パッチ適用、バックアップがすべて自動化。
- 運用負担を大幅に削減。
2. 高いパフォーマンスとスケーラビリティ
- Exadataインフラを活用した高速処理。
- 自動スケーリング により、負荷に応じてリソースを増減し、コストを最適化。
3. 高いセキュリティ
- デフォルトでデータ暗号化 され、セキュリティリスクを最小化。
- 脅威検知や自動パッチ適用 でサイバー攻撃にも対応。
4. ワークロードに応じた2つのタイプ
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Autonomous Transaction Processing (ATP)
- OLTP(オンライン・トランザクション処理)向け
- 例: Webアプリ、Eコマース、金融取引など
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Autonomous Data Warehouse (ADW)
- データ分析・BI向け
- 例: データウェアハウス、レポート作成、機械学習のデータ基盤など
5. マルチモデル対応
- JSON, Spatial, Graph, IoT, Blockchain など、多様なデータモデルを統合管理。
6. コスト最適化
- 従量課金モデル により、使用した分だけコストが発生。
- リソースの自動スケール で無駄なコストを削減。
Oracle ADB は、管理コストを削減しながら高性能なデータ管理を実現できるクラウドデータベースです。
ADBの作成
OCIコンソールにログインし、左上のハンバーガーメニュー→Oracle Database→Autonomous Databaseを選択
表示名:ここではADB1と入力
データベース名:ここではADB1と入力
コンパートメント:任意のコンパートメントを選択
ワークロード名:ここではトランザクション処理を選択
データベースのバージョン選択:ここでは最新の23aiを選択
ECPU数:ここでは2ECPU
自動スケーリングの計算:ON
ストレージ:ここでは20GB
ストレージの自動スケーリング:ON
自動バックアップの保持期間:ここでは7日間
不変バックアップ保持:OFF
パスワード:任意
アクセスタイプ:すべての場所からのセキュア・アクセス
連絡先の電子メール:任意
これでADBの作成は完了です。完了すると登録したメールアドレス宛に以下のメールが届きます
まとめ
たった数分で運用を自動化できるOracle Databaseを作成することが出来ました。
ADBにはSQLを実行できる画面や手元のデータをドラッグアンドドロップでロードする機能があらかじめ用意されているので、Databaseの作成だけでなく利用も簡単です。
OCIの無料環境でも作成することができるのでぜひお試しください。
参考