LoginSignup
15
5

More than 1 year has passed since last update.

TableDataGateway & RowDataGateway

Last updated at Posted at 2022-12-03

04.TableDataGateway & RowDataGateway.png

ここからは、ビジネスロジックをどのように書くかとは別の視点、データソースのアーキテクチャに関するパターンを扱います。

ビジネスロジックの記述、とくに Domain Model においては、データ(あるいはオブジェクト)の扱いと取得/同期方法の関心を、できるだけ分離するのが健全です。ほとんどのデータベース操作は、単純で冗長な SQL の組み立てになってきます。データが出入りするインターフェースを、ビジネスロジックから見たゲートウェイとするのです。

Table Data Gateway は、特定のテーブルとの単純な入出力を担います。責務範囲がひとつのテーブルに閉じるため、Table Module との依存関係がシンプルになります。データの操作は find(id)insert(data) といったメソッドで担います。

データの形式に、固有のデータ型を設けるか、汎用的なレコードセット型のままにするかについては、どちらでもかまいません。データベースの具体的操作を隠蔽することにのみ着目してください。

Table Data Gateway だけで十分な場合、このオブジェクトは update(id, data)delete(id) を持つこともあります。が、そうした、対応する行が明らかな更新や削除の操作は、Row Data Gateway に担わせることもできます。

Row Data Gateway は対応する行の主キーを知っており、ビジネスロジックで扱うデータを参照します (データ側に主キー値を持つこともありますが、わかりやすさのため、図ではゲートウェイに id 属性を持たせています)。改めてメソッド引数を取ることなく、この既知の知識を使って操作用の SQL を構築します。対応する行以外への操作を行わないものとすることで、責務範囲が明確になり、扱いやすくなります。

Table Data Gateway のインスタンス数は、テーブルの数と一致します。Row Data Gateway のインスタンス数は、取得された行の数と一致します。Row Data Gateway の生成の知識を隠蔽するために、Table Data Gateway の find メソッドを Row Data Gateway のファクトリとすることも可能です。

15
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
15
5