Mylynを試しに使ってみたくて、個人用にVitrualBox内にRedmineを立てました。バージョン管理ツールはgitです。

従来rubyをはじめすべてのモジュールを自分でインストールしていましたが、正直Rubyをよく判っていないためとてもたいへんな作業でした。インストール方法にこだわりが無いならBitNami Redmine（オールインワン）が楽でいいと感じました。

副産物として、ひとつのディレクトリ（パーティション）に一式をまとめてインストール可能な点も、私にとってはお気に入りです。私がCentOSで仮想マシンを構築する場合、システムのためのパーティションとRedmineのパーティションを分けるので、一括して任意のディレクトリ（パーティション）にインストールできる点は手間が減って助かります。

セットアップ

BitNami Remineのインストール

インストール操作

$ uname -r
2.6.32-504.12.2.el6.i686
$ sudo curl -L -O https://bitnami.com/redirect/to/51743/https://bitnami.com/redirect/to/51728/bitnami-redmine-2.6.3-0-linux-installer.run
$ sudo chmod 744 bitnami-redmine-2.6.3-0-linux-installer.run

インストール先のディレクトリで起動してみる。

簡単な動作確認

$ sudo $INSTALL_DIR/use_redmine

ホストOSのウェブブラウザでhttp://(ゲストOSのIPアドレス)/redmine/にアクセスしてみる。

phpMyAdminをホストOSからアクセスできるように設定を変更する

phpMyAdminはデフォルトでlocalhostからのアクセスしか受け付けないようなので、ホストOSからアクセスを受け付けるように$INSTALL_DIR/apps/phpmyadmin/conf/httpd-app.confを編集する。

httpd-app.conf変更箇所の抜粋

<IfVersion >= 2.3>
  Require ip (ゲストOSから見えるホストOSのIPアドレス)
</IfVersion>

Redmine他デーモン一式を自動起動させる

サービス化する

$ sudo cp $INSTALL_DIR/ctlscript.sh /etc/init.d/bitnami-redmine
$ sudo vi /etc/init.d/bitnami-redmine
（ファイルの先頭に下のような記述を追加する）
$ sudo chkconfig --add /etc/init.d/bitnami-redmine

/etc/init.d/bitnami-redmineの先頭に追加する記述

### BEGIN INIT INFO
# Provides:          BitNami Redmine
# Required-Start:    $remote_fs $syslog
# Required-Stop:     $remote_fs $syslog
# Default-Start:     2 3 4 5
# Default-Stop:      0 1 6
# Short-Description: Start daemon at boot time
# Description:       Enable service provided by daemon.
### END INIT INFO

gitをビルドしてインストールする

CentOS 6.6に入っているgitは1.7.1でBitNami Redmineに同梱されているgit1.9.5より古いため、自分でビルドしてインストールする。

gitのインストール

$ wget http://git-core.googlecode.com/files/git-1.9.5.tar.gz
$ tar zxvf git-1.9.5.tar.gz
$ cd git-1.9.5
$ make prefix=/usr/local all
$ sudo make prefix=/usr/local install

gitとRedmineを連携させる

実行ユーザを調べる

$ ps -aef | grep httpd

Redmine(httpd）を実行しているユーザはdaemonのようなので、Redmineの実行ユーザ（daemon)にgitのリポジトリを見る権利を追加する。

$ sudo groupadd git
$ sudo usermod -G wheel,git daemon
$ sudo chown -R root:git （リポジトリのディレクトリ）

Redmineが実行するgitコマンドのパスを設定する

$INSTALL_DIR/apps/redmine/htdocs/config/configuration.yml

（変更前）
scm_git_command:
（変更後）
scm_git_command: /usr/local/bin/git

最後に仮想マシンを再起動するか、以下のコマンドでapacheを再起動する。

Redmineを再起動する

$ sudo $INSTALL_DIR/ctlscript.sh restart apache

私の場合は、なぜかMySQLが止まっていたときがあった。その時はすべて再起動した。

すべて再起動する

$ sudo $INSTALL_DIR/ctlscript.sh restart

こだわらないならBitNami Redmineが簡単だと感じました