概要
PSI Probeは、オープンソース(GPLv2)のTomcat管理ツールです。以前はLambda Probeとして開発されていたソフトウェアのコミュニティ主導のフォークです。Tomcatインスタンスの管理・監視を簡単にし、Tomcatマネージャを置き換え、拡張する意図で開発されているようです。
他の多くのサーバ監視ツールとは異なり、PSI Probeは、既存のアプリケーションを変更する必要がありません。以下からダウンロードして、デプロイするだけで全ての機能の利用できます。
機能
主な機能は次のとおりです。
- リクエスト:アプリケーション毎に、リアルタイムにトラフィックの監視。
- セッション:属性の閲覧/検索、IPアドレス、有効期限、見積もりサイズの表示。
- JSP:閲覧、ソースの表示、コンパイル。
- データソース:プールの使用量の表示、クエリの実行。
- ログ:ログの内容表示、ダウンロード、実行中のログレベル変更。
- スレッド:実行スタックの表示、スレッドの停止。
- コネクタ:ステータス、使用状況、グラフの表示。
- クラスター:ステータス、使用状況、グラフの表示。
- JVM:メモリ使用量のグラフの表示、GCへのアドバイス
- Javaサービス・ラッパー:JVMの再起動。
- システム:CPU、メモリ、スワップファイルの使用状況の表示。
インストール
管理ユーザーの追加
$CATALINA_HOME/conf/tomcat-users.xmlのタグの中に以下を追記します。
<role rolename="probeuser" />
<role rolename="poweruser" />
<role rolename="poweruserplus" />
<role rolename="manager-gui" />
<user username="admin" password="password" roles="manager-gui" />
JMXの有効化
PSI Probeは、メモリ使用量、コネクションプール、アクティブなスレッドなどの情報を収集、表示するために、リモートJMXが必要です。次のJVMオプションを使用して、リモートJMXを有効にすることができます。
-Dcom.sun.management.jmxremote=true
Probeのダウンロードとデプロイ
GitHubからProbeの圧縮ファイルをダウンロードして、解凍後作成されたwarファイルをTomcatにデプロイします。
wget https://github.com/psi-probe/psi-probe/releases/download/2.4.0/probe-2.4.0.zip
unzip probe-2.4.0.zip
cp probe.war /usr/share/tomcat6/webapps/
動作確認
次のURLにアクセスすると、IDとパスワードの入力を求められるので、先ほど作成したadminユーザーでログインします。
http://localhost:8080/probe/
ログインが完了すると、以下のような画面が表示されます。
参考
PSI Probe - GitHub
https://github.com/psi-probe/psi-probe