1. なぜ RTX5060Ti 16GB を見送り、RTX3060 12GB×2 にしたのか
最初の案は「RTX 5060 Ti 16GB を2枚買って、16GB×2の強力なマシンにする」でした。
実際、ベンチマークを見ると、単体性能では RTX 5060 Ti 16GB の方が RTX 3060 12GB より 30%前後高いという評価が多いです。
しかし、LLM用途・家内サーバーという観点で検討を進めると、次の点が見えてきました。
総VRAM量
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RTX 5060 Ti 16GB ×1 → 16GB
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RTX 3060 12GB ×2 → 24GB
ローカルLLMは「1GPUあたりのVRAM」と同時に「総VRAM量」も効いてくるため、並列推論を考えると 3060×2 も十分魅力的です。
消費電力と電源の余裕
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RTX 3060 12GB は TBP 約170〜175W 程度というレビューが多く、アイドル時は 10W 前後に収まる例もあります。
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3060×2 構成なら、GPU 部分で 350W 前後を見ておけばよく、既存の 850W Gold 電源で余裕を持って運用できます。
コストと入手性
すでに RTX 3060 12GB を2枚所有しており、追加投資なしで始められる。
5060Ti×2を新規購入するより、今ある3060を活かした方が「物価上昇前に組む」という目的に合う。
その結果、
- 「単体性能は 5060Ti が上だが、既存の 3060×2 でも LLMサーバーとして十分戦える」
- 「省電力とコストのバランスも良い」
という判断に落ち着き、RTX 3060 12GB ×2 構成で行くことにしました。
GPU構成イメージ比較(LLM目線)
| 項目 | RTX 3060 12GB ×2 | RTX 5060 Ti 16GB ×1 |
|---|---|---|
| 合計VRAM | 24GB(12GB ×2) | 16GB |
| 1GPUあたりVRAM | 12GB | 16GB |
| 性能(単体のFP32目安) | ベースとすると +0% | +30%前後のベンチ結果多数 |
| 消費電力(GPU部) | 約170W×2 ≒ 340W 前後 | 約180W 前後(見込み) |
| 電源 850W との相性 | かなり余裕あり | 1枚なら十分、2枚なら要検討 |
| コスト(今回の前提) | 既に所有 → 追加投資なし | 新規で高価なカードを購入 |
| LLM用途の向き不向き | 並列に複数モデルを回す・総VRAM重視 | 1モデルあたりの余裕・16GB重視 |
2. たまたま揃ったPCパーツで組めた“家内クラウド”マシン
手元に余っていた/安く入手できたパーツを組み合わせることで、NVMeやメモリを含めた「家内クラウドAIサーバー」が自然に形になりました。
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マザーボード:ASRock B550M Pro4
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PCIe x16 スロットを2本持ち、上段 x16・下段 x4 動作という構成。
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RTX 3060 を2枚挿ししても現実的なレイアウトが可能。
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CPU:Ryzen 5 5500
- 6コア12スレッドで、LLM推論時の前処理やOpen WebUIのバックエンド程度なら十分。
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メモリ:32GB
- 7B〜13Bクラスのモデルを量子化して使う分には不足なし。
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SSD:512GB
- OS+LM Studio+いくつかのモデルを入れるのに十分。必要に応じてデータ用SSDやHDDを後付けできる。
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電源:80+ Gold 850W
- RTX 3060 12GB×2 + Ryzen 5500 構成でも、実測消費電力は十分余裕内に収まる見込み。
「GPUだけ新規購入して、あとは余りパーツ」という構成ではなく、結果的に 手持ちの3060×2と既存パーツだけで、LLMサーバーに十分な構成が組めた 形になりました。
3. Ubuntu Budgie 24.04 を採用した理由
OSには Ubuntu Budgie 24.04 を選びました。
Budgie デスクトップは GNOME系の中でも UI が洗練されていて、
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Dockやパネルの構成がシンプル
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設定パネルも分かりやすい
ため、家族に画面を見せる場面でも扱いやすい。
Ryzen 5500+NVMe環境で、起動時間が20〜22秒程度と軽快で、
サーバー用途だけでなく、「デスクトップに触りながら管理」するスタイルにも向きます。
Ubuntu 24.04 系なので、NVIDIAドライバやDocker、LM Studio AppImageの相性も良く、情報も拾いやすい。
次回は、構成と手順です