はじめに*
業務で操作する際に調べたことの忘備録として記載しています。
増えた時には追記していく予定です。
目次*
Tableauの基礎知識とTipsのご紹介
1. 基礎知識編
1.1 データ接続方式について
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データベース(DB)との接続方式には「ライブ接続」と「抽出」の2種類がございます。一般的には「抽出」方式を推奨いたします
- 「ライブ接続」は画面表示の都度DBへアクセスするため、サーバー負荷が比較的大きくなります
- 「抽出」は特定時点のデータをTableau内に保持するため、サーバー負荷を抑えることができます
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「抽出」方式を採用する場合、定期的なデータ更新スケジュールの設定が必要となります
- Tableauの標準機能では15分間隔までの設定が可能です
- より短い更新間隔をご希望の場合は、バッチ処理をタスクスケジューラーで制御する方法がございます
1.2 データソースのパブリッシュについて
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パブリッシュ時のデータソース設定には「ワークブック内に埋め込み」と「個別にパブリッシュ」の2つの選択肢がございます
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データ抽出のスケジュール設定をご予定の場合は、「個別にパブリッシュ」をお選びいただくことを推奨いたします
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「ワークブック内に埋め込み」の場合、ワークブック単位でのデータ抽出スケジュールが設定できないためです
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接続先DBの容量が大きい場合、抽出処理時にサーバーリソース(メモリ・CPU)への負荷が懸念されます。開発時にパブリッシュのみを実施したい場合も「個別にパブリッシュ」が有効です
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既にパブリッシュされているデータの状態を参照する形となります
1.3 環境管理について
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Tableau Cloudをご利用の場合:
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開発環境と本番環境を物理的に分けることができないため、プロジェクト(フォルダ相当)による論理的な区分けをお勧めいたします
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SSOをご利用の場合は、IdP側の環境設定にご注意ください。開発環境または本番環境のいずれかにのみ接続可能となります
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Tableau Serverをご利用の場合:
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サーバー自体を開発機と本番機で分離できるため、必要に応じてプロジェクト単位での管理を検討いただけます
1.4 共有用URLの仕様について
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基本的なURL構成:
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標準サイト:
http://servername/#/views/workbook/sheet
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マルチサイト:
http://servername/#/site/sitename/views/workbook/sheet
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URLに関する注意点:
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日本語のワークブック名・シート名は数値に変換されます。
例:http://servername/#/site/sitename/views/_16867058779340/sheet0
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ワークブック名やシート名の変更はURLの変更を伴います。
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URLを維持したまま内容を更新する場合は、Web上で名称変更後にDesktopから上書きパブリッシュすることをお勧めいたします。
2. 実践的なTips集
実装時によくある課題への対処方法をご紹介いたします。
2.1 日付フィルターの降順表示方法
- 計算フィールドを活用することで、新しい日付順での表示が可能です。
- 詳細な手順は公式ガイドをご参照ください。
2.2 NULL値の表示制御
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ディメンション(次元)の場合:
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別名編集機能で任意の表示値に変更可能です。
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参考:NULL値の置換方法
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メジャー(指標)の場合:
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「書式設定」>「ペイン」>「特殊な値」から設定可能です。
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詳細はこちらをご参照ください。
2.3 テキストの改行制御
- ディメンションの書式設定で「ラップ」機能をご活用いただけます。
- 詳細はこちらのガイドをご確認ください。
2.4 日付の最小値算出時のNULL値除外
課題:
- MIN関数使用時、NULL値が含まれると結果もNULLとなってしまいます。
対応方法:
- IF文でNULL値を除外
- すべてNULLの場合は代替値(例:2999/12/31)を設定
※比較対象が多い場合は、より効率的な方法を検討する必要があるかもしれません。