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JP1運用

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JP1運用概要

起動条件(他ジョブ終了のファイル連携)

JP1では、他のジョブの終了をトリガーとしてジョブを起動したり、ファイルの作成・更新をトリガーとしてジョブを起動したりすることができます。

  • ジョブ終了トリガー:先行ジョブの正常終了/異常終了を条件に後続ジョブを起動(依存関係を考慮したジョブ管理が可能)

  • ファイル監視トリガー:特定ファイルの作成・更新・削除を検知してジョブを起動(外部システムとのデータ連携に有用)。

技術補足

  • JP1/AJS2のイベント監視機能を活用すると、ファイルの変化をリアルタイムで検知し、即座にジョブを起動することが可能。
  • 条件付きトリガー(例えば、ファイルサイズや特定のデータ内容など)を組み合わせることで、より柔軟な運用が可能。

多重度(親子PGM)

JP1では親子関係を持つジョブを定義できます。

  • 親ジョブ:複数の子ジョブをまとめて管理するジョブ

  • 子ジョブ:親ジョブの配下で実行されるジョブ

    • 例:データ取得 → データ変換 → 結果送信の流れを親ジョブで管理

技術補足

  • **ジョブネット(Jobnet)**を活用することで、親ジョブ単位で複数の子ジョブの実行順序や並列処理を制御可能。

  • ジョブフローの可視化:JP1/AJSのGUIを使用して、ジョブネットの視覚的な管理が可能。

  • 異常系処理の自動化:異常終了時に特定のジョブ(リトライ処理やアラート通知)を実行する設定が可能。


多重スケジュール(排他スケジュール)

JP1では複数のスケジュールを設定でき、それらの間で排他制御を行うことができます。

  • 同時実行数の制限:特定リソースを使用するジョブの多重度を制限(CPU負荷を最適化)
  • 排他スケジュール:特定の時間帯に実行できるジョブを制限(バッチウィンドウの設定など)

技術補足

  • ジョブの優先度設定:優先度を設定することで、リソース競合を最適化
  • キュー制御:リソースの使用状況に応じてジョブの実行順序を調整
  • カレンダー機能:祝日や月末処理など、特殊なスケジュールにも対応可能

JP1説明

JP1エージェント

JP1エージェントは、ジョブを実行するマシン上にインストールされるコンポーネントです。マネージャからの指示を受けてジョブを実行し、実行結果をマネージャに報告します。異なるOS間でもジョブの実行制御が可能です。

技術補足

  • エージェントの負荷分散:複数のエージェントを分散配置し、処理負荷を均一化
  • エージェントの死活監視:JP1/IM(Integrated Management)と連携し、エージェントの状態を監視

PCジョブ

PCジョブは、Windowsマシン上で実行されるジョブのことです。バッチファイル(.bat)やコマンドプロンプトで実行可能なコマンドなどを実行できます。

技術補足

  • ユーザー権限の設定:管理者権限が必要なジョブの実行時は、適切な権限を付与。

R3ジョブ

R3ジョブは、SAP R/3システム上のプログラムを実行するためのジョブです。SAPシステムとの連携を行い、SAPトランザクションやABAPプログラムの実行をJP1から制御することができます。

技術補足

  • SAPジョブのリモート管理:JP1/AJS3とSAP NetWeaverを連携させることで、JP1からSAPジョブを制御可能
  • RFC(Remote Function Call)活用:JP1からSAPシステムへの接続を行い、直接データを取得可能
  • ジョブログの取得:SAPジョブの実行結果をJP1のジョブログに統合し、監視・分析が可能
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