はじめに
WordPressで記事を書き続けていたら、気づいたら投稿が90本を超えていました。
もともとは講座を作るつもりではありませんでした。
マイル、ポイント、決済ルート、どこかにマイル、日帰り旅、家族旅行など、自分が実際に試したことを自己満足で書いていただけです。
ただ、記事が増えてくると、ふと思いました。
「これ、並べ直したら講座になるのでは?」
そこで今回は、OpenAI Codexを使って、WordPress上にある既存記事の中から「マイル講座」に使えそうな記事を棚卸しし、25個の講座テーマに対応づけてもらいました。
この記事では、そのときにやったこと、Codexに投げた指示、実際に見えてきたことをまとめます。
やりたかったこと
やりたかったのは、単なる記事一覧の取得ではありません。
目的は、既存のWordPress投稿を見ながら、以下のような整理をすることでした。
- どの記事が講座テーマにそのまま使えるか
- どの記事は軽くリライトすれば使えるか
- どの記事は補足教材・実例として使うべきか
- どのテーマは新規記事が必要か
- 講座全体として、どの順番で読ませると自然か
つまり、Codexにお願いしたのは「記事一覧取得」ではなく、編集者としての棚卸しです。
前提
対象は、WordPressに投稿済みの記事です。
この時点で、公開済み投稿は96件ありました。
固定ページもありましたが、お問い合わせ、プライバシーポリシー、免責事項、サイト情報などだったため、講座候補からは除外しました。
講座テーマは、以下の25個です。
1. マイルは飛行機に乗る人だけのものじゃない
2. マイルを貯めるのに、最初からクレカはいらない
3. まずは自分のポイントを棚卸しする
4. ANAとJAL、どっちから始める?
5. 最初のマイル旅は小さくていい
6. 検索するだけで旅は生える
7. 日常の支払いを旅の燃料に変える
8. ポイントサイトの使い方
9. クレカは旅の加速装置
10. マイル交換ルートの基本
11. 初心者向け決済ルート実践
12. 特典航空券の基本
13. 国内線特典航空券の使い方
14. JALどこかにマイルの使い方
15. どこかにビューーン!とJRE POINT
16. 近場海外特典の始め方
17. 燃油サーチャージと現金負担
18. 旅程設計の基本
19. 日帰り旅の作り方
20. 家族旅行にマイルを使う
21. 親孝行旅・夫婦旅・子ども旅
22. マイル単価より体験利回り
23. 爆速でマイルを貯める方法
24. 変態旅程の作り方
25. 飛行機だけじゃない。マイルとクルーズの組み合わせ
Codexにお願いしたこと
Codexには、まず以下のような方針で依頼しました。
あなたは、WordPressサイトの記事整理を手伝う編集アシスタントです。
目的は、既存のWordPress投稿の中から「マイル講座」に使えそうな記事をピックアップし、
25個の講座テーマにそれぞれ対応する既存コンテンツを探して、
記事タイトルとURLを一覧化することです。
今回は記事の編集・更新・カテゴリ変更・タグ変更は絶対に行わないでください。
read-onlyで調査し、対応表を作るところまでお願いします。
かなり強く指定したのは、read-onlyです。
WordPressを扱う以上、記事の更新やカテゴリ変更が勝手に走ると困ります。
そのため、今回は「絶対に編集しない」「URLは推測しない」「REST APIのlinkフィールドを使う」といった条件を明示しました。
Codexが実際にやったこと
Codexは、いきなりWordPressにアクセスするのではなく、まずローカルのリポジトリ内を確認しました。
既存のファイルとして、以下のようなものを見つけています。
data/posts_export.json
data/posts_export.csv
data/categorized_posts.csv
scripts/export_posts.py
scripts/wp_client.py
最初は既存エクスポートで足りるか確認していました。
wc -l data/posts_export.csv data/categorized_posts.csv
ただし、既存のエクスポートデータは少し古く、投稿数が最新状態とズレていました。
そこで、CodexはWordPress REST APIを使って最新の投稿一覧を取得し直しました。
fetched 96 publish posts to /tmp/mile_posts_export_latest.json
さらに本文全文も取得しています。
fetched full text for 96 publish posts to /tmp/mile_posts_full_latest.json
このあたりがかなり良かったです。
タイトルだけで判断するのではなく、本文まで見たうえで対応づけようとしていました。
また、念のため status=any でも確認していました。
{'publish': 96}
つまり、下書きや非公開投稿はなく、96件すべて公開済みでした。
固定ページについても確認しており、以下の4件がありました。
お問い合わせ
プライバシーポリシー
免責事項
サイト情報
ただし、これらは講座候補から除外しています。
出力されたもの
最終的にCodexは、25個の講座テーマに対して、既存記事を対応づけてくれました。
たとえば、こんな感じです。
No.1
講座テーマ:マイルは飛行機に乗る人だけのものじゃない
最有力記事:マイル超初心者は、まずJALとANAの「お財布」だけ作ればいい
一致度:高
理由:飛行機に乗らなくてもJAL/ANAのマイル口座を作る入口記事として使いやすい
No.6
講座テーマ:検索するだけで旅は生える
最有力記事:ねえ、もう回しちゃいなよ。どこかにマイルという飛行機ガチャの沼
一致度:高
理由:申し込む前に検索だけで楽しむ文脈が強い
No.24
講座テーマ:変態旅程の作り方
最有力記事:23,000ANAマイルで台北3回、東京2回。台湾を反射板にしたピンボール旅程
一致度:高
理由:変態旅程そのもの
この時点で、かなり見えてきました。
自分ではバラバラに書いていたつもりの記事が、実は講座の教材としてかなり使える状態になっていました。
既存記事だけでかなり埋まっていた
特に驚いたのは、25テーマのうち、多くが既存記事で埋まったことです。
そのまま使えそうな記事も多くありました。
- マイルの入口
- クレカなしで始める考え方
- 検索するだけで旅を生やす話
- 日常決済を旅の燃料に変える話
- ポイントサイトの使い方
- JALどこかにマイルの手順
- どこかにビューーン!とJRE POINT
- 近場海外特典の実践
- 燃油サーチャージなしの旅程設計
- 日帰り旅の作り方
- マイル単価より体験利回り
- 変態旅程
- マイルとクルーズの組み合わせ
一方で、不足しているものも明確になりました。
足りなかったのは「濃い実例」ではなく「地図」だった
Codexの整理で見えた不足テーマは、以下のようなものでした。
3. まずは自分のポイントを棚卸しする
4. ANAとJAL、どっちから始める?
10. マイル交換ルートの基本
12. 特典航空券の基本
20. 家族旅行にマイルを使う
21. 親孝行旅・夫婦旅・子ども旅
23. 爆速でマイルを貯める方法
これを見て、かなり納得しました。
既存記事は、実例や旅程、決済ルートがかなり強い。
でも、初心者が最初に読む「地図」になる記事が少し足りない。
つまり、ゼロから講座を作る必要はありませんでした。
必要だったのは、既存記事をつなぐ案内板です。
講座化するなら、あと7本でかなり形になる
今回の棚卸しで、追加すべき記事は7本に絞られました。
準備中>まずは自分のポイントを棚卸しする
準備中>ANAとJAL、どっちから始める?
準備中>マイル交換ルートの基本
準備中>特典航空券の基本
準備中>家族旅行にマイルを使う
準備中>親孝行旅・夫婦旅・子ども旅
準備中>爆速でマイルを貯める方法
この7本は、教材本体というより、案内板や橋のような役割です。
既存記事が「体験」だとすると、追加記事は「読み方」を整えるものです。
さらに章立ても作れた
次にCodexへ、講座化に向けた章立ても依頼しました。
結果として、以下のような構成になりました。
第1章:導入編:マイルの考え方
第2章:準備編:自分の現在地を知る
第3章:貯め方編:旅の燃料を作る
第4章:使い方編:マイルを旅に変える
第5章:旅程設計編:小さく旅を作る
第6章:応用編:旅程を遊ぶ
これはかなりしっくりきました。
単なるマイルのノウハウ集ではなく、
「暮らしの中から旅を生やす」
という流れになっています。
良かったプロンプトのポイント
今回、プロンプトで特に効いたと思うのは次の点です。
1. read-onlyを強く指定した
WordPressを扱うため、更新系の操作を禁止しました。
記事の編集・更新・削除はしない
WordPressへの反映もしない
read-onlyで調査する
これを入れておくと、Codex側も慎重に動きます。
2. URLを推測しないようにした
URLは、REST APIの link フィールドを使うように指定しました。
URLは、実際の投稿URL・パーマリンクを取得してください。
推測でURLを作らないでください。
URLが取得できない場合は「URL未確認」と明記してください。
WordPressのURLは、スラッグやカテゴリによって変わることがあります。
そのため、推測URLではなく実際のパーマリンクを取るようにしたのは重要でした。
3. タイトルだけでなく本文を見るようにした
記事タイトルだけで対応づけると、ズレることがあります。
今回は、
タイトルだけで判断せず、できるだけ本文も見てください。
と指定しました。
結果として、本文の文脈まで見た対応表になりました。
4. 一致度をつけさせた
各テーマに対して、一致度をつけてもらいました。
高:その講座テーマにかなりそのまま使えそう
中:一部を使えそう、またはリライトすれば使えそう
低:関連はあるが、講座テーマとしては弱い
候補なし:該当しそうな記事が見つからない
これにより、「そのまま使える記事」と「新規記事が必要なテーマ」がかなり見分けやすくなりました。
反省点:Markdown表は崩れやすい
一方で、失敗もありました。
最初はMarkdownの表で出力させました。
| No | 講座テーマ | 最有力記事タイトル | URL | 一致度 | 根拠 | 補足候補 |
しかし、日本語の長いタイトルとURLが多く、ターミナル上ではかなり崩れました。
特に、以下のような列は相性が悪いです。
- 長い記事タイトル
- 長いURL
- 日本語の折り返し
- 複数行の補足候補
そのため、次からはこう指定した方がよさそうです。
巨大なMarkdown表は使わないでください。
日本語タイトルとURLが長くて崩れるため、
各項目は「Noごとの見出し+箇条書き」で出してください。
たとえば、こういう形です。
### No.1 マイルは飛行機に乗る人だけのものじゃない
- 利用方針:
- 既存記事タイトル:
- URL:
- 講座内での役割:
- 補うべき内容:
この方が、WordPressにもAsanaにも転用しやすいです。
長文ペーストも注意
途中で、Codex側に長文を貼り付けたときに、以下のように表示されたことがありました。
Pasted Content 2321 chars
この状態だと、Codex側で本文を正しく読めていない可能性があります。
長文プロンプトを使う場合は、ファイルにしてから読ませた方が安定しそうです。
たとえば、以下のようにプロンプトファイルを作ります。
cat > prompt.md
そのうえでCodexに、
prompt.md を読んで、この指示に従ってください。
と依頼する方が、長文ペーストより安全だと思いました。
今回の学び
今回やってみて、Codexは「記事を書くツール」というより、かなり編集アシスタントとして使えると感じました。
特に良かったのは、以下です。
- ローカルの既存データを確認する
- 古いデータならREST APIで取り直す
- WordPressの公開状態を確認する
- URLを推測せず取得する
- 本文全文を見て分類する
- 既存記事と不足テーマを分ける
- 講座の章立てまで作る
これは、人間がやるとかなり面倒な作業です。
もちろん、最終判断は人間がする必要があります。
でも、最初の棚卸しとしてはかなり使えます。
まとめ
今回は、Codexを使ってWordPressの96記事を棚卸しし、マイル講座の設計図を作ってみました。
結果としてわかったのは、講座をゼロから作る必要はなかったということです。
すでに書いていた記事の中に、教材本体はかなり埋まっていました。
足りなかったのは、初心者が迷子にならないための地図でした。
これは、ちょっと面白い発見でした。
もともとは自己満足で書いていた記事群です。
でも、あとから並べ直してみると、講座のような構造が見えてきました。
最初から講座を作ろうとしていたら、たぶん普通の教科書になっていたと思います。
でも、実体験を先に書いていたからこそ、講座にしても読み物としての温度が残ります。
Codexは、その「すでにあるものの構造」を見つけるのにかなり向いているかもしれません。
記事が増えすぎて、自分でも全体像が見えなくなってきたら、
一度Codexに棚卸しさせてみるのはかなりありだと思います。