この記事の要点(TL;DR)
- 個人開発で複数のアプリを Supabase で作っていたら、**無料枠は「1アカウントあたり2プロジェクトまで」**という上限に当たった。
- 組織(Organization)を新しく作っても、同じアカウント内では上限は増えない。3つ目のプロジェクトが必要になって詰まった。
- 解決策:Gmailの「+エイリアス」(
you+appname@gmail.com)で別のSupabaseアカウントを新規作成。届く先は元の受信箱と同じなので、確認メールも転送設定なしで一元管理できる。 - ただし +エイリアスでの登録を弾くサービスもあるので、使う前に毎回確認が必要。Supabaseは許可していた。
無料枠で複数アプリを回している個人開発者向けの小ネタです。
状況:3つ目のプロジェクトが作れない
Supabase の無料プラン(Free)は、アクティブなプロジェクトを2つまでしか持てません。個人開発で
- アプリA(共用の色々置き場)
- アプリB(ログインが必要な公開アプリ)
と2つ使っていて、そこに3つ目の新しいアプリ用DBが必要になりました。
「じゃあ新しい Organization を作ればいいだろう」と思ったのですが、これは効きません。無料枠の2プロジェクト制限はアカウント単位でかかるので、同じログインアカウントの中で組織を増やしても、合計2プロジェクトのままです。
有料プラン(Pro)にすればプロジェクトは増やせますが、まだ収益ゼロの個人開発でいきなり月額を払うのは避けたい。
解決策:Gmailの+エイリアスで別アカウントを作る
そこで、もう1つ Supabase アカウントを作る方向にしました。ただ、ここで普通に「別のメールアドレスを用意する」とすると、確認メールや通知が別の受信箱に散らばって管理が面倒になります。
使ったのが Gmailの「+エイリアス」 です。
元のアドレス: you@gmail.com
+エイリアス: you+nami@gmail.com ← nami はアプリ名など任意
Gmailでは + の後に何を付けても、メールはすべて元の受信箱(you@gmail.com)に届きます。つまり:
- Supabase からは「別のメールアドレス」として認識され、別アカウントを作れる
- でも確認メール・通知は元の受信箱にそのまま届くので、転送設定が要らない
- どのアプリ用のアカウントか、アドレスを見れば一目でわかる(
+namiなど)
実際に you+nami@gmail.com で新規登録したところ、Supabaseは**+エイリアスでの登録を許可**していて、確認メールも元の受信箱に届き、問題なく3つ目のプロジェクトを別アカウントで作れました。
注意点:+エイリアスを弾くサービスもある
この手が万能ではないのが注意点です。サービスによっては + を含むメールアドレスの登録をバリデーションで弾きます(「無効なメールアドレスです」と怒られる)。
なので、
- 使う前に毎回、そのサービスが+エイリアス登録を通すか確認する
- 弾かれる場合は、別の実在するメール(サブアドレス・学校のメール等)+Gmail側の自動転送設定で対応する
というのが現実的な運用でした。
アカウントが増えると管理が破綻するので台帳を作った
この手で乗り切れる一方、「どのアプリがどのアカウント/プロジェクトに紐づいているか」が一気にわからなくなる副作用があります。特に、
- Supabaseプロジェクト(DB)
- 認証用の Google Cloud OAuthクライアント
- デプロイ先(Vercel)
がアプリごとに別々になってくると、頭で覚えるのは無理です。なので**インフラ管理台帳(Markdownの表)**を1枚作って、「アプリ名 / メールアカウント / プロジェクトID / リージョン / 用途」を必ず追記するルールにしました。新しいアカウントやプロジェクトを作ったら即書く。これをやっておかないと、数ヶ月後の自分が確実に迷子になります。
まとめ
- Supabase無料枠は1アカウント2プロジェクトまで。組織を増やしても上限は変わらない。
- 3つ目以降は Gmailの+エイリアスで別アカウントを作ると、通知を元の受信箱に集約したまま増やせる。
- ただし**+エイリアスを弾くサービスもある**ので事前確認は必須。
- アカウントが増えたらインフラ管理台帳を作って紐づけを記録しておく。
無料枠で複数アプリを育てている個人開発者の参考になれば。