ついついPCを触りすぎてしまった…。そんな経験はないでしょうか。
その時に、「指定した時間に自動的にPCがシャットダウンしてくれたら触りすぎないのに…」と思ったことはないでしょうか。
これを解決する、指定した時間にPCを強制シャットダウンさせる方法についてまとめました。
動作環境
- macOS Catalina 10.15.7
設定方法
cronというものを使用します。
cronとは、多くのUNIX系OSで標準的に利用される常駐プログラム(デーモン)の一種で、利用者の設定したスケジュールに従って指定されたプログラムを定期的に起動してくれるもの。
まずはターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
sudo crontab -e
テキストエディタが開くので、指定時間になったらシャットダウンするようにファイルに記載します。
例として、毎日23時にシャットダウンする場合は以下です。
0 23 * * * /sbin/shutdown -h now
追記:以下は23:00〜23:59まで1分毎にシャットダウンを実行する設定でした。うまく使えばやりすぎ防止に便利ですが、緊急時にPCを使いたいときなど不便になることもあるので、気をつけて使用してください。
* 23 * * * /sbin/shutdown -h now
cronの詳しい書き方については以下を見てください。
クーロン(cron)をさわってみるお
最後に保存して終了します。
これで指定した時間に強制シャットダウンされます。
止める方法
設定するときと同じく、以下のコマンドを実行して、
sudo crontab -e
以下のようにしてコメントアウトします。
# * 23 * * * /sbin/shutdown -h now
「省エネルギー」ではダメなの?
Macには標準アプリとしてシステム環境設定から起動できる「省エネルギー」というものがあります。
このアプリに指定した時間にシャットダウンする機能があるので、これを使えばいいのではないかと思うかもしれません。
ですが、「省エネルギー」には欠点があり、指定した時間になるとダイアログを出すのです。
しかもダイアログはキャンセルすることができ、キャンセルすると無効化されてしまいます。
これではあまり意味がありません。
cronを使う方法であれば、ダイアログは出ずに強制シャットダウンされます。
参考