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Readwise を中心とした情報収集フローを構築する

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はじめに

Readwise は、電子書籍やウェブ記事のハイライトやメモを一元管理し、効率的に知識を整理・活用するためのツールです。先日、こちらのポッドキャスト Rebuild: 399: Speakeasy Kissa (craigmod)を聞いていたところ触れられていました。ポッドキャスト内でコメントされていたようにハイライトの収集に特化したサービスというのはあまり耳にしたことがなく、珍しいサービスという印象です。
しかしながらポッドキャストを聞いていくと、そうして集約したハイライトを Obsidian に連携することができるというコメントもあり、興味がわきました。私は個人のナレッジ管理ツールに Obsidian を利用しており、そこに情報を集約できるのであれば便利になりそうです。最終的に、Readwise を私の情報管理ツールの中心に置いて運用してみる、という結論となりました。

普段の情報収集方法

まず普段私がどういった媒体から情報を得ているか、について整理してみます。

  • はてなブックマーク
  • YouTube
  • 各種 SNS
    • X
    • Facebook
    • BlueSky
    • 物理本
    • Kindle
    • オライリー、技術評論社などから出版されている EPUB

基本的にこれらのコンテンツは読んだり見たりした後、そのまま終わっていました。Readwise を利用することでこれを読みっぱなしにすることなく記録していくことができそうです。ここ最近、Obsidian を利用したナレッジマネジメントを始めていたこともあり、コンテンツを消化した記録をObsidian に連携するツールとして Readwise を利用してみると良さそう、という考えになりました。

Readwise と Readwise Reader でできること

Readwiseの料金プラン

まず前提として、以下のサイトにあるようにReadwise は有料のサービスです。
Pricing | Readwise
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Readwise Lite(年間契約で月あたり$5.59) と Readwise(年間契約で月あたり$9.99) の二種類の価格体系があり、ハイライトを連携するだけであれば、Lite のプランで良さそうです。一方で、エクスポートや、"Reader" というツールを利用するためには Readwise プランにする必要があります。私の利用用途では、ハイライトを Sync しつつも、"Reader" の利用やエクスポートを行いたいので、Readwise プランを契約する必要がありそうです。
なお、Readwise には 30 日間のトライアル期間が用意されています。

Readwise でできること

まず、”Readwise" は様々なツールからハイライトを収集することができます。Readwise 謹製の "Reader" というコンテンツビューワーツールをはじめとして、例えば、Instapaper / Pocket などの Read at Later なツール、Kindle(ただし、Amazon.comのみ)、Medium、Twitter など。これらのツールでハイライトをつけて、それを Readwise に収集することができます。Readwise はそうして収集したハイライトデータを、他のサービスに連携することができます。例えば、Notion、Evernote、NotebookLM、Obisidain などです。
まとめると、"Readwise" はハイライトデータを集約するアグリゲーターとして機能し、それをノートツールに連携することができる、というツールになります。

以下のようなサービスと連携し、ハイライト情報を集約管理できます。
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Readwise ハイライト デイリーレビュー機能

Readwise にハイライトを同期すると、デイリーレビュー機能が利用できます。これは一定期間後にハイライトをレビューし、記憶への定着を図る機能です。設定によって一日何件のハイライトをレビューするか、などを設定することができます。あまり想定してなかった機能なのですが、これは思ったよりもよかったです。これ確かにメモしたな〜、と記憶を呼び起こすきっかけになっています。

Readwise Reader でできること

Readwise Reader は、コンテンツビューワーです。これがなかなかよくできています。Web 上のコンテンツを放り込む Read at Later として使うことが基本とはなるのですが、扱えるメディアのバリエーションがとても広いです。Web 上の記事はもちろん、YouTube などの動画、PDF、EPUB 形式の書籍、X、Email からの取り込みなど非常に多くのメディアを取り扱えます。この Reader 上でハイライトをつけることで、Readwise にも連携され、ハイライトデータが集約されます。YouTube の動画を登録すると文字起こしをしてくれる形となっており、個人的には動画をテキスト化する観点でも便利に感じています。ただ、文字起こしの精度は微妙なところがあります。私としてはざっくり把握できればいいので現状は十分に活用できています。 RSS Feed を登録、管理することも可能なので RSS リーダー的な側面も持っています。

Reader は以下のようなイメージのツールです。PCブラウザ、Mac のアプリケーション、iOS などのスマートフォンのアプリケーションがあり、クロスプラットフォームでコンテンツを閲覧することが可能です。また、各コンテンツを読んでいる位置も記録されておりこれも同期されます。

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この Reader というツール上で、Web の記事や動画を確認し、テキスト部分にハイライトやメモを残すことができます。私は、SNS や、はてなブックマーク、メルマガ、社内 Slack など様々なソースから情報を得ています。現状はそれらを Reader に一旦登録し読んだ記録を残すようなワークフローとしました。私は主に iPhone を利用しており、Safari やその他アプリの「共有」メニューから Reader アプリに渡すことでコンテンツを連携することができます。

Ghostreader 機能の活用

Ghostreader という OpenAI の API を利用した生成 AI 機能が組み込まれており、テキストの要約や、他言語への翻訳などのタスクを実行することができます。Readwise のサブスクリプション料金内では、GPT-4o mini, GPT-3.5 Turbo が利用できるようです。プロンプトはカスタマイズをしたり、独自に設定することでき、テキストデータを処理するいろいろなプロンプトを実行することが可能です。デフォルトのサマリ機能に手を加えて日本語で要約するようなカスタマイズ、英語のテキストを日本語に翻訳するプロンプトを新規で追加する、といったことを行っています。英語の記事を読む際に便利です。この機能はブラウザ上でも、アプリケーション上でも利用することができます。個人的には、日本語処理能力の高いAnthropic の Claude 3.5 Sonnet なども利用できるようになるとうれしいですね。

今回まとめた情報収集フロー

今回私は、Readwise と Readwise Reader を触ってみた結果、以下のような形でワークフローを整理することとしました。最終的には Obisidian に情報を集約する、ということを意図して整理しています。

  • Inputの流れ
    • Web 上の記事、動画、SNS などのコンテンツ -> Reader に登録
      • iPhone からはシェアメニューから Reader アプリに連携して登録
      • PC 上では、Readwise Highlighter というブラウザ拡張を利用して Reader に登録
    • 必要に応じて Reader アプリ上でハイライトをつけて、読み終わったらアーカイブする
    • Kindle についてはデータの流れが二系統あり
      • Amazon.co.jp の Kindle ハイライトデータは、Readwise とクラウド上で同期はできないのですが、Kindle デバイス上でハイライトした場合に生成される My Clipping.txt というデータを PC に取り出してインポートすることで連携することが可能です。オライリーや技術評論社の EPUB については読み終えたタイミングで手動で取り込み処理をする運用としました
      • 一方で、パーソナルドキュメント以外の Kindle コンテンツのハイライトは、"Kindle Highlights" という Obisidian のプラグインがあり、こちらも併用してみることにしています
  • Obsidian へのアウトプット
    • パーソナルドキュメント以外の Kindle コンテンツのハイライトは、"Kindle Highlights" という Obisidian のプラグインを利用する
    • それ以外のコンテンツのハイライトはReadwise Official の Obsidian プラグインを利用する

これによって、様々なコンテンツを閲覧した結果登録したハイライトやメモを一通り Obisidian に集約する流れができました。
私は、Obsidian を主にナレッジマネジメントのツールとして利用しているので、コンテンツを閲覧した記録を集約できる、というのがとてもよいです。

ハマりポイント(特に Readwise への Kindle ハイライト連携)

上記のワークフローを構築する上ではまったポイントについて少し整理します。
もっとも悩んだのは EPUB 形式の本のハイライトをどこでつけ、それをどのように Readwise と連携するか、という点でした。
結論としては Kindle を英語設定とした上でパーソナルドキュメントのハイライトを "My Clippings.txt" として抽出し、Readwise にインポートする、という形で一旦落ち着きました。EPUB 書籍に関しては、E-Ink デバイスを使って読みたいと考えていたので、少し手間はありますが、このフローで一旦運用してみることとしました。

試みの経緯は以下のような具合です。

  • Kindle Paperwhite で EPUB を読む運用としていたので、そのハイライトデータを、Obsidian の "Kindle Highlights" プラグインで抽出できないか
    • これは不可。Kindle 上で自分が所有している EPUB を読みたい場合は、"Send-To-Kindle" でパーソナルドキュメントとしてデバイスに送信して閲覧するが、パーソナルドキュメントに残したハイライトは外部から取得する方法がない(Kindle の内部的には同期されているように見える。例えば、Kindle Paperwhite 上で残したパーソナルドキュメントのハイライトが、Kindle の iPhone App でも確認できる)
  • Readwise の Kindle 連携機能で Kindle コンテンツ、パーソナルドキュメントのハイライトを抽出できないか
    • これも不可。現状 Readwise は Amazon.co.jp の Kindle とは連携できない
  • Kindle デバイスの "My Clippings.txt" を PC に取り出して Readwise にインポートする
    • 都度手動取り込みは必要だがこれは可能性ありそうということで試す
    • Kindle の USB File Manager がわかりづらく詰みかけるも、Kindle Paperwhite 2024でのUSBファイル転送の注意点 - kotoito’s blogの記事を見て対応できることに気づく
    • "My Clippings.txt" は抽出できたものの、Readwise にインポートするとエラーになり、一旦一日放置した
    • ふと閃いて、Kindle 端末の設定を日本語にしているから駄目なのではと思いつき、Kindle を英語設定にしてハイライトを残してインポートしたところ、無事 Readwise に取り込みができた

集約した情報の使いどころ

私は Zettelkasten という手法を取り入れて個人のナレッジ管理を行っています。Zettelkasten(ツェッテルカステン)は、ドイツの社会学者ニクラス・ルーマンが開発した知識管理システムです。「Zettel(メモ)」と「kasten(箱)」という言葉から成り、1つのアイデアを1つのメモに記録し、それらを相互にリンクさせる方法です。
Zettelkasten についてご興味もたれた場合は TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになるを是非ご一読ください。

この Zettelkasten のメモを作成する際に文献を引用したり参照したりしているのですが、それにあたってこの Readwise や、Kindle から収集したハイライトデータを利用する想定です。
Web 上のコンテンツは、Obsidian 公式の Web Clipper でクリップしたものを主に利用していたのですが、これに加えて Readwise に集約したハイライトデータも利用しようと考えています。

おわりに

ハイライトアグリゲーターツールである Readwise を中心に様々なコンテンツのハイライトを集約し、Obsidian に連携するワークフローを構築したことについてまとめてみました。これによって効率的にナレッジを蓄積し、効果的な活用につなげていきたいと思います。

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