FRB実験ログ #76 — ハイエンドロッドBヒーロー化計画 ~ ダメ男返上物語 ~ 第6話 — ヒノキくんが教えてくれた高速道路300km/h感
#74で置いて逃げた違和感。
今回は、その違和感を少しでも回収しようと思い、いろいろな方法で体感確認を行った。
その中で、コンパクトな状態でスピーカーへ直接触れながら確認したかったため、以前登場したヒノキくん30cmに再登場いただくことになった。
ヒノキくん、きっきっ君ってやつわぁ~
スピーカーにヒノキくん30cmを当て、
ヒノキくんをロッドグリップに見立てて、
段ボールカーボンエフェクターの体感確認を行った。
すると、
以前も感じたことのある感覚が再び現れた。
それは、
「加速感+押し出し感」
である。
正直、うまく言葉にできない。
しかし感覚としては、
高速道路でアクセルを踏み続けているような感覚に近い。
もちろん私は300km/hなど出したことはない。
しかし、
「まだ伸びる」
「まだ加速する」
という感覚が存在する。
そして、それが妙に気持ち良い。
脳が喜んでいる。
はまった・・・。
250Hz~300Hz専用エフェクターを作ってみる
もしかすると、
この感覚は250Hz~300Hz付近に関係しているのではないか。
そんな妄想が始まった。
そこで作ったのが、
短バネダブルカーボンエフェクター
である。
構造は非常にシンプル。
- 短いバネ2本構造
- カーボン板サンドイッチ構造
である。
目的はただ一つ。
250Hz~300Hz付近の「加速感+押し出し感」を強調できないか。
それだけだった。
体感はいい感じ! でもグラフは?
250Hz-300Hzに全集中。体感としては確かに変化がある。
ヒノキくんほどではないが、
「加速感+押し出し感」は体感としてでている。
しかしFFTグラフ(自動スイープ)を見ると、
思ったほど大きな差が見えない。
むしろ、
「悪くなっている?」
という新しい違和感が発生した。
ここで私は考えた。
もしかすると、
私が感じているものは、
FFTが見ているものとは違うのではないか。
本当にヒノキくん固有の現象なのか?
さらに面白かったのは、
この感覚を味わっている途中で、
ある記憶が蘇ったことだった。
「あれ?」
「これ前にも感じたぞ?」
思い返してみると、
ルアーニスト改を触っていた頃、
私は「ターボエンジンのトルク感」という言葉を使っていた記憶がある。
詳細は思い出せない。
しかし、
少なくとも今回の感覚は、
ヒノキくんだけが作っているものではない可能性が高い。
つまり、
ヒノキくんが凄いのではなく、
ある振動構造が存在していて、
ヒノキくんはそれを見つけやすくしてくれているだけかもしれない。
海の中にも存在するのだろうか?
当然ながら、
海の中に250Hz~300Hzが存在するのかは分からない。
しかし、
もし存在するなら、
私はその体験を逃したくない。
魚がルアーへ斜めに体当たりした時。
魚体や鱗がルアーを擦った時。
海藻とラインが接触した時。
今の私は、
それらを明確に区別できていない。
つまり、
まだまだ余白が残っている。
余白がどんどん増えていく世界
今回の実験で分かったことは少ない。
むしろ、
分からないことが増えた。
しかし私は、
それが少し嬉しい。
ロッド感度を比較したかっただけなのに、
気付けば、
「加速感+押し出し感とは何か?」
という新しい問いが生まれていた。
答えを集める活動ではなく、
余白を育てる活動。
FRBは、
そんな世界なのかもしれない。
追伸:
今回の体験を可視化する別窓を考えてもらうように、ChatGPT氏にすりよっていっている笑
感度は分かち合って初めて本物になる
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、選択と体験共有のための共通言語を目指している。
FRBにおける知覚トレーニングとは、
室内で基準振動を体験し、海で感じる砂・岩・藻・糸擦れ・ぷるぷるなどの振動を、比較・言語化・共有するための練習である。
ロッドだけでなく、人間側の知覚も少しずつ海に合わせていく。
それがFRBの目指す「感じるための共通言語」である。
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