"docker image ls"コマンドを使うと、ローカルPC上にどのようなDokcerイメージが存在しているのかを把握することができます。このコマンドを使うと、Dockerイメージを一覧表示できます。
■ コマンドの基本
コマンドの構文(使い方)は以下の通りです。
$ docker image ls [OPTIONS] [IMAGE[:TAG]]
構文において、"[ ]"で囲われている部分の入力は任意です。例えば、"[ ]"の部分を何も指定しない場合、以下のようにコマンドを使います。
$ docker image ls
任意入力である[IMAGE]の部分を指定する場合、以下のようにコマンドを使います。
$ docker image ls ubuntu
構文の"IMAGE"となっている部分ではイメージIDかイメージ名を指定します。イメージIDとイメージ名は、"docker image ls"コマンドにて確認できます。とはいえ、イメージIDは覚えられないので、イメージ名を指定することが一般的です。イメージ名はDocker Hubでも確認できます。
なお、"docker image ls"コマンドでは、オプションをほとんど使いません。イメージが多くなってきた場合に、イメージ名やタグを指定してイメージを一覧表示できます。
■ コマンドの実践
それでは、実際に動かしながら学んでみましょう。
1. 通常実行
まずは、基本的な使い方を見ていきましょう。Ubuntuのイメージをpullしたあと、イメージの一覧を表示します。以下のコマンドを実行してください。
# ubuntuのイメージをpull
$ docker image pull ubuntu
# イメージの一覧表示
$ docker image ls
実行すると、次のような形式でイメージの一覧が出力されます。
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
ubuntu latest 72297848456d 2 months ago 117MB
hello-world latest 7e1a4e2d11e2 2 months ago 20.4kB
出力される各項目の意味は、以下の通りです。
項目名 | 説明 |
---|---|
REPOSITORY | イメージ名 |
TAG | イメージのタグ(バージョンなどを示す) |
IMAGE ID | イメージを識別する一意のID(短縮表示) |
CREATED | イメージが作成された日時 |
SIZE | イメージのサイズ |
REPOSITORYは、Docker Hubなどで管理されているイメージの名前を表しています。例えば、"hello-world"がイメージ名です。
また、イメージをpullする際に、タグ(バージョン)を指定できます。タグを指定しなかった場合、デフォルトではlatestというタグが付いたバージョンのイメージがpullされます。
2. 特定のイメージを絞り込んで表示
特定のイメージのみを表示したい場合は、リポジトリ名(イメージ名)を指定します。以下のコマンドを実行してください。
$ docker image ls hello-world
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
hello-world latest 7e1a4e2d11e2 8 weeks ago 20.4kB
このコマンドを実行すると、"hello-world"という名前のイメージだけが一覧表示されます。イメージが増えてきた時に、特定のイメージがローカルにあるかを確認したいときに便利です。
投稿のやる気につながるため、記事の内容が少しでも良いと思ったら、いいねやフォローしてくださいね。
なお、続きが気になる方は以下の書籍で全文を掲載しています。