はじめに
先日書類の執筆に便利なWordの記事を書いたのですが、あくまでも超初心者向けで、すべてWordのデフォルトでできることのみの紹介にとどめました。
今回はある程度Wordのデフォルトにカスタマイズを入れて、より自分好みにしていく方法の一部を紹介します。
今回の全体像
最初に、今回の全体像を載せておきます。
画像の①~⑨のうち、前回紹介していない部分を実現する方法を、それぞれ紹介します。
要素の紹介
①~⑨が何を指しているのかを簡単に紹介します。
①表紙を作っています。
②ヘッダーを設定しています。
③表で改訂履歴を作っています。
④目次を作っています。
⑤見出しに番号(アウトライン)を設定しています。
⑥見出しの見た目をカスタマイズしています。
⑦見出しのフォント設定を変更しています。
⑧セクションを分けています。
⑨フッターにページ番号を設定しています。
ここからは、③、⑥、⑦をピックアップして紹介します。
それら以外は前回記事で紹介していますので、こちらをご覧ください。
③改訂履歴を作る(表の挿入)
Wordにも、文書内に表を作る機能があります。
今回、改訂履歴の部分はその機能を使って表形式で作っています。
表本体の挿入
表は、「挿入」タブから列、行数を選んで作ります。
列や行の数は作ったあとからも追加、削除できます。
表が入ったら「デザイン」タブから好きなデザインを選びましょう。
表番号を挿入
表にタイトルと番号を付けます。
ちょっとわかりにくいんですが、表の中にカーソルを置くと、表の左上にボタンっぽいものが出てくるので、それを右クリックし、図表番号の挿入を選びます。
出てきたポップアップに表のタイトルなど入力ましょう。
OKで戻ると表番号が入ります。
この機能で表番号をつけると、以降表を増やしたときに自動で番号をカウントアップしてくれます。
アウトラインを設定していると、章番号を含めることができます。
番号付けから章番号を含めるをチェックしましょう。
章番号が入りました。
これで章ごとに表の数をカウントアップできるのですが、これをやるにはアウトラインの設定が必須です。
見出しに番号をつけていても、アウトラインを設定していない場合、「対応するアウトラインがありません」的なエラーになります。
ただ、バージョンによるのか、エラーにならないパターンもあるようですので、その場合は気にせずそのまま使いましょう。
でも、当記事のサンプルの画像を見るとおかしい部分がありますね。
そう、改訂履歴の表はこの機能で番号をつけていないのです。
これは、改訂履歴の表を「1つ目」としてカウントしたくないからです。
この機能、表の番号を自動でカウントアップしてくれるの便利なんですが、本文に入る前の表は「1つ目」にカウントしたくないのです。
表の番号をカウントの対象外のする方法もありそうなのですが、筆者は見つけられなかったので、仕方なく普通に表のタイトルを書いています。
うまいこと表番号をカウント対象外にする方法をご存じの方、是非コメントください。
おまけ(図の挿入)
書類にも画像などの図を載せたいときって、普通にありますよね。
画像などは、普通にコピペで入れられ、図にも表と同じ操作番号が入れられます。
ただ、図には文字をどこで跨がせるかという設定が別にありますので、それを簡単に紹介します。
図を入れた後、デフォルトだと、右下の方に次の行のテキストが入ります。
折り返し位置を変えたい場合は、図を選択し、「図形の形式」タブから、折り返し位置を選択しましょう。
上下を選択するとこうなります。
⑥見出しの見た目のカスタマイズ
次は見出しをカスタマイズします。
まずは見た目をカスタマイズします。
カスタマイズしたい見出しの、上の方の選択するエリアを右クリックし、変更を選びます。
今回は見出し2をカスタマイズします。
出てきたポップアップの中で見出しの色々を変更できます。
基本的なフォントの変更は表示されたエリアそのままで変更できますが、罫線や背景などの設定は左下の書式ボタンから変更します。
サンプルでは左と下の罫線を変更していますので、この例では罫線と網掛けを選択します。
上に出てきたポップアップで、罫線の太さや場所を設定しましょう。
⑦見出しのフォント設定変更
次は見出しに英小文字を使えるようにします。
基本的にデフォルトの見出しは小文字が入力できないようになっています。
なぜか目次は入力したまま表示するんですが、見出しの表示は大文字になってしまうので、素直に小文字を表示できるようにしましょう。
小文字を表示できるようにするのは、先ほど罫線を変更したところからフォントを選択し、すべて大文字のチェックを外します。
また、たまに見出しの行間が広く見える時があるので、その場合は段落より、間隔の段落前を0行にしましょう。
おわりに
ここまでで、おおむねデフォルトを変更したいところもカバーできたと思います。
自由に色々いじって、好みのデザインを見つけましょう。