この記事では、MacにDockerの開発環境を構築する手順を説明していきます。
Windowsの環境構築は以下をご参照ください。
■ Docker Desktopのインストール
MacにDocker Desktopをインストールするのは簡単です。Docker Desktopをダウンロードして、インストーラーを実行するだけだからです。
Docker Desktopをインストールする前に、PCのCPU(IntelまたはApple Silicon)を確認します。左上のMacのアイコンをクリック > このMacについてをクリックします。そして、表示されたプロセッサを確認します。
※上記のように表示された場合、IntelのCPUになります。
次に、Docker Desktopをインストールします。ブラウザから「docker desktop」と検索してください。Docker Desktopのページのリンクをクリックします。
ページの中央あたりにダウンロードボタンがあります。お使いのCPUのインストーラーをクリックします。
ダウンロードしてきたインストーラーを実行します。Docker.appをApplicationsにドラッグ&ドロップします。
Finderを開いて、アプリケーションからDocker.appを開きます。
下記のような画面が表示された場合、"Use recommended settings (requires password)"を選択した状態でFinishをクリックします。
Dockerのログイン画面が表示されます。ログインしなくても問題ないので、Skipします。
※既にDockerのアカウントをお持ちであれば、そのアカウントでログインしても問題ありません。
Docker Desktopが起動されます。左下に"Engine running"と表示されれば、Dockerが使える状態になります。"Engine running"と表示されるまで、しばらく時間がかかる場合があります。
次に、Dockerが正常に動作するか確認します。ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。バージョンが表示されれば、Dockerがインストールできています。
$ docker --version
Docker version 27.5.1, build 9f9e405
これで、Docker Desktopをインストールできました。
注意点:Docker Desktopを起動していないとDockerは使えない
ここで1つだけ注意があります。それは、Docker Desktopを起動しておかなれば、Dockerを使えないということです。PCをシャットダウンなどした場合、再度Docker Desktopを起動してください。
■ 作業用ディレクトリの作成
今後の作業、および説明のために、所定の場所にディレクトリを作成してください。以下のディレクトリを作成します。
【作成するディレクトリ】
(ユーザーディレクトリ)/work/docker
Finderの左メニューから、ユーザーを選択 > workディレクトリを作成 > work/dockerディレクトリを作成
■ VSCodeのインストールと日本語化
次に、VSCodeをインストールします。VSCodeは、Dockerを扱うのに便利なエディタです。
まずはVSCodeをダウンロードします。ブラウザから「vscode ダウンロード」などと検索します。インストーラーのダウンロード画面のリンクを開きます。
Finder上で、ダウンロードしてきたzipファイルをダブルクリックして解凍します。解凍するとVSCodeのappファイルができます。そのファイルをアプリケーションにドラッグ&ドロップします。
その後、アプリケーションからVSCodeを開いてください。もしも、VSCodeが日本語化されていない場合は、以下の操作を実行して日本語化します。
拡張機能 > 検索蘭に"japanese"と入力 > Japanese Packを選択 > Installをクリック
次に、作業用のディレクトリをVSCodeから開きます。メニューの「ファイル」 > 「フォルダーを開く」をクリックします。
ディレクトリの選択画面が表示されます。ここで、先ほど作成した作業用ディレクトリを選択します。
これで、VSCodeから作業用ディレクトリ上を開けました。次に、VSCodeのターミナルを開きます。
メニューの「ターミナル」 > 「新しいターミナル」をクリックします。画面の下部にターミナルが表示されます。
このターミナル上で、コマンドを入力していくことができます。Docker Desktopが起動している状態で、以下のコマンドを実行してください。
$ docker --version
実行結果として、Dockerのバージョンが表示されれば、設定完了です。
■ Docker拡張機能の追加
次に、VSCodeのDocker拡張機能をインストールしましょう。
左のアイコン一覧から「拡張機能」 > 検索欄に"docker"と入力 > Dockerの拡張機能をインストール
■ VSCodeのオススメ設定
VSCodeのデフォルト設定では、ファイルを選択すると、同じタブでファイルを開きます。つまり、今まで開いていたファイルが自動的に閉じられてしまいます。この設定では、複数のファイルを扱うことが大変になります。そのため、ファイルを選択すると、常に新しいタブで開くように設定します。
左下にある歯車のアイコンをクリック > 設定をクリックします。
検索欄に"Enable preview"と入力 > Workbench/EditorのEnable Previewをチェック
これでMacでの環境構築は完了です。
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