英語ではデッドエンド、袋小路に入って行き場をなくすという意味の名前が割り当てられたパターンです。突然現れた行き止まりのために、進むことも戻ることもできなくなる状況を表しています。
梯子外しの原因はベンダー側にあるので、いくら自分で気をつけていても、完全に回避することはできません。今は企業経営に左右されるプロプラエタリ製品に代わって、オープンソースが多用されるようになり、企業の都合に影響されるケースは減りましたが、それでも、OSS パッケージのメンテナンスが継続されないケースはよくあります。数多くの個人の努力に依存するようになったぶん、逆に不安定になったかもしれません。また、現在もなお大手ベンダーが業界標準への影響力や、クラウドプラットフォームのサービスラインナップを変える権限を握っているのも事実です。
梯子外しを完全に避けることはできませんが、できるだけ被弾率を下げる立ち振る舞いや、被弾した場合でも代替技術に切り替えるための工数バッファを確保しておくことは可能です。行き詰まらないために、リスクコントロールを意識したいですね。