http://wiki.c2.com/?ContinuousObsolescence
ベンダーというやつは、ソフトウェアの大胆なバージョンアップを繰り返すことで、つねに話題に上がってくる状況を作ろうとするものです。もちろん、文化的発展の速さを反映している場合もありますが、マーケティングやシェアの確保を狙って意図的に仕掛けてくる場合もあり、厄介です。
新バージョンへの置き換えもたいへんですが、そのせいで、これまでの常識が急速に古くなったり、新技術を使わないといけないという焦りが優先してしまう状況は、ユーザーのニーズとは無関係なので望ましくないですね。
アンチパターン出版当時はあまりその傾向はありませんでしたが、現在では、Java と OOP スキルや、Web ブラウザと W3C 標準の HTML のように、いくらベンダーがバージョンを上げてきても、ユーザーはそれを意識することなく、ある一定の水準の技術標準さえ満たせば、将来的に動作を保証してくれるロードマップに価値を見出すようになってきたと感じます。
安定したインターフェースに依存して、実務に集中したコードを中心とし、攻めた最新技術を使った部分をいつでも交換できるかたちにしておきたいですね。