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Bell-La PadulaモデルとBibaモデル

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Last updated at Posted at 2025-11-09

Bell-La PadulaモデルとBibaモデルの違い

セキュリティ分野では、システムやデータを守るためにセキュリティモデルという理論的な枠組みが定義
その中でも代表的なのが、Bell-La Padula(BLP)モデルBibaモデル
前者は「機密性(Confidentiality)」、後者は「完全性(Integrity)」を中心に設計


Bell-La Padula(BLP)モデルとは?

目的:機密性(Confidentiality)の保持

情報が「上位レベル(機密)」から「下位レベル(公開)」へ漏れないようにする。

基本ルール

規則 名前 内容
No Read Up(単純セキュリティ特性) 上位レベルの情報は読めない 例:秘密文書は「機密許可なし」のユーザーは読めない
No Write Down(スター特性:★-property) 下位レベルへの書き込み禁止 例:機密文書を一般公開フォルダに書き出すのは禁止

イメージ

  • 「上を見ること(読む)」は禁止(=上位情報の漏洩防止)
  • 「下に書くこと」も禁止(=情報の拡散防止)

使われる場面

  • 軍事・政府機関など、情報の階層(Top Secret / Secret / Confidential)を扱う環境。
  • 例:米国国防総省のアクセス制御モデル。

Bibaモデルとは?

目的:完全性(Integrity)の保持

データが「信頼できるレベル」から「信頼できないレベル」に汚染されないようにする。

基本ルール

規則 名前 内容
No Write Up(単純完全性特性) 上位レベルへの書き込み禁止 例:下位ユーザーが高信頼データを上書きできない
No Read Down(★-property) 下位レベルの情報は読めない 例:信頼すべきシステムが、不正確なデータを読まない

イメージ

  • 「上に書くこと」禁止(=低信頼データが高信頼領域を汚染しない)
  • 「下を読むこと」禁止(=信頼性を失わない)

使われる場面

  • 産業制御システム、金融トランザクション、データ整合性が重要な環境。

両モデルの比較

比較項目 Bell-La Padula(BLP) Bibaモデル
目的 機密性(Confidentiality) 完全性(Integrity)
主な考え方 情報漏えいの防止 データ汚染の防止
読みの制限 No Read Up(上を読めない) No Read Down(下を読めない)
書きの制限 No Write Down(下に書けない) No Write Up(上に書けない)
主な利用分野 政府・軍事・機密情報管理 産業制御・金融・品質重視のシステム
情報の方向 下から上へ流す(情報は上向き) 上から下へ流す(データ信頼性を下向きに)

まとめ

  • Bell-La Padula:情報漏えいを防ぐ「機密性モデル」
  • Biba:誤改ざんを防ぐ「完全性モデル」
  • 両者は真逆のルールで構成されるが、併用することでセキュリティの三大要素(CIA)を補完
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