AWS re:Invent 2021にて、S3の新たなストレージクラスの追加が発表されました。
Amazon S3 新規ストレージクラス
- Glacier Instant Retrieval ストレージクラスが追加
- S3 Glacier → S3 Glacier Flexible Retrieval に名称変更
新規ストレージクラス(Glacier Instant Retrieval)の特徴
- アーカイブ向け(四半期に一度程度のアクセス頻度)
- スタンダードや標準-IAと同様ミリ秒単位のアクセス
- 標準-IAと比べ最大68%のストレージコスト削減
ストレージクラス比較
今回追加されたストレージは、標準 - IA と Glacier Flexible Retrieval (旧 Glacier)の間に位置しています。
下表のストレージクラスのうち、下に行くほど以下特徴があります。
- ストレージ料金(月額データ料金)が安い
- データ取得料金が高い
- 取得時間が長い
- 想定アクセス頻度が低い
ストレージクラス | ストレージ料金 1 | データ取得料金 2 | 取得時間 | 想定アクセス頻度 |
---|---|---|---|---|
標準 | $0.025 | $0.0047 | ミリ秒単位 | 1か月に1回以上 |
標準 - IA(標準 - 低頻度アクセス) | $0.0138 | $0.01 | ミリ秒単位 | 1か月に1回 |
Glacier Instant Retrieval | $0.005 | $0.02 | ミリ秒単位 | 四半期に1回 |
Glacier Flexible Retrieval (旧 Glacier) | $0.0045 | $0.0343 | 数分~数時間 | 1年に1回 |
Glacier Deep Archive | $0.002 | $0.065 | 数時間 | 1年に1回未満 |
※ストレージクラスの比較を目的とした表です。
料金はデータ量やリージョンで変わってきますが、ここでは代表値を載せてます。
※Intelligent-Tiering、1 ゾーン – IA、Outposts ストレージクラスはアクセス頻度以外の
要素も入ってくるので対象外としています。
(2021/12/03現在)
S3の料金ページなど、日本語版のサイトは上記内容が更新されていないので注意です。
言語を英語に変えるとGlacier Instant Retrievalが載ってます。