0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Slint 1.11 のリリースについて

Last updated at Posted at 2025-12-01

はじめに

この記事は Slint Advent Calendar 2025 2日目の記事です。

昨日は以下の記事を書きました。

今日は 2025年4月23日にリリースされた Slint 1.11 についてです。

Slint 1.11、ライブプレビューにカラーピッカーを追加しPythonバインディングをベータ版へアップグレード

Slintは、Rust、C++、JavaScript、Pythonでネイティブユーザーインターフェースを構築するためのオープンソースツールキットです。Slint 1.11のリリースを発表できることを嬉しく思います。

Slint 1.0のリリース から2年以上たちましたが、前回のリリース からは2ヶ月も経っていません。Slint 1.11 では、ライブプレビューに美しいビジュアルカラーピッカーとグラデーションピッカーを導入し、UIデザインをより直感的でインタラクティブにします。また、Pythonバインディングをアルファ版からベータ版へ移行し、本番環境対応に向けた大きな一歩を踏み出しました。さらに、安定性と開発者体験を向上させるための様々な小規模な改善とバグ修正も含まれています。

🎨 ライブプレビューのカラーピッカーとグラデーションピッカー

ライブプレビューツールを大幅に更新しました。

Slintで色を表現する標準的な方法は、#2479f4 のようなRGB 16進値です。線形グラデーションはさらに複雑で、例えば @linear-gradient(90deg, #ff0000 0%, #0000ff 66%, #ff00ff 83%, #ff0000 100%) のようになります。コードエディタの中には16進カラーを自動で見えるようにしたり、組み込みのカラーピッカーを提供しているものもありますが、それらは往々にして最適とは言えません。さらに悪いことに、グラデーションを扱えるコードエディタは存在しません。色やグラデーションは視覚的に編集する方が迅速で直感的です。そこでライブプレビューに、単色や線形・放射状グラデーションを扱えるカラーピッカーを追加しました。これらのプロパティを in-out として公開すれば、データタブに表示されリアルタイム編集が可能になります。

このライブプレビュー自体もSlintで構築されており、最も要求が厳しく複雑なコンポーネントでさえ Slint 言語で作成可能であることを示しています。

Color and Gradient Pickers in Live-Preview.gif

カラー&グラデーションピッカーの動作

🐍 Pythonバインディングがベータ版に

約1年の開発を経て、Slint Python API がアルファ版からベータ版へ移行したことを発表できることを嬉しく思います。このマイルストーンにより、Pythonユーザー向けにより以下の通り、完全で開発者フレンドリーな体験が提供されます。

最初の安定版リリースに向け、Python のコルーチン 対応や、Slint コンポーネントとプロパティの 強力な型付けモデル の最終調整を進めています。

🛠️ バグ修正と機能改善

本リリースでは以下のバグ修正と新APIも提供しています。

  • 文字列関数 の追加: to-fixed()to-precision() で浮動小数点数をフォーマット付き文字列に変換。to-uppercase()to-lowercase() で文字列の大文字/小文字を変更
  • メニュー: MenuSeparator で区切り線を追加。新しく追加された enabled プロパティでメニュー項目を無効化。Linux では メニューバーがメニューを開く際のホバー効果に対応
  • StandardButton: primary プロパティを追加
  • Color.hsv() を修正し、色相をクランプせずラップするように変更
  • アクセシビリティ: 数値またはパスワード入力フィールドが、アクセシビリティサブシステムに正しく報告されるように
  • ポップアップを開く際のパニックを修正
  • 正方形以外の放射状グラデーションのレンダリングを修正
  • Skia: 致命的なVulkan検証エラーを修正
  • Skia: Windows のデフォルト設定を Direct3D からソフトウェアレンダラーに変更
  • C++: 負の数値における Math.mod の不具合を修正

🚀 アップグレード

Slint を初めてご利用の方は、Get Started セクションをご覧ください。以前のリリースからのアップグレードの場合は、GitHub リリースページ の指示に従ってアップグレードしてください。

変更点の完全なリストについては、ChangeLog をご確認ください。

おわりに

今回は Slint 1.11 のリリースを紹介しました。

明日は Slint 1.12 のリリースを紹介します。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?