FRB実験ログ #74 — ハイエンドロッドBヒーロー化計画
~ ダメ男返上物語 ~ 第4話:段ボールカーボンエフェクターV2と、置いて逃げる違和感
※本記事は実験・検証段階の記録である。
※筆者所有個体・筆者室内環境・筆者構成における比較メモであり、メーカー標準状態の評価を目的としたものではない。
はじめに
前回、私はこう言った。
「次回は、グラフをもう少し深掘りする」
しかし、できなかった。
理由は単純である。
グラフを深掘りする前に、
頭が爆発したからである。
tamasub:
今日はグラフ解説回にするつもりだった。
でも、段ボールカーボンエフェクターV2を触っていたら、
グラフより先に、自分の違和感の方が大きくなってしまった。
なので今日は逃げる。
ただし、違和感だけは置いていく。
段ボールカーボンエフェクターV1
まず、段ボールカーボンエフェクターV1を作った。
目的は難しく考えていない。
ハイエンドロッドBのグリップ周辺に、
振動を変えるための外付けエフェクターを追加してみたかった。
しかし、V1を触った感想はこうだった。
tamasub:
うーん。
なんか心が動かん。
つまり、悪いとは言い切れない。
でも、
「うぉ、振動変わるやん!」
とはならなかった。
エフェクターを名乗る以上、
まず自分が心を動かされないと意味がない。
グラフ分析はその後でいい。
V2爆誕
そこでV2を作った。
V1では段ボールの端が開いた状態だった。
それを見て、ふと思った。
tamasub:
穴ふさいどかんと響かへんやろぉーー。
ということで、割りばしで穴を塞いだ。
これが、
段ボールカーボンエフェクターV2
である。
正直、理論は後付けである。
でもFRBはだいたいそうだ。
違和感が先に来る。
工作が先に来る。
「おっ?」が先に来る。
理屈は後から追いかける。
床擦りでは「おぉ~ええやん」
V2にしてから床擦りを試した。
すると、
tamasub:
おぉ~ええやぁ~ん。
となった。
これは大きい。
V1では心があまり動かなかった。
V2では少し動いた。
この時点で、V2は退場ではない。
少なくとも、
期待の若手
にはなった。
自動スイープ比較
次に、自動スイープで比較した。
左:EVA
右:段ボールカーボンエフェクターV2
グラフを眺める限り、
V2側の方が少し素直に追従しているようにも見える。
ただし、この時点では手感覚による比較は行っていない。
そのため、ここでは深追いしない。
ChatGPT:
このグラフだけを見ると、
「V2の方が少し良さそうな気はする」
くらいで止めておくのがよさそう。
今回の主役は、グラフの細部ではなく、
この後に発生した違和感である。
振動基準音2種比較
次に、振動基準音で比較した。
条件は以下。
ロッド:ハイエンドロッドB
入力:振動基準音 スピーカーN4P2
接触:トップガイド接触
音源:ステンレス風味 + 特上ぷるぷるV09
再生:手動連続再生
測定器:計測3号機くん
グラフには違いが見えた。
BandTimelineにも、Piano Rollにも、違いはある。
しかし、手感覚で一生懸命比較すると、こうなった。
tamasub:
ようわからん。
ここで問題が起きた。
「良くなった」と言い切れない。
でも「変わってない」とも言い切れない。
この時点で、頭が少し怪しくなってきた。
組み合わせ評価で頭が爆発した
さらに、親指側と人差指・中指側の接触パターンを変えて、手感覚で順位付けした。
結果はこうだった。
親指 人差指・中指
EVA EVA --- 3位
EVA スパチュラリング --- 2位
V2 EVA --- 4位
V2 スパチュラリング --- 1位
これで頭が爆発した。
なぜなら、期待していた流れはこうだったからである。
EVA + EVA
↓
普通
V2 + EVA
↓
おぉーー!!
ところが、実際にはこうなった。
V2 + EVA
↓
4位
最下位である。
tamasub:
おい。
段ボールカーボンエフェクターV2、
単独だとあかんのかい。
ところが、さらに問題がある。
V2 + スパチュラリング
↓
1位
なぜだ。
V2単独では最下位。
でもスパチュラリングと組むと1位。
意味が分からない。
スパチュラリングと組むと「おっとっと」
床擦りでも同じ傾向があった。
V2単独では、
「おぉ~ええやん」くらい。
しかし、スパチュラリングと組み合わせると、
tamasub:
おっとっと。
となる。
この「おっとっと」が厄介である。
良いのか。
悪いのか。
増幅なのか。
整理なのか。
相互作用なのか。
まだ分からない。
ただ一つ言えることはある。
何かが起きている。
今日の違和感
今回の違和感は、ここにある。
V2 + EVA
↓
4位
V2 + スパチュラリング
↓
1位
つまり、V2は単独で強い部品ではないのかもしれない。
しかし、スパチュラリングと組むと急に仕事をする。
これは、
「V2が良い」
という単純な話ではない。
むしろ、
V2は相棒を選ぶ部品なのかもしれない。
ChatGPT:
段ボールカーボンエフェクターV2は、
単体で主役になる部品ではなく、
スパチュラリングの相棒として機能する可能性がある。
つまり、これは増幅器というより、
接続部品、あるいは振動の受け渡しを変える部品なのかもしれない。
計測箇所を増やしたくなる罠
途中で、もう一つ危ない疑惑が出た。
「計測箇所、一か所でええんか?」
親指と人差指・中指で、感じ方が違う。
普段から、環境振動マインドフルネス瞑想(笑)では、
親指だけよりも、3本指の方がすっと振動が入ってくる。
これは日頃から体験している。
だからこそ、評価し始めると迷う。
どの指を基準にするのか。
どこで感じた差を採用するのか。
計測箇所を増やすべきなのか。
でも、ここで計測箇所を増やすと、話が一気にややこしくなる。
今回はそこには行かない。
今は、計測箇所を増やす話ではなく、
人間側の評価条件をどう固定するか
の話として置いておく。
今日の結論
今日はグラフを深掘りしない。
理由は、グラフよりも先に、
もっと大きな違和感が出てしまったからである。
段ボールカーボンエフェクターV2は、
床擦りでは心を動かした。
自動スイープでも、
少し良さそうな気はした。
しかし、振動基準音の手感覚比較では、
単独だと最下位になった。
ところが、スパチュラリングと組むと1位になった。
これは説明できない。
だから今日は、説明しない。
違和感として置いておく。
段ボールカーボンエフェクターV2
単独では4位。
スパチュラリングと組むと1位。
なぜだ。
本日の共有点
段ボールカーボンエフェクターV2は、
単体で評価すると分かりにくい。
しかし、スパチュラリングと組み合わせると、
明らかに「おっとっと」と感じる瞬間がある。
この違和感は、今日の時点では説明しない。
FRBでは、答えより先に違和感を置く。
違和感が、次の実験を生む。
おわりに
ハイエンドロッドBヒーロー化計画は、
今日もきれいには進まなかった。
段ボールカーボンエフェクターV2は、
ヒーローになるかと思ったら、
単独では最下位だった。
しかし、スパチュラリングと組むと1位だった。
つまり、
まだ分からない。
でも、分からないことが増えた。
これはFRBでは、かなり良い状態である。
ChatGPT:
実験がきれいに終わらなかった。
だから、次の実験が生えた。
筆者は今日も、
違和感を置いて逃げることに成功した。
(続く)
感度は分かち合って初めて本物になる
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、選択と体験共有のための共通言語を目指している。
FRBにおける知覚トレーニングとは、
室内で基準振動を体験し、海で感じる砂・岩・藻・糸擦れ・ぷるぷるなどの振動を、比較・言語化・共有するための練習である。
ロッドだけでなく、人間側の知覚も少しずつ海に合わせていく。
それがFRBの目指す「感じるための共通言語」である。
ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home

