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FRB実験ログ #69 — 耳栓をすれば没入できると思っていた

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Last updated at Posted at 2026-05-26

FRB実験ログ #69 — 耳栓をすれば没入できると思っていた

この記事は、FRB Phase3 知覚トレーニングとは何か — 室内体験は海の感じ方を変えるのか(Draft版)の続きとなる思考をログとして残す為の記事です。


正直に言うと、私は少し甘く考えていた。

以前、海で没入感に近い状態を体験していたとき、
私はまだ「没入感」という言葉すら意識していなかった。

冬の海。
魚は釣れない。
それでもリハビリのように毎日海に立ち、
ロッド改造の確認をしていた。

あまりにも釣れないので、
「もう目を瞑って、マインドフルネス瞑想みたいに楽しめばいいか」
くらいの軽い気持ちで海を感じようとした。

すると、思った以上に海の中の解像度が上がった。

だから私は、どこかでこう思っていた。

目を瞑れば、自然とそうなるのだと。


ところが、2026年5月23日。

久々に海へ行った。
今回は耳栓もある。
室内での知覚トレーニングもしている。
砂、岩、ぷるぷるの体験も積んでいる。

だから正直、

耳栓があるなら、当然また没入できるでしょ」

と思っていた。

でも、実際は違った。

微弱振動は感じた。
砂や岩の照合もできた。
糸擦れやぷるぷるも感じた。

それなのに、
以前のように海の中へ入っていくような没入感は、
思ったほど強くならなかった。

「あれ?」

この違和感が残った。

没入感は、
耳栓や目を瞑ることのような「条件」で生まれるのか。

それとも、
海の状況、自分の意識状態、釣行の流れ、風や外界への注意、
そういったものを含めた「プロセス」の中で立ち上がるものなのか。

まだ分からない。

ただ少なくとも、
耳栓をすれば自動的に没入できる、
というほど単純ではなさそうだ。

この問いは、今後のPhase3の為に残しておきたい。


感度は分かち合って初めて本物になる

感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。

FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、選択と体験共有のための共通言語を目指している。

FRBにおける知覚トレーニングとは、
室内で基準振動を体験し、海で感じる砂・岩・藻・糸擦れ・ぷるぷるなどの振動を、比較・言語化・共有するための練習である。

ロッドだけでなく、人間側の知覚も少しずつ海に合わせていく。
それがFRBの目指す「感じるための共通言語」である。

ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home


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