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Laravelでアクション実行前・後などで共通の処理をさせたいあなたに!コントローラーフィルターまとめ

Last updated at Posted at 2015-09-11

##概要
Laravelでサービスを作っていると、このコントローラー内ではアクション実行前に
この値をチェックして、だめなら別のページにリダイレクトさせたいとかって時があると思います。
そんな時に便利なのがコントローラーフィルターです。
しかしなぜかLaravel公式サイトでは一瞬しか触れられておらず、詳細が不明。もったいない。
ただしLaravel 5.1からこのコントローラーフィルターは非推奨となり、
HTTPミドルウェアを使うように推奨しています。
@localdisk さんよりご指摘。ありがとうございます!)

ということで今回は、4系を使っている人向けにコントローラーフィルターについて書きます。
HTTPミドルウェアについては次回記載したいと思います!

##寄り道
概要で述べたようなことを実現しようと考えた時に
コントローラーフィルターを知る前はこんな感じのプログラムを書いてました。

class AnimalController extends BaseController {

	private $blood_type;
	
	public function getA()
	{
		if ($this->blood_type == 'B')
		{
			return Redirect::to('/animal/g');
		}

		return View::make('animal.a');
	}
	
	public function getB()
	{
		if ($this->blood_type == 'B')
		{
			return Redirect::to('/animal/g');
		}
		
		return View::make('animal.b');
	}
	
	public function getG()
	{
		return View::make('animal.g');
	}
}

という感じで、割と良くない感じのプログラムが出来上がりました。

if ($this->blood_type == 'B')
{
	return Redirect::to('/animal/g');
}

この部分の処理をgetA()とgetB()のメソッドでは走らせたいわけですが、
同じプログラムを何箇所にも書くのはよろしくないなとなります。

なので、こうやろうとするわけです。

class AnimalController extends BaseController {

	private $blood_type;
	
	public function getA()
	{
		$this->__checkGorilla();

		return View::make('animal.a');
	}
	
	public function getB()
	{
		$this->__checkGorilla();
		
		return View::make('animal.b');
	}
	
	public function getG()
	{
		return View::make('animal.g');
	}
	
	private function __checkGorilla()
	{
		if ($this->blood_type == 'B')
		{
			return Redirect::to('/animal/g');
		}
	}
}

しかしこれでは全然リダイレクトしてくれません。
__checkGorilla()のなかでどんなにリダイレクトさせようとしても
結局getA()、getB()の中ではそこでreturnしているわけではないのでそのまま処理が続いてしまいます。
当たり前ですけど。

で、これを解決できないかということで、コントローラーフィルターを使おうというわけです。
前置き長くなりました。

##使い方
まずはプログラムをば。

class AnimalController extends BaseController {

	private $blood_type;

	public function __construct()
	{
		parent::__construct();
		$this->beforeFilter('@filterGorilla');
	}

	public function filterGorilla()
	{
		if ($this->blood_type == 'B')
		{
			return Redirect::to('/animal/g');
		}
	}
	
	public function getA()
	{
		return View::make('animal.a');
	}
	
	public function getB()
	{
		return View::make('animal.b');
	}
	
	public function getG()
	{
		return View::make('animal.g');
	}
}

どうでしょう?ゴリラフィルターを作ってみました。

これをconstructで上記のように指定してあげると、
getA()、getB()、getG()のアクションが呼ばれる直前にfilterGorilla()が実行され、
この中でリダイレクトの処理を書くと、ちゃんとリダイレクトしてくれます!

この時の注意点はfilterGorillaという名前のフィルターを作った場合、指定するときは
$this->beforeFilter('@filterGorilla');
のように 先頭に@をつけてください。

また、 フィルターのメソッドはpublicで作る必要があります。
private function filterGorilla()
のようにprivateで作ってしまうと、filterGorilla()なんて知りませんと怒られます。

そして、もう一つ注意点、
上記のプログラムのままだと、getG()を呼び出した時もgetG()にまたリダイレクトしようとして、
結果、無限リダイレクトループに陥ります。
そんな時は、下で紹介する'フィルタリング対象'を参考にgetG()以外で
フィルターが有効になるようにするなどで、対処が必要です。

フィルタリング対象

フィルターを有効にしたいアクションがコントローラー内全てなら、
これまでのやり方で問題無いですが、このアクションの時だけ有効にとかやりたくなります。
以下を参考にどうぞ!

  • コントローラー内全てのアクション
$this->beforeFilter('@filterGorilla');
  • 指定したアクションのみ
$this->beforeFilter('@filterGorilla', [
	'only' => ['getA', 'getB']
]);
  • 指定したアクション以外全て
$this->beforeFilter('@filterGorilla', [
	'except' => ['getG']
]);
  • 指定したアクションタイプのみ
$this->beforeFilter('@filterGorilla', [
	'on' => ['post']
]);

POSTだけやGETだけなどの指定が可能になりますね。

  • 合わせ技
$this->beforeFilter('@filterGorilla', [
	'on' => ['get'],
	'only' => ['getA', 'getB'],
]);

色々組み合わせできます。

##フィルタリングタイミング

  • アクション実行前にfilterGorillaを実行。
	$this->beforeFilter('@filterGorilla');
  • アクション実行後にfilterGorillaを実行。
	$this->afterFilter('@filterGorilla');

##複数フィルターの指定

複数フィルターをセットしたいときは

$this->beforeFilter('@filterA');
$this->beforeFilter('@filterB');

という感じでフィルタリングしたい順番にフィルターをセットしていけばOKです。

ちなみ↓こんな感じで配列で一括で指定できるかなーと思いましたが、無理でした。怒られます。

$this->beforeFilter(['@filterA', '@filterB']);

##フィルターの引数
フィルター内でRouteやRequestを受け取りたいって事あります。
受け取れます。

public function filterGorilla($route, $request)
{
	if ($request->input('name') == 'gorilla')
	{
		return Redirect::to('/animal/g');
	}
}

##フィルターを書く場所

作ったフィルターを1つのコントローラー内でしか使わないなら
そのコントローラー内に書けばいいと思います。
では、いろんなコントローラーで使いたいならどうしましょう?
ぱっと思いつくのはBaseControllerにフィルターを書いちゃう方法です。
でも他にもっと適切な場所があります。
よくみるとappディレクトリの中にfilters.phpってファイルがあります。
そうです。ここに書けばいいんです。

Route::filter('filterGorilla', function()
{
	// フィルター内の処理いろいろ
});

// ちなみにここでRouteやRequestを受け取りたいときはこんな感じ
Route::filter('filterGorilla', function($route, $request)
{
	// フィルター内の処理いろいろ
});

こんな感じで書きます。

注意点としては **filters.phpにフィルターを書いた場合は、
フィルター指定時に@マークを付けないでください。**つけると怒られます。

// 良い例
$this->beforeFilter('filterGorilla');

// 悪い例
$this->beforeFilter('@filterGorilla');

##まとめ
フィルターは便利。
毎回何かのチェックさせるとか、何かの処理させるとかをいい感じにまとめられます。
でもやり過ぎると、いろんなフィルターに引っかかりまくって
逆にソースが見づらくなるので使いすぎに注意されたし。

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