はじめに
しばらく触っていなかったので知らなかったのですが、導入も含めてOllamaがどんどん使いやすくなっていますね。加えてローカルでも十分稼働可能なSLM (Small Language Model, 小規模言語モデル)の進化も著しく、業務で活用できるレベルになってきていると思います。ついてはExcelと連携すると使い勝手が良いのでは?と思い、表題のようにAddinを作ってみました。
実行環境
- Windows11 (25H2)
- Ollama Windows版 (0.13.3)
1. Ollamaの導入と準備
1.1 Ollamaのインストール
公式サイトからインストーラをダウンロードし、導入してください。ここではWindows版をインストールした前提で進めます。
インストールが完了すると下記のようなウィンドウが開くを思いますが、とりあえず右上の✖ボタンで閉じてください。
1.2 動作確認と準備
インストール完了後、WindowsのCMD(コマンドプロンプト)を起動し、下記コマンドでOllamaのバージョンを確認してみます。
ollama -v
ollama version is 0.13.3
次に、実際にpullコマンドを使ってLLMを導入します。ここでは、GPU環境であれば軽快に動作し高機能なrnj-1:8b(約5GB)をダウンロードしました。
ollama pull rnj-1:8b
pulling manifest
pulling e0785291058c: 100% ▕█████████▏ 5.1 GB
...
writing manifest
success
ollama runでモデル名を指定して動作確認できます。
ollama run rnj-1:8b
>>> こんにちは
こんにちは!お元気ですか?
>>> Send a message (/? for help)
1.3 APIエンドポイントの確認
ChromeなどのWebブラウザからアクセス可能か確認してみます。
サーバーが起動している状態でlocalhost:11434にアクセスすると「Ollama is running」と返ってきます。
localhost:11434/api/tagsで、下記のように導入済みのモデルを確認することもできます。
2. OllamaをExcelから操作するAddin
既にExcelからLLMを呼び出す同様の機能を持ったツールを公開して下さっている方がいらっしゃいます。当初はそちらの利用を検討したのですが、私の環境では設定がうまくいかなかったり、一部望んでいた機能が無かったりしたので自分で作ることにしました。
2.1 ダウンロードと設定方法
作成したAddinファイル(*.xlam)をダウンロードできるよう、コード等をGithbで公開しています。設定方法などの詳細はリポジトリをご参照ください。自作と言いつつ、普段エクセルを使うことが少なくVBAにも詳しくないため、Gemini先生に依頼して作成して貰った簡素なものです。ついてはメンテナンス等含め今後のサポートは難しいと思いますので、ご利用によるトラブル発生時は自己責任でお願い致します。
「3. 参考」でリンクさせて頂いているように、OllamaなどのLLMをエクセルから操作可能なアドオンは既に幾つか公開されているものがあります。同様の機能をお探しの方は、まずそれらの先行ツールのご利用を検討されることを強くお勧めします。
尚、ダウンロードした*.xlamファイルに関しては、下記のように、「プロパティ」の「セキュリティ」欄で、「許可する(K)」にチェックを入れて「適用」しておかないと、Addinを実行できないと思います。
2.2 使用方法
初期設定
アドイン導入後、リボンUIの「Ollama」タブの「接続設定」ボタンを押す。

設定画面が出るので、「API Endpoint」がhttp://localhost:11434になっていることを確認し、「モデルリスト更新」ボタンを押す。使用したいモデルを選択したのち「保存して閉じる」ボタンで設定を保存。

推論の実行
質問として入力したい内容を任意のセルに記入し、そのセルを選択した状態で、リボンUIの「選択セルを個別に実行」ボタンを押す。

まとめて処理したい場合は、複数のセルを選択した状態で「選択セルを個別に実行」ボタンを押すと、順次処理されていきます。

2.3 ローカルネットワーク内のOllamaに接続したい場合
自分のPCで構築したOllamaサーバーをローカルネット内で公開すれば、他の端末から利用することも可能です。ローカルに配置したLLMを閉鎖されたネットワーク内で共有可能な環境が簡単に構築できます。機微情報を扱う場面などでは有用かもしれません。
Ollamaの設定
タスクトレイのOllamaのアイコンを右クリック→「Settings...」

設定項目の「Expose Ollama to the network」をオンにすると、他の端末からもAPIを利用できるようになります。
※ローカルなネットワーク内での公開であっても、他端末からのアクセスを許可するリスクについては十分な配慮が必要だと思います。

Addinの設定
例えば192.168.1.16でOllamaサーバーを公開している場合、設定画面の「API Endpoint」でhttp://192.168.1.16:11434と設定。
3. 参考
下記記事・リンクを参考にさせて頂きました。
生成AIツール for Excel
ChatGPT for Excel
【Officeアドイン編】エクセルでローカルLLM翻訳




