はじめに
こんにちは。HRBrainでオウンドメディア・ランディングページの開発を担当している渡邉です。
先日、SVGの色をCSSで変更しようとした際に、なかなか色が変わらなくて困ってしまいました。
この記事では、SVGの色がCSSで変更できない場合の原因と、2つの解決策をわかりやすく解説します。
SVGの色を変更できない原因
fill属性に直接色が指定されていると、その色が固定されてしまい、CSSのcolorプロパティによる変更が適用されなくなります。
<div class="parent">
<svg>
<rect width="100" height="100" fill="#000" />
</svg>
</div>
<style>
.parent {
color: red; // 効きません
}
</style>
See the Pen svg_fill_bad by Tasuku Watanabe (@tasukuwatanabe) on CodePen.
解決策1:fill属性にcurrentColorを指定する
この問題を解決するには、fill属性にcurrentColor
という値を指定します。
currentColor
は、SVGのfill属性やstroke属性に指定できる特別な値で、親要素のcolorプロパティに設定された色を継承します。
例えば、以下のように親要素にcolor: red;
を指定した場合、SVGのrect要素は赤色になります。
<div class="parent">
<svg>
<rect width="100" height="100" fill="currentColor" />
</svg>
</div>
<style>
.parent {
color: red;
}
</style>
See the Pen Untitled by Tasuku Watanabe (@tasukuwatanabe) on CodePen.
currentColorを指定して色操作する利点
CSSのcolorプロパティでSVGの色を操作する利点として、併用するテキストなどと一緒に色操作が行える点です。
SVGのアイコンは以下のようにテキストと一緒に使うケースが少なくありません。
そのような場合に、親要素でcolorプロパティを設定することで、子要素の色を連動して操作することができます。
See the Pen svg_in_button by Tasuku Watanabe (@tasukuwatanabe) on CodePen.
解決策2:CSSのfillプロパティで色を指定する
CSSのfillプロパティで色を指定する方法もあります。
<svg>
<rect width="100" height="100" />
</svg>
<style>
svg rect {
fill: red;
}
</style>
See the Pen Untitled by Tasuku Watanabe (@tasukuwatanabe) on CodePen.
以前は頻繁にfillプロパティを使ってSVGの色指定をしていたのですが、fill="currentColor"
の存在を知ってからは、あまり使わなくなりました。
この指定方法は、SVG内の個々の要素に異なる色を設定したい場合などに適しています。
See the Pen Untitled by Tasuku Watanabe (@tasukuwatanabe) on CodePen.
まとめ
SVGの色をCSSで操作する場合、以下のような方法が挙げられます。
-
fill="currentColor"
を指定してcolorプロパティで操作する方法 - CSSのfillプロパティで色を操作する方法
特に、currentColorは親要素のcolorプロパティの色を継承するため、テキストと連動して色を変更することができ、非常に便利です。
SVGは色々な属性があるため複雑に感じるかもしれませんが、実際に使ってみて、その便利さを実感してみてください。
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