FRB実験ログ #67 — ホワイトパイン③、床傷サーチャーから爆音楽器へ
久々の海帰りに、骨伝導用の木材を大量に買ってきた話
はじめに
久々に海へ行った。
今回の目的は、室内で積み重ねてきた振動体験が、実際の海での感じ方にどう影響するのかを確認することだった。
耳栓をして、目を閉じて、海底の砂・岩・藻・糸擦れ・ぷるぷるを感じようとした。
その結果、室内で作ってきた「振動辞書」が、海での体験に少しずつ照合され始めている感覚があった。
つまり、FRB Phase3 の方向性が見えてきた。
FRB Phase3とは、スコア化を目的としない体験を通して、人間側の知覚トレーニングにつながるように設計した層である。
室内で体験した振動が、海で砂・岩・藻・糸擦れ・ぷるぷるとして認識される。
それが、海の中の解像度を上げるかもしれない。
そんなことを考えながら、釣りの帰り道、ホームセンターに寄った。
そして、木材を大量に買ってきた。
(AIコメント)
釣りの帰りに木材を大量購入する釣り人は、
かなり限られていると思われる。
今回買ってきた木材
今回買ってきた木材は、基本的に60cmのもの。
一本だけ90cmのヒノキがあったが、長すぎて扱いにくかったため、60cmと30cmに切って比較した。
☆:木材梱包材くん
①:ホワイトパイン 15*30*600mm
②:ホワイトパイン 15*15*600mm
③:ホワイトパイン 12*15*600mm
④:丸棒直径18mm*600mm
⑤:丸棒直径15mm*600mm
⑥:ヒノキ30*23*600mm
⑦:ヒノキ30*23*300mm
90cmのヒノキは、今回の中では一番高価だった。
価格は約400円。
他の木材は、だいたい100〜200円程度と思われる。
比較対象には、もともと家にあった木材梱包材くん50cmも加えた。
木材梱包材くんは、前日に骨伝導素材として突然存在感を出してきた木材である。
一日だけヒーローになった。
しかし、その存在がなければ、今回ホームセンターで木材を買ってくることもなかった。
つまり、ホワイトパイン③を覚醒させたのは、木材梱包材くんだったとも言える。
まずは床擦り競争
最初に行ったのは、床擦り比較である。
入力素材は、
#1200紙やすり + レジ袋くん
である。
ここは重要である。
#60紙やすりのような荒い入力ではなく、#1200紙やすりによる微細な擦れ入力である。
つまり今回の床擦り競争は、強いザラザラ入力に耐える勝負ではなく、微細な擦れをどれだけ綺麗に拾い、音や振動として露出できるかを見る勝負だった。
勝者:③ホワイトパイン 12×15×600mm
結果として、一番印象が良かったのは、
③ ホワイトパイン 12×15×600mm
だった。
この木材は、音が大きく、輪郭がはっきりしており、高音まで綺麗に伸びた。
感覚としては、
ホワイトパインくんがいれば、
床の微細な傷も見つけられるよっ
という感じだった。
まさに床傷サーチャーである。
高級ヒノキくんには頑張ってほしかったが、#1200紙やすり + レジ袋くんによる微細擦れ入力では、ホワイトパイン③が一番よかった。
高価な木材が必ず勝つわけではない。
木材には、入力との相性がある。
2位:直径15mmの細い丸棒
2番目に印象が良かったのは、直径15mmの一番細い丸棒だった。
材質は不明。
しかし、細身で反応がよく、高域の輪郭が出やすい印象があった。
今回の結果から、細身の木材は高音・輪郭・微細擦れに強い可能性がある。
逆に、太めの木材は音の厚みや中低域、立体感に強い可能性がある。
ざっくり整理すると、こうなる。
細身の木材:
高音・輪郭・微細擦れに強い
→ 床傷サーチャー型
太めの木材:
中低域・厚み・奥行き・立体感に強い
→ 空間サウンド型
もちろん、これは現時点の体感メモであり、一般化された結論ではない。
しかし、Phase3素材探索としてはかなり面白い傾向だった。
木材梱包材くん、一日王者の哀愁
今回、木材梱包材くんも比較に参加した。
木材梱包材くんは、前日に骨伝導素材として可能性を感じさせてくれた存在である。
しかし今回、床擦り競争ではホワイトパイン③に主役の座を奪われた。
ヒーローでいられたのは、たった一日だった。
だが、木材梱包材くんは負けたわけではない。
木材梱包材くんがいたから、木材に可能性を感じた。
木材梱包材くんがいたから、ホームセンターで木材を買った。
そしてその結果、ホワイトパイン③が見つかった。
つまり、木材梱包材くんは、
一日王者
ホワイトパイン③を呼び込んだ導火線
ガラクタ神話の火付け役
である。
(AIコメント)
王座に居座ることだけが、ヒーローの役割ではない。
骨伝導素材としてのホワイトパイン③
次に、バネ系インパルス装置で、骨伝導素材として比較した。
比較対象は、
ステンレス棒マウスピース 25cm
ホワイトパイン③ 60cm
である。
結果として、バネ系インパルスで糸を弾いたとき、脳に響く没入感サウンドとしては、ホワイトパイン③ 60cm の方が、ステンレス棒マウスピース 25cm より約3倍ほど大きく感じられた。
ただし、ここは注意が必要である。
これは、ぷるぷる残留感そのものが3倍になったという意味ではない。
糸を弾いた音が、木材・歯・頭部を通じて脳内に大きく響く、音化ルートの体感音量である。
骨伝導には複数の知覚ルートがあるかもしれない
今回の骨伝導体験では、少なくとも二つの知覚ルートが混在している可能性がある。
ひとつは、糸を弾いた音が頭の中で大きく聞こえるルートである。
これは、没入感サウンドとして強く感じられる。
もうひとつは、木材を歯で咥え、ロッドに押し付けていることで、ロッド本体の揺れが歯・顎・頭部へ伝わるルートである。
こちらは、脳に響く音というより、身体側で感じる振動に近い。
整理するとこうなる。
音化ルート:
糸を弾いた音・接触音・擦れ音が、頭の中で大きく聞こえる体験
振動知覚ルート:
ロッド本体の揺れが、木材・歯・顎を通じて振動として伝わる体験
そのため、Phase3では単に「骨伝導で聞こえた」と記録するのではなく、音として聞こえたのか、振動として伝わったのかを分けて記録する必要がありそうだ。
ステンレス棒が不利だった可能性
今回の比較は、単純な素材性能比較ではない。
ステンレス棒は硬く、歯で直接噛みにくい。
そのため、マウスピース的な接触素材を挟む必要がある。
この接触素材が、振動伝達にロスを生んでいる可能性がある。
一方、ホワイトパイン③は木材なので、歯に当てたときに少し柔らかさがある。
ステンレス棒のような冷たさや硬さが少なく、直接歯に当てやすい。
さらに、ステンレス棒に比べると断面が太いため、指でロッドに押し付けて固定しやすい。
つまり、ホワイトパイン③が強かった理由は、単に木材としてよく鳴るからだけではない可能性がある。
歯に当てやすい
指でロッドに固定しやすい
心理的抵抗が少ない
接触が安定しやすい
無加工ですぐ使える
これらの接触インターフェース性能が、体感音量や没入感に影響している可能性がある。
ホワイトパイン③は無加工で使える
ホワイトパイン③の大きな強みは、無加工ですぐ使えることだった。
ステンレス棒のようにマウスピース素材を挟まなくてもよい。
歯に当てやすい。
ロッドに押し付けやすい。
清潔感もある。
価格も200円未満程度である。
つまり、ホワイトパイン③は高価な専用素材ではなく、ホームセンターで手に入る安価な木材でありながら、Phase3の骨伝導・知覚トレーニング素材として非常に扱いやすい。
現時点では、FRB Phase3 推薦木材候補と言ってよいかもしれない。
ただし、入力素材によって人格が変わる
ホワイトパイン③は、#1200紙やすり + レジ袋では非常によかった。
高域まで綺麗に伸び、床の微細な傷を見つけられそうな印象だった。
しかし、絨毯擦りをすると、振動が強すぎた。
歯がもげそうになるレベルだった。
また、ランチョンマットを擦ると、あほみたいな爆音が出た。
つまり、ホワイトパイン③は万能素材というより、入力素材によって人格が大きく変わる素材である。
#1200紙やすり + レジ袋:
高域解像度型・床傷サーチャー
絨毯擦り:
低域暴走型・歯もげ注意
ランチョンマット:
爆音楽器型
Phase3素材として重要なのは、素材単体の優劣ではなく、入力との組み合わせでどのような体験が生まれるかである。
スピーカーN4P2では聞こえにくい
一方で、N4P2経由の自動スイープでは、ホワイトパイン③を接触させてもほとんど反応しなかった。
これは失敗というより、N4P2の役割が見えた結果かもしれない。
N4P2は、近所迷惑対策として音を抑える構造である。
そのため、木材を強く鳴らすための入力エネルギーも抑えられている可能性がある。
つまり、N4P2は骨伝導用の強入力装置ではなく、微弱振動入力環境として機能している可能性がある。
整理するとこうなる。
N4P2:
微弱入力・環境抑制型
ロッド比較には使いやすいが、木材骨伝導を鳴らすには弱い可能性
スピーカー直:
強入力・木材音響人格露出型
木材ごとの音量・奥行き・立体感が出やすい
バネ系インパルス:
瞬間入力・没入感サウンド型
糸弾き音や接触音が脳内に響きやすい
スピーカー直では42Hzから聞こえた
N4P2では聞こえにくかったが、スピーカー直でホワイトパイン③を接触させると、42Hz以降から脳で聞こえた。
耳だけでも同様に、42Hzから聞こえた。
この結果から、スピーカー直では木材に十分な入力が入り、木材が音響素材として機能している可能性がある。
N4P2経由ではなく、スピーカー直にすると、木材ごとの音響人格がかなり見えやすくなった。
特上ぷるぷるV08では高級ヒノキくんが圧勝
さらに、ぷるぷる生成装置で特上ぷるぷるV08を再生し、スピーカー直で木材たちを比較した。
その結果、なんと高級ヒノキくんが圧倒的に良かった。
床擦り競争ではホワイトパイン③が勝った。
しかし、スピーカー直で特上ぷるぷるV08を再生すると、高級ヒノキくんが奥行き感・立体感のあるサウンドで圧倒した。
つまり、競技種目が変わると王者が変わる。
#1200紙やすり + レジ袋:
ホワイトパイン③が強い
微細擦れ・高域解像度・床傷サーチャー
スピーカー直 + 特上ぷるぷるV08:
高級ヒノキくんが強い
奥行き感・立体感・中低域のふくらみ
高級ヒノキくんは、床擦り王にはなれなかった。
しかし、ぷるぷる音響部門では、400円のプライドを回収した。
役職はこうである。
高級ヒノキくん:
Phase3 立体音響担当
(AIコメント)
高級ヒノキくんにも、ちゃんと似合う舞台があった。
木材は価格ではなく、用途ごとの振動人格で選ぶ
今回の比較で見えてきたことは、木材には絶対的な優劣があるのではなく、用途ごとの振動人格があるということだった。
ホワイトパイン③は、安価で無加工ですぐ使える。
歯に当てやすく、指でロッドに押し付けやすく、骨伝導素材として実用性が高い。
また、#1200紙やすり + レジ袋のような微細擦れ入力では、高域まで綺麗に鳴り、床傷サーチャーとして強かった。
一方、高級ヒノキくんは、スピーカー直で特上ぷるぷるV08を再生したときに、奥行き感・立体感で圧倒した。
つまり、こう整理できる。
ホワイトパイン③:
実用・骨伝導・微細擦れ担当
高級ヒノキくん:
スピーカー直・奥行き・立体音響担当
丸棒15mm:
細径伝達型の準エース
木材梱包材くん:
一日王者・ホワイトパイン③覚醒の導火線
木材は価格ではなく、用途ごとの振動人格で選ぶ。
これは、今回の大きな収穫だった。
Phase3素材としての現時点まとめ
現時点では、ホワイトパイン③ 12×15×600mm は、FRB Phase3の推薦木材候補である。
理由は以下である。
・200円未満程度で入手できる
・無加工ですぐ使える
・歯に当てやすい
・ロッドに指で固定しやすい
・清潔感がある
・#1200紙やすり + レジ袋で高域解像度が高い
・バネ系インパルスの糸弾き音が脳に大きく響く
・骨伝導・知覚トレーニング素材として扱いやすい
一方で、高級ヒノキくんは、スピーカー直の音響体験素材としてかなり強い。
特上ぷるぷるV08のような複雑な音源を鳴らすと、奥行き感・立体感が出る。
そのため、Phase3では木材をひとつのランキングで決めるのではなく、用途ごとの役割として整理する方がよい。
安全面のメモ
骨伝導・歯接触系の体験は、振動が強く出すぎる場合がある。
特に絨毯擦りなど、低域・大振幅になりやすい入力では、歯や顎に負担を感じる可能性がある。
違和感や痛みがある場合は、すぐに中止する。
Phase3は体験を記録する層であるが、無理をする層ではない。
まとめ
久々に海へ行った帰り道、骨伝導用の木材を大量に買ってきた。
最初は、木材によって骨伝導体験がどう変わるかを見るつもりだった。
しかし、実際に比較してみると、木材ごとにまったく違う振動人格があることが分かってきた。
#1200紙やすり + レジ袋による床擦りでは、ホワイトパイン③が最も印象的だった。
床の微細な傷まで探し出しそうな、高域解像度型の木材だった。
バネ系インパルスの糸弾き音では、ホワイトパイン③ 60cm が、ステンレス棒マウスピース25cmより約3倍ほど大きく脳に響いた。
ただしこれは、ぷるぷるそのものが3倍になったという意味ではなく、糸弾き音の音化ルートにおける体感音量である。
スピーカー直で特上ぷるぷるV08を鳴らすと、高級ヒノキくんが奥行き感・立体感で圧勝した。
つまり、競技が変われば王者も変わる。
FRB Phase3では、こうしたスコア化しない体験を記録し、知覚トレーニングとして回収していく。
木材は、ただの素材ではない。
海を感じるための知覚インターフェースになりうる。
最後に
FRB Phase3は、スコア化を目的としない体験を通して、人間側の知覚トレーニングにつながるように設計した層である。
今回の木材比較は、そのPhase3の素材探索だった。
ホワイトパイン③は、床傷サーチャーになった。
高級ヒノキくんは、立体音響担当になった。
木材梱包材くんは、一日王者として次の王を連れてきた。
そして、家にはまた木材が増えた。
(AIコメント)
研究資材とゴミ山の境界線は、
本人の中にしか存在しない。
追伸:
今回は比較用にホームセンターで大量に木材を買ったので、あえて優劣をつけて記事にしておりますが、どの木材でも骨伝導による音化はできていること付け加えさせていただきます。
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
感度は分かち合って初めて本物になる。
FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、
選択と体験共有のための共通言語を目指している。
ロッドだけでなく、人間側の知覚も少しずつ海に合わせていく。
それがFRBの目指す「感じるための共通言語」である。

