こんにちは。tampopo256です。
はじめに
音楽制作や音声処理をしていると、Apple Musicでダウンロードした.m4aファイルを扱う場面が増えてきます。
しかし、.m4aファイルのままでは一部のDAWや音声編集ソフトでうまく扱えない場合があります。
そのため、WAV形式に変換しておくと互換性が高く、扱いやすくなります。
この記事では、Macでffmpegを使ってApple Musicの.m4aファイルを.wavに変換する方法を解説します。
⚠️ 注意事項
- 本記事は個人で楽しむ範囲での利用を想定しており、著作権保護された音源を無断で配布・公開することは禁止されています。
-
Apple Musicでダウンロードされた.m4aファイルの多くはDRM(著作権保護)付きです。
ffmpegではDRM保護されたファイルの変換はできません。 - 変換できるのは、DRMがかかっていない.m4aファイル(例:自分で購入・作成・リッピングした音源など)です。
🛠 ffmpegのインストール方法(Mac)
まずは、Macにffmpeg
をインストールしましょう。
Homebrewでインストール
brew install ffmpeg
🎵 m4a → wav 変換コマンド
ターミナルを開いて、以下のようにコマンドを実行します。
ffmpeg -i "変換したいファイル.m4a" "出力ファイル名.wav"
例:
ffmpeg -i "song.m4a" "song.wav"
正常に変換されると、同じディレクトリにsong.wav
が生成されます。
📂 フォルダ内の複数ファイルを一括変換したい場合
以下のようなシェルスクリプトを使えば、フォルダ内のすべての.m4a
ファイルを.wav
に一括変換できます。
mkdir -p wav_output
for file in *.m4a; do
ffmpeg -i "$file" "wav_output/${file%.m4a}.wav"
done
❓変換できない場合
Apple Musicアプリ(旧iTunes)でダウンロードした曲で以下のようなエラーが出る場合:
[mov,mp4,m4a,3gp,3g2,mj2 @ 0x7fd64b80b000] moov atom not found
これは、DRM保護されているため変換できないことを示しています。
この場合は、CDに書き出して再取り込みするか、DRMフリーの音源を用意してください。
おわりに
ffmpegは非常に強力な音声変換ツールで、簡単なコマンドで多くの形式を相互変換できます。
ただし、Apple Musicのようなサービスで提供される音源はDRMで保護されていることが多く、正しく扱うには著作権に配慮した運用が必要です。
音楽制作や学習のために、正しくファイル変換を活用していきましょう。