FRB実験ログ #47 — 環境振動だけで“ビート”は生まれるのか?
※本記事は実験・検証途中の記録である。
現時点では仮説段階であり、
「ビート感=感度が良い」と断定するものではない。
■ はじまり
今回、ふと思った。
👉 入力を与えていない環境振動だけをMIDI化したら、どう聞こえるのか?
ロッド入力なし。
擦りなし。
インパルスなし。
計測器を机の上に置くだけ。
しかも机の上には、
- PC
- ディスプレイ
が存在している。
つまり、
👉 日常環境そのもの
である。
■ 元設定のまま環境振動をMIDI化してみた
すると驚いた。
👉 そこには“ビート”が存在していた。
しかも、
FRB TheRock にかなり近いグルーブ感が存在していた。
最初は、
「単なる計測ノイズでは?」
とも思った。
しかし、
何度聞いても、
そこには確かに“ノリ”が存在していた。
そこで気になった。
👉 では、どの条件で“ビート有無”が変わるのか?
これを切り分けてみることにした。
■ 今回確認したこと
今回は、
MAX_HZ_A = 250
を固定。
つまり、
👉 「250Hz以下だけを見る」
条件を固定した。
その上で、
FS_A(サンプリング周波数)
のみを変更した。
■ 実験結果
作成したMP3音源はこちらで公開しています。
https://tamasub364.ikidane.com/FRB/experiment/47/
MAX_HZ_A:どこまでの周波数を見るか
FS_A:どれだけ細かく時間変化を見るか
■(7)MAX_HZ_A = 250 / FS_A = 500
👉 ビート感ほぼ無し
■(8)MAX_HZ_A = 250 / FS_A = 750
👉 ビート感あり
重要なのは、
👉 MAX_HZ_A = 250 は同じ
という点である。
つまり、
👉 「250Hz以下しか見ていない」
条件自体は同じ。
違うのは、
👉 FS_A
だけである。
■ MIDI化して初めて気づけた
今回、非常に大きかったのは、
👉 MIDI化して“音として感じられる状態”を作ったこと
だった。
FFTグラフだけでは、
ここまで強く違いを感じ取れなかった。
しかし、
👉 MIDIとして再生すると、
「ビートがある」
「ビートが消える」
が、
かなりはっきり分かった。
さらに、
ピアノロールを拡大してみると、
もっと重要なことが見えた。
■ ビート有無は“音符の細かさ”として現れていた
以下画像。
左が、
FS_A = 500
右が、
FS_A = 750
である。
見て分かる通り、
FS_A = 500 側は、
👉 音符変化が粗い。
一方、
FS_A = 750 側は、
👉 音符変化が細かい。
つまり、
👉 ビート感の違いは、
「周波数があるか無いか」
だけではなく、
👉 時間方向の変化密度
として現れていた。
■ 見えてきたこと
今回見えてきたのは、
👉 人間は、
「どの周波数が存在するか」
だけではなく、
👉 どれだけ細かい時間変化が存在しているか
を感じている可能性である。
言い換えると、
👉 感度とは、
単純に高域が出ることではなく、
👉 細かい時間変化を壊さず伝えられること
なのかもしれない。
■ FRB的に言い換えると
これまでFRBでは、
👉 周波数構造(和音構造)
を主に見てきた。
しかし今回、
そこへさらに、
👉 時間方向の構造
という視点が加わった。
つまり、
何Hzが存在するか
だけではなく、
そのHzが、
どう揺れながら存在しているか
を見る必要がある可能性がある。
■ 最後に
今回、一番驚いたのは、
👉 入力を与えていない環境振動だけでも、
グルーブ感が存在していたことである。
しかもそのグルーブ感は、
FFT条件によって、
👉 生まれたり、消えたりした。
これは単なるノイズなのか。
それとも、
人間が「生命感」として感じている何かの入口なのか。
まだ分からない。
しかし少なくとも今回、
👉 “ビートが発生する条件の一部”
は、
かなり明確に切り分けできた。
そして何より大きかったのは、
👉 MIDI化によって、
“感じられる状態”を作れたこと
だった。
(続く)
補足:
今回はビート有無の境界付近を特定する為、FS_Aを下げて計測・MIDI出力している。
先に公開しているMP3は FS_A = 1000 で作成している為、音符変化がより細かくなっている可能性あり。
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
感度は分かち合って初めて本物になる
FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではなく、
ロッドごとの「違い」を比較し、選択するための共通言語を目指している。
