Acrobat Reader DCのサムネイルキャッシュをPowerShellで削除する
はじめに
Windows端末でAdobe Acrobat Reader DCを使っていると、環境によってはサムネイルやキャッシュのようなファイルが残ることがあります。
たとえば、
- PDF関連のサムネイルが不要に増える
- Acrobat Reader DC配下の一時的な画像ファイルを整理したい
- ユーザープロファイル配下の不要ファイルを削除したい
- 手作業ではなくPowerShellでまとめて削除したい
といった場面があります。
この記事では、Acrobat Reader DCの ConnectorIcons フォルダ配下にある .bmp ファイルをPowerShellで削除する例を紹介します。
想定する用途
このスクリプトは、以下のような場面を想定しています。
- ユーザープロファイル配下の不要ファイル整理
- Acrobat Reader DC関連のサムネイルキャッシュ削除
- 検証端末や運用端末の簡易クリーンアップ
- 問い合わせ対応時の一時ファイル削除
- PowerShellで対象ファイルをまとめて削除したい場合
やりたいこと
今回やりたいことは以下です。
- 対象フォルダを指定する
- 配下の
.bmpファイルを検索する - 対象ファイルを削除する
- 必要に応じて削除対象を事前確認する
対象フォルダ
今回の例では、以下のフォルダを対象にします。
C:\Users\username\AppData\LocalLow\Adobe\Acrobat\DC\ConnectorIcons
ユーザー名部分は環境に合わせて変更します。
削除コマンド
以下は、対象フォルダ配下の .bmp ファイルを再帰的に検索し、削除するPowerShellサンプルです。
Get-ChildItem "C:\Users\username\AppData\LocalLow\Adobe\Acrobat\DC\ConnectorIcons" -Recurse -Filter *.bmp |
Remove-Item
実行ユーザー自身のプロファイルを対象にする
実行ユーザー自身のプロファイルを対象にする場合は、$env:USERPROFILE を使うとユーザー名を固定せずに済みます。
$targetPath = Join-Path $env:USERPROFILE "AppData\LocalLow\Adobe\Acrobat\DC\ConnectorIcons"
Get-ChildItem $targetPath -Recurse -Filter *.bmp |
Remove-Item
削除前に対象を確認する
いきなり削除する前に、まず対象ファイルを確認するのがおすすめです。
$targetPath = Join-Path $env:USERPROFILE "AppData\LocalLow\Adobe\Acrobat\DC\ConnectorIcons"
Get-ChildItem $targetPath -Recurse -Filter *.bmp
対象が想定どおりであることを確認してから、Remove-Item を実行します。
ログを残す例
削除したファイルをログに残したい場合は、以下のようにします。
$targetPath = Join-Path $env:USERPROFILE "AppData\LocalLow\Adobe\Acrobat\DC\ConnectorIcons"
$logPath = Join-Path $env:USERPROFILE "Desktop\AcrobatThumbnailCleanup.log"
"===== Start =====" | Out-File $logPath -Append
Get-Date -Format "yyyy/MM/dd HH:mm:ss" | Out-File $logPath -Append
if (Test-Path $targetPath) {
$files = Get-ChildItem $targetPath -Recurse -Filter *.bmp
"Delete target files:" | Out-File $logPath -Append
$files.FullName | Out-File $logPath -Append
$files | Remove-Item
}
else {
"Target path not found: $targetPath" | Out-File $logPath -Append
}
"===== End =====" | Out-File $logPath -Append
このスクリプトでできること
このスクリプトでは、以下のことができます。
- Acrobat Reader DC配下の
.bmpファイルを検索する - サムネイルキャッシュのような不要ファイルを削除する
- 実行ユーザーのプロファイルを対象にする
- 削除前に対象ファイルを確認する
- 削除対象をログに残す
注意点
対象フォルダを確認する
削除系スクリプトでは、対象フォルダの指定ミスが危険です。
まずは Get-ChildItem だけで対象ファイルを確認してから、Remove-Item を実行してください。
他のファイルを削除しないようにする
サンプルでは -Filter *.bmp を指定しています。
Get-ChildItem $targetPath -Recurse -Filter *.bmp
対象拡張子を広げすぎると、意図しないファイルまで削除する可能性があります。
Acrobatの動作中は避ける
Acrobat Reader DCが起動中の場合、対象ファイルが使用中で削除できない場合があります。
可能であれば、Acrobatを閉じてから実行します。
環境によってフォルダが存在しない場合がある
Acrobat Reader DCのバージョンや利用状況によって、対象フォルダが存在しない場合があります。
そのため、サンプルでは Test-Path で存在確認しています。
外部共有時はユーザー名をマスキングする
ログにはユーザープロファイルのパスが含まれます。
外部に共有する場合は、ユーザー名などをマスキングしてください。
まとめ
PowerShellを使うことで、Acrobat Reader DC配下のサムネイルキャッシュのような不要ファイルをまとめて削除できます。
削除処理では、対象フォルダと対象ファイルを事前に確認することが重要です。
大事なのは、
消せること
だけではなく、
何を対象にしているのか確認してから消すこと
だと思います。