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FRB実験ログ #61 — 「海の中の解像度」を上げる文化へ

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Last updated at Posted at 2026-05-17

FRB実験ログ #61 — 「海の中の解像度」を上げる文化へ

はじめに

FRBは、
「ロッド感度を数値化する研究」
として始まった。

しかし、気づけば最近、
私はあまり海へ行っていない。

それなのに——

海の中の解像度は、
むしろ上がり続けている気がしていた。


数値化は“入口”だった

そもそもの始まりは単純だった。

お試し出社期間。

仕事は禁止。
でも、会社には行く。

やることがない。

そこで、

「ロッド感度でも数値化してみるかぁ~」

くらいの気持ちで、
FFT解析を始めた。

ESP32。
加速度センサー。
Web UI。

そこから、
FRBが始まった。


でも今振り返ると、
私は最初から「数値」が欲しかった訳ではない。

本当に確認したかったのは、


  • なぜ海の中が見えた気がしたのか
  • なぜロッドによって感じ方が変わるのか
  • なぜ脳が喜ぶ振動があるのか
  • なぜ“ぷるぷる”が気持ちいいのか

つまり、

「自分が感じていたものは、本当に存在しているのか?」

それを確認したかったのだと思う。


そして今、
はっきり言えることがある。

FRBは、
単なる「感度数値化規格」ではない。


FRBは「海の中の解像度」を上げる文化である

ロッド比較。

FFT。

Flux。

Peak Timeline。

Band Timeline。

これらはすべて、

海の中の情報を露出するための道具

だった。


最初の頃、
海はただの「水」だった。

しかし今は違う。


  • 擦れ
  • テンション変化
  • 微細な振動
  • ぷるぷる
  • 環境振動

海の中に、
少しずつ「情報」が見え始めている。


FRBは、
ロッドの優劣を決めるためではない。


海の中の解像度を上げ、

感覚を露出し、分かち合う文化である。


知覚は鍛えられるのか?

ここで最近、
新しいテーマが見えてきた。


それは、

「知覚を強化する」

という方向性である。


一般的な釣りの世界では、

  • 経験を積め
  • 慣れろ
  • 違和感を感じろ

とは言われる。

しかし、


「どうやって知覚を鍛えるのか」

は、
ほとんど整理されていない。


しかしFRBでは、
すでに様々な現象が起き始めている。


  • 耳栓で触覚集中
  • 環境振動感知
  • 骨伝導
  • ぷるぷる没入
  • 基準振動
  • 脳内周波数ダイヤル
  • 床擦り120時間以上

つまり、

FRBはすでに、

「人間側の受信能力」

を研究し始めている。


Human Perception Map V2 構想

ここから見えてきた次の方向性。

それが、

人間知覚帯域マップ V2

である。


従来のFRBは、

  • ロッド側
  • 振動側
  • FFT側

を中心に見ていた。

しかし今後は、


「人間はどう受け取っているのか?」


を整理する必要がある。


例えば、

親指

  • 高域
  • ジリジリ
  • エッジ感

に強い可能性。


手のひら

  • 低域
  • 圧感
  • 没入感

に強い可能性。


指先

  • 微細変化
  • 擦れ
  • 高域情報

に強い可能性。


つまり、

人間にも「受信特性」がある

という考え方である。


さらに重要な話

最近、
特に気になっていることがある。


「押し付ける力」で感覚が変わる

という問題だ。


ロッドへ指を軽く触れた場合と、

強く押し付けた場合では、

明らかに感じ方が変わる。


軽い接触では、

  • 高域
  • エッジ
  • ジリジリ

が見えやすい。


強い接触では、

  • 圧感
  • 低域
  • 没入感

が増える。


つまり、


押し付ける力は、

感度を上げる操作ではなく、

「知覚帯域」を変える操作である可能性


が見えている。


そして、さらに重要なことに気づいた

ここで、
もっと大事な話が出てくる。


測定器も同じではないか?


測定器も、

  • 固定方法
  • 接触面積
  • 押し付け圧
  • 接触素材

によって、
取得される振動が変わる可能性がある。


つまり、


測定器にも“握り方”がある


ということである。


次回実験予定

次回は、

シリコン系ゴムを測定器接触部へ挟み、

接触圧力

  • P1:軽接触
  • P2:通常接触
  • P3:強圧接触

の3段階比較を行う予定である。


目的は、

「測定器の受信条件」

によって、
どのように振動構造が変化するか確認すること。


特に、

  • 高域
  • Flux
  • Peak構造
  • 安定性

への影響を観察したい。


今回の気づき

FRBは、

単なるロッド比較研究ではなく、


「人間と振動の関係性」

そのものを扱い始めている。


そして今、
はっきり見え始めている。


FRBが本当にやりたかったことは、

「感度の点数化」

ではなく、


「海の中の解像度」を露出し、

分かち合うこと


だったのだと思う。


感度は分かち合って初めて本物になる

感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。

FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、選択と体験共有のための共通言語を目指している。

ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home


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