http://wiki.c2.com/?AmbiguousViewpoint
ドメイン駆動設計はアンチパターンの出版より後なので、当時はそのように表現されていませんでしたが、このアンチパターンは DDD の「実践的モデラー」を誤解したケースと言えます。
特定の実装技術で作るのが難しいかもしれないと邪念が入って、実装が簡単になるようにしてやろうとすると、あるべき姿から少しずれた分析モデルが生まれます。けれど本当は、いったん実装を忘れてあるべき姿とぴったり一致するモデルを立てるほうが、長期的に見ると簡単になります。
現実に即したモデルは、固有の特殊仕様を知らなくても理解できます。後になってから、工数をケチった箇所にやっぱり都合悪いと言われて、せっかく安定したものがひっくり返ることもありません。
実装の難しさはあっても、それが真に合理的なモデルからの実装落とし込みなら、開発者の心理的負担も少ないです。その難しさをクリアすることこそ、腕の見せどころですね。