GLCM:Gray-Level Co-occurrence Matrix
ある矩形のデータの中に、指定された角度と距離に対してどのくらい信号のペアが見つかったかを信号強度でまとめた表です。
主にテクスチャ解析に利用されます。
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Texture ?
物の表面の質感、手触り、模様などを指す概念
テクスチャ解析は、粗い、滑らか、絹のような光沢、でこぼこ、などのような一般的な材質を、ピクセル強度の画像空間的変動の関数として数量化する試みのことを言います。
仕組み
画像内にある、特定のピクセル値のペアをカウントして並べた行列です。
ペアの探索は角度とオフセットを指定
指定した角度とオフセットでペアを探します。
角度は、一直線に探す方向です。
オフセットは、何個飛ばしで探すか(1のときは隣り合わせ)です。
一般に、角度は4種類です。より細かく探索する方法を提唱できたら新しいかもしれません。
得られる定量値
エントロピーやエナジーなど、表から算出可能な特徴量を計算できます。
専門的なソフトウェアでは、GLCMを反映したパラメトリック画像を作成できるものがありますが、これを作るときは、元画像の対応するペアの位置にある画素を、GLCMのペア数にマップするなどの方法があるようです。
(エントロピーなどの一般の画像特徴をマップする方法として、カーネルサイズを指定して、そのサイズ内で計算した特徴量を、該当位置(i,j)の画素値にマップする方法があります。ただし、真の解析結果との対応のない特徴マップになります)
Tatsuaki Kobayashi
Visionary Imaging Services, Inc.