FRB実験ログ #40 — 紙やすり#60が低周波問題を解決した日
■ はじめに
正直に言う。
低周波は、難しいと思っていた。
感じにくい。
再現しにくい。
評価もしにくい。
これまで、
- ジェルボール
- 接触構造の工夫
- 入力の調整
いろいろ試してきた。
しかし——
👉 あっさり解決した。
■ 結論
👉 紙やすり#60
これだけだった。
■ 起きたこと
割りばしカーボングリップ(WCG)に対して、
👉 #60番手での粗加工
を実施した。
さらに、
👉 ミニリング3点すべてにも同様の加工
を施した。
その結果——
👉 10Hz以下の振動でも余裕で感じられるようになった。
■FRB 人間知覚帯域マップ の 開始周波数 訂正 (20Hz⇒1Hz)
しかも、
👉 ジェルボールなしで成立
■ フローリング擦りでの変化
特に顕著だったのがフローリング擦り。
👉 “ピリピリ”としたエッジの効いた振動
が明確に出るようになった。
■ 何が起きているのか
これは振動が増えたわけではない。
👉 低周波が感じられる形に変換された
と考えるのが自然である。
低周波は本来、
- ゆっくりしている
- 変化が少ない
- なめらか
という性質を持つため、
👉 そのままでは知覚しにくい
しかし今回、
粗い表面(#60)によって
👉 微細な“引っかかり”が発生
さらに、
👉 ミニリング3点による多段構造
によって
👉 変化が細かく刻まれる
その結果、
👉 低周波が“イベント”として認識できるようになった
■ 構造として整理すると
低周波入力
↓
ミニリング①(エッジ)
↓
ミニリング②(エッジ)
↓
ミニリング③(エッジ)
↓
指
👉
ゆっくりした変化が、分解されて届く
■ WCG V2完成
これにより、
割りばしカーボングリップは
👉 “知覚ブースト構造”として成立した
- 低域:感じられる
- 中域:読みやすい
- 高域:エッジで認識
👉
全帯域がつながった
■ 重要な気づき
👉
低周波は弱いのではない。
👉
人間が認識できていなかっただけである。
■ FRB的まとめ
今回の結果は、
👉 感度=振動量ではない
という前提を、さらに強く裏付けるものとなった。
👉
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
■ おわりに
実は、紙やすりの話は以前にも出ていた。
しかし、その時は重要性に気づかなかった。
そして今日、
👉 ようやく意味がつながった。
👉 低周波問題は、構造で解決できる。
👉 情報量が多すぎると感じれば、紙やすりの番手を上げて再加工すればすむ!
(続く)
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造であり、
その成立は伝達条件と選択構造の最適化によって決まる。
感度は分かち合って初めて本物になる
ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home
■設計メモ(2026/5/3追加)
紙やすり#60によるエッジ効果は、
現行のFFTベースの計測では明確に捉えることができない。
これは振動が存在しないのではなく、
検出対象が異なるためである。
今回の現象は、周波数ではなく、
接触によって生じる微細な変化(トランジェント)であり、
今後は時間軸を含めた評価が必要になる可能性がある。
■ 結論
👉
「#60エッジは測れない」のではなく
👉
“今の指標では見えてないだけ”
■ 何が起きてるか(整理)
今のエッジ👇
- 短い
- 細かい
- 非周期
- 瞬間的
今のFFTベースは👇
👉
“音程(周波数)を見る”ツール
でも#60エッジは👇
👉
“アタック(瞬間変化)”
■ つまり別物
| 要素 | 見てるもの |
|---|---|
| 今のFFT | 周波数構造 |
| #60エッジ | 時間変化(トランジェント) |
👉
Phase1だけでは不十分
👉
“時間軸”が必要
👉 Flux
👉 Attack
👉 ピークの揺れ
👉
今の装置は“振動計”
👉
#60は“摩擦イベント”
👉
測る対象が違う
■ 将来のFRB
Phase1:周波数(和音)
Phase1.5:トランジェント(エッジ)
Phase2:入力応答

