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Claude Code 実践ナレッジまとめ Part 2(CLAUDE.md設計・ワークフロー編)

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前回の記事でClaude Code(Anthropicのターミナル型AIコーディングエージェント)のコスト管理・Hooks・Skills・Subagents・並列実行・権限モードをまとめました。今回はその続編として、CLAUDE.mdの設計方法・大きな機能を作る際のワークフロー・よくある失敗パターンなど、日々の使い方に関わる部分を中心にまとめます。

  • 検証時点のバージョン: Claude Code v2.1.207
  • 主な出典: code.claude.com/docs/en/ 配下の公式ドキュメント、Claude Code開発者(Boris Cherny氏)の公開投稿

目次


1. CLAUDE.mdのベストプラクティス

CLAUDE.mdは毎セッション読み込まれる特別なファイルです。/init で雛形を生成できます。

含めるべき/含めるべきでない

公式ドキュメントが挙げる基準は明快です: 「この行を消したらClaudeがミスするようになるか?」 ノーなら消します。

✅ 含める ❌ 除外する
Claudeが推測できないBashコマンド コードを読めば分かること
既定と異なるコードスタイルのルール Claudeが既に知っている標準的な言語の慣習
テスト手順・使用するテストランナー 詳細なAPIドキュメント(リンクで代替)
リポジトリのエチケット(ブランチ命名等) 頻繁に変わる情報
プロジェクト固有のアーキテクチャ判断 長い説明・チュートリアル
開発環境の癖(必須の環境変数等) 「きれいなコードを書く」のような自明な作法

「IMPORTANT」「YOU MUST」等の強調で遵守度を上げられます。CLAUDE.mdは200行未満を目安に、それを超える詳細は次項の方法で分割します。

大きくなったら分割する

  • .claude/rules/ にトピック別ファイル(code-style.md, testing.md, security.md等)を置き、frontmatterに paths: ["src/api/**/*.ts", ...] を書くと適用範囲を特定パスに限定できる
  • CLAUDE.md内で @path/to/file 構文により他ファイルをインポート可能
  • 配置場所は用途で使い分ける: ~/.claude/CLAUDE.md(全セッション共通)/ ./CLAUDE.md(Git管理・チーム共有)/ ./CLAUDE.local.md(個人用、.gitignore対象)/ モノレポでは親子ディレクトリのCLAUDE.mdが自動結合される
# CLAUDE.md
See @README.md for project overview and @package.json for available npm commands.

# Additional Instructions
- Git workflow: @docs/git-instructions.md
- Personal overrides: @~/.claude/my-project-instructions.md

圧縮方針もCLAUDE.mdに書ける

# Compact instructions
When you are using compact, please focus on test output and code changes

2. 大きな機能はインタビュー→SPEC.md

大きな機能を作る前に、Claudeに要件を掘り下げさせてから仕様書を書かせ、実装は新しいセッションで行うという公式推奨の手順です。

I want to build [機能の概要]. Interview me in detail using the AskUserQuestion tool.

Ask about technical implementation, UI/UX, edge cases, concerns, and tradeoffs.
Don't ask obvious questions, dig into the hard parts I might not have considered.

Keep interviewing until we've covered everything, then write a complete spec to SPEC.md.

仕様が固まったら新しいセッションを始めて実装に着手します。新セッションはコンテキストが実装だけに集中でき、SPEC.mdという書かれた仕様書を参照点にできます。良い仕様書の条件は、対象となるファイル・インターフェースを明記していること、スコープ外を明示していること、そして「機能が実際に動くことを証明するエンドツーエンドの検証手順」で終わっていることです。


3. プロンプトのレベルアップ技法

Claude Code開発者(Boris Cherny氏)の公開投稿より、いくつか実用的な技法です。

  • 厳しくレビューさせる: 「これらの変更について私を厳しく評価して、テストに合格するまでPRを作成しないで」と言い、Claude自身にレビュアー役を演じさせる
  • 動作を証明させる: 「これが機能することを証明して」と言い、mainブランチとfeatureブランチの動作差分をdiffさせる
  • 2段階レビュー: 1つ目のセッションにプランを書かせ、2つ目のセッションを「スタッフエンジニア」役としてそのプランをレビューさせる
  • ミス→CLAUDE.md更新のループ: Claudeを訂正するたびに「そのミスを繰り返さないためにCLAUDE.mdを更新して」と締めくくる。地道だがCLAUDE.mdの質が着実に上がる
  • 「1日1回ルール」: 1日1回以上行う作業はスキル/コマンド化する

4. 5大失敗パターン

公式ドキュメントが挙げる、よくある失敗とその対処法です。

パターン 症状 対処
kitchen sink session 1つのタスクの途中で無関係な話題を挟み、また元のタスクに戻る。コンテキストが無関係な情報で埋まる 無関係なタスクの間は /clear
訂正ループ 同じ間違いを2回訂正しても直らない。コンテキストが失敗した試行で汚染される 2回失敗したら /clear して、学びを反映した具体的な初期プロンプトで仕切り直す
CLAUDE.mdの肥大化 CLAUDE.mdが長すぎて重要なルールが埋もれ、Claudeが半分無視するようになる 容赦なく刈り込む。既にできていることは削除するかhook化する
検証なき信頼 もっともらしいが、エッジケースを処理していない実装ができあがる 常にテスト・スクリプト・スクリーンショット等の検証手段を用意する。検証できないものは出荷しない
無限探索 「調査して」とだけ頼み、スコープを絞らない。数百ファイルを読まれてコンテキストが圧迫される 調査範囲を狭く指定するか、subagentに委譲してメインの会話を汚さない

5. MCP関連Tips

  • MCPツール定義は既定で遅延読込され、ツール名のみがコンテキストに乗る(実際に使うまで詳細は読み込まれない)
  • gh / aws / gcloud / sentry-cli 等のCLIツールは、ツール一覧が一切コンテキストに乗らないためMCPよりさらに軽量。既に知らないCLIツールも foo --help から学習させられる
  • claude mcp add でMCPサーバーを接続できる
  • /mcp で設定済みサーバーを一覧・無効化できる。使っていないMCPサーバーは切っておくとコンテキスト節約になる

6. その他の便利コマンド

前回紹介しきれなかったコマンドです。

コマンド 用途
/tasks バックグラウンドで実行中のタスク一覧を表示
/background [prompt] 現在のセッションをバックグラウンドエージェント化して端末を解放
/insights セッションの分析レポートを生成
/recap 現在のセッションの要約を生成
/diff ターンごとの変更を表示するインタラクティブな差分ビューア
/simplify [target] バグ検出なしのクリーンアップ専用レビュー(v2.1.154+)
/teleport Webセッションをターミナルに取り込む
/reload-skills スキルを再スキャン(v2.1.152+、新しく追加したSkillを反映させたい時に)

本記事の内容は2026年7月時点のClaude Code(v2.1.207)公式ドキュメントを元にしています。バージョンアップにより仕様が変わる可能性があるので、最新情報は 公式ドキュメント を参照してください。

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