この文章はCodeCommitをWindowsからGUIで操作する際の環境構築手順をまとめたものです。
大まかな実施事項は以下のとおりです。
- Gitのインストール
- 資格情報の設定
- CodeCommitへの接続とレポジトリのクローン
- SourceTreeのインストール
Gitのインストール
1.以下のサイトにアクセスし、インストールファイルをダウンロードし実行する。
https://git-for-windows.github.io/
2.以下の2箇所以外はすべてデフォルトで設定していく。
-
「Adjusting your PATH environment」では「Use Git from the Windows Command Prompt」を選択する。
-
「Configuring extra options」では「Enable Git Credential Manager」のチェックを外す。
資格情報の設定
1.以下のソフトをインストールする。既にインストール済みの場合はそちらを利用してください。
- putty.exe
- plink.exe
- puttygen.exe
- pageant.exe
2.システム環境変数にputtyまでのパスを通す。(例:c:\Program Files (x86)\PuTTY)
3.以下のコマンドを実行し、plink.exeまでのパスを通す。(例:C:\Program Files (x86)\PuTTY\plink.exe)
setx Git_SSH "plink.exeまでのパス"
4.SSHキーを作成する。
1. puttygen.exeを起動する。
2. 「Parameters」で「SSH-2 RSA」を選択する。
3. 「Number of bits in a generated key」に「2048」と入力する。
4. 「Generate」を押した後、ウィンドウ内でマウスを動かす(ステータスバーが延びきるまで)。
5. キー作成後、 「Key passphrase」と「Confirm passphrase」の欄にお好きなパスワードを入力する。
6. 「Save private key」を押してPrivateKeyを保存する。
7. 「Public key for pasting into Open SSH authorized_keys file」に記載された内容を
全選択してテキストエディタに貼り付け、PublicKeyを保存する。
8. pagent.exeを起動し、タスクトレイに表示されるアイコンを左クリックし「Add Key」を選択する。
9. 保存したPrivateKeyを選択して「開く」を押す。
5.保存したPublicKeyをIAMユーザに登録する。
1. AWSコンソールにアクセス。
2. IAMのページに移動して、自分のユーザ名を選択。
3. 「認証情報」タブに移動して項目:「AWS CodeCommitのSSHキー」 の「SSH公開キーのアップロード」を押す。
4. PublicKeyの内容を全選択して貼り付けて、「SSH公開キーのアップロード」を押す。
5. 表示されている「SSHキーID」をメモる。
6.デスクトップに以下の内容でファイルを作成する。拡張子は「.reg」とすること。作成後、実行する。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\SimonTatham\PuTTY\SshHostKeys]
"rsa2@22:git-codecommit.us-east-1.amazonaws.com"="AAAAB3NzaC1yc2EAAAADAQABAAABAQCdut7aOM5Zh16OJ+GOP75O7x5oyHKAiA1ieuySetj/hAq4VrAuZV5R2TypZJcKBaripOtTc/Sr0FOU4YvxUla40PPH8N1lbDp6Pnc4BexKsrt2kz++TqIKx5FHmUQV3mit16kxRwHey3dv030+qXBDo3WPQjm2+JLoq0XcadpnCAMCd3ChaBnDRM+51GZbuEFilpZsxUchUzl0gseC+shYOBd7TqxTlIhj/56d/YF1kq7RMZYrwBnyYdVhpLeUJCeYjyx/O6FPSezNTLiinz5jjioWZATgn+G8feL/hIsk8g+7JoIcb2muUlymdxs+8l2lS+8MXqT0q9ohT+Knhb2j"
7.コマンドラインからputty.exeを起動し、PuTTYの設定を行う。
1. ウィンドウの左側に表示されているカテゴリーをConnection→ Dataと辿っていき、「Auto-login username」に先ほどメモしたSSHキーIDを入力する。
2. カテゴリーをConnection→SSH→Authと辿っていき、「Authentication parameters」の「Browse」を押す。表示されたウィンドウではPrivateKeyを選択し「開く」を押す。
3. カテゴリーのSessionを選択し、「Host Name」と「Saved Sessions」に「type git-codecommit.us-east-1.amazonaws.com」と入力する。入力後、「Save」を押す。
8.コマンドラインを開き、以下のコマンドを実行して接続を確認する。「Your-SSH-Key-ID」には先ほどメモしたSSHキーIDを入力する。
%Git_SSH% -ssh (メモしたSSHキーID)@git-codecommit.us-east-1.amazonaws.com
CodeCommitへの接続とレポジトリのクローン
1.AWSコンソールにアクセスし、CodeCommitを開く。
2.レポジトリを選択し、「Clone URL」の「SSH」を押して表示されたURLをコピーする。
3.コマンドプロンプトを開き以下のコマンドを実行してレポジトリをクローンする。
git clone ssh://(メモしたSSHキーID)@git-codecommit.us-east-1.amazonaws.com/v1/repos/(レポジトリ名) (レポジトリのコピー先のパス)
SourceTreeのインストール
1.以下のサイトにアクセスし、インストールファイルをダウンロードし実行する。
https://ja.atlassian.com/software/sourcetree
2.利用規約同意画面では利用規約に同意する。
3.アカウント登録画面では新規アカウント作成を選択する。
(無料なので課金されたりはしません。)
4.GitHubやBitBucketとの連携の設定画面ではスキップを選択する。
5.「Gitが見つかりませんでした」の画面が表示されたら、Gitを使いたくないを選択する。
(既にgitをインストール済みなため)