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FRB実験ログ #73 — ハイエンドロッドBヒーロー化計画 ~ ダメ男返上物語 ~ 第3話 — 段ボールを貼った日

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Last updated at Posted at 2026-06-05

FRB実験ログ #73 — ハイエンドロッドBヒーロー化計画 ~ ダメ男返上物語 ~ 第3話

段ボールを貼った日

本記事は、筆者所有個体・筆者室内環境・筆者構成における実験ログである。
メーカー標準状態の性能評価を目的としたものではなく、改造・後付け構造を含む個体比較の記録である。


はじめに

ハイエンドロッドBヒーロー化計画。

副題は、

ダメ男返上物語

である。

第1話、第2話までは、いわば序章だった。

ハイエンドロッドBという存在をどう扱うか。
どう物語に乗せるか。
どうやって、FFT時代のFRBに接続するか。

そのための準備だった。

そして今回。

いよいよ、本気である。


計測2号機くん、退場

まず、今回の話はここから始まる。

計測2号機くん。

安価なESP32で作った測定器である。

動いた。

ちゃんと動いた。

しかし、少し気になることがあった。

技適である。

技適マークらしきものは見えた。
見えた気はする。

ただし、安価なESP32基板である。

本当に大丈夫なのか。
偽造だった場合、私にはどうしようもない。

そう考えると、公開実験ログの主役として使うには少し不安が残った。

そこで、計測2号機くんには

一旦退場

してもらうことにした。

ありがとう、計測2号機くん。

君のおかげで、私は次へ進めた。


計測3号機くん、誕生

そして、新しいESP32を用意した。

今回は、技適刻印が確認できるものを使う。

ESP32。
加速度センサー。
USB接続。

構成はシンプルだ。

作業時間は、約10分。

正直、思った。

楽勝である。

もちろん、ここで言う「楽勝」は、私の部屋にすでに部品と工具と謎の経験値が積み上がっている前提である。

普通の人がいきなりやると、たぶん少し戸惑う。

だが、それでも今回の構成はかなりシンプルだ。

FFT時代のFRBにおいて、計測3号機くんは重要な相棒になる。

ここから先、ハイエンドロッドBの変化を、ただの体感だけで終わらせない。

感じたものを、見に行く。

そのための測定器である。

■測定3号機くん
image.png


FFT時代のハイエンドロッドB改物語

第1章の主役は、ルアーニスト改だった。

あの頃は、FFTモニターがなかった。

  • 共振棒を付けた。
  • ミニリングを付けた。
  • スイベルを付けた。
  • カーボン板を這わせた。

最後にはカッターまで入れた。

今思えば、かなり無茶をしている。

しかし、その無茶の中から、確かに変化が生まれた。

海の中が見えた気がした。

あの頃のFRBは、

海体験 → 室内体験 → 言葉

だった。

しかし今は違う。

計測3号機くんがいる。

FFTモニターがある。

つまり、これからのFRBは、

海体験 → 室内体験 → グラフ

へ進む。

その第2章の主役が、

ハイエンドロッドB

である。


ルアーニスト改の初期思想を再構成する

実は、FRB物語には詳しく書いていないが、ルアーニスト改の初期にもEVAグリップ温存方針があった。

最初からEVAを削っていたわけではない。

当初は、EVAグリップにカーボン板を這わせるような形で、振動経路を変えようとしていた。

つまり、

EVAは温存する。
でも、振動経路には介入する。

という思想である。

今回のハイエンドロッドBも同じだ。

高級ロッドである。

いきなりEVAを削るわけにはいかない。

少なくとも、まだその段階ではない。

そこで考えた。

EVAを温存したまま、後付けで振動構造を変えられないか。

ロッド本体を傷つけるのではなく、外付けの構造物として振動の性格を変えられないか。

つまり、グリップではない。

エフェクター

である。


段ボールという未体験素材

今回使ったのは、段ボールである。

段ボール。

そう。

あの段ボールである。

ただし、段ボールはただの紙ではない。

紙素材でありながら、内部に空洞を持っている。

紙の振動。
空洞の響き。

この二つが、どんな体感を生むのか。

それを感じてみたくなった。

FRBでは、これまで色々な素材を触ってきた。

カーボン。
銅テープ。
紙やすり。
木材。
ステンレス。
ジェルテープ。

しかし、段ボールはまだだった。

しかも断面が、かなり

ゴミくずっぽい。

正直に言う。

FRBっぽい。


段ボールカーボンエフェクター爆誕

今回作った構造はこうだ。

段ボールを芯材にする。

その上下をカーボン板で挟む。

いわゆる、サンドイッチ構造である。

さらに、強度補正として割りばしを3か所に挟んだ。

上側のカーボン板には、銅テープを貼った。

さらに、#100紙やすりも追加した。

ルアーニスト改で得た成功体験を、ハイエンドロッドB向けに再構成した形である。

ただし、今回はグリップではない。

EVAグリップは温存している。

あくまで後付けの振動エフェクターである。

命名する。

段ボールカーボンエフェクター


銅テープくんとジェルテープ教授も同伴

今回、段ボールカーボンエフェクターには、銅テープくんも同伴している。

さらに、ジェルテープ教授も同伴である。

もう何を言っているのか分からない。

しかし、FRBではよくあることである。

銅テープくんは、これまでも振動経路の調整役として登場してきた。

ジェルテープ教授は、余計な高周波の講義を始めることもあるが、使い方によっては振動の通し方を調整できる。

今回の段ボールカーボンエフェクターは、

段ボール。
カーボン板。
割りばし。
銅テープ。
#100紙やすり。
ジェルテープ。

それらが組み合わさった、かなり怪しい構造である。


黒マッキーによる身だしなみ

なお、段ボールの断面は、予想以上に段ボールだった。

そのままだと、かなりゴミくず感が強い。

このままハイエンドロッドBに装着するのは、少し申し訳ない。

読者の皆様にも、少し申し訳ない。

そこで、せめてもの償いとして、

段ボール部分を黒のマッキーペンで塗った。

身だしなみは大事である。

なお、振動性能への影響は不明である。


ハイエンドロッドB、本当に申し訳ない

ハイエンドロッドB。

本当に申し訳ない。

君はメーカーの技術者たちが、長い時間をかけて作り上げた高級ロッドである。

そんな君に、段ボールを貼った。

割りばしも3本入れた。

銅テープくんとジェルテープ教授も同伴である。

正気とは思えない。

私もそう思う。

しかし、これは君をヒーローにするための苦渋の決断だった。

ルアーニスト改も、

共振棒を付けられた。

ミニリングを付けられた。

カーボン板を貼られた。

最後にはカッターまで入れられた。

それでも、最後には主役になった。

ハイエンドロッドB。

君にも同じ道を歩んでもらう。

大丈夫だ。

まだ段ボールだ。

image.png


手感度としては、面白い

実際に握ってみる。

正直、面白い。

なんか響く。

手元に入ってくる振動の感じが変わった気がする。

特に、段ボールの空洞が何かをしているような感覚がある。

紙素材の振動なのか。
空洞の響きなのか。
カーボン板の効果なのか。
銅テープくんの効果なのか。
ジェルテープ教授の講義なのか。

まだ分からない。

ただ、少なくとも、

何か変わった気はする。

しかし、ここで断言してはいけない。

FRBは、勢いだけで「良くなった」と言うためのものではない。

体感は大事だ。

しかし、体感だけでは共有できない。

だから測る。


次回、測定3号機くん出動

今回の記事では、あえてグラフは出さない。

まだ早い。

今回の主役は、計測3号機くんの誕生と、段ボールカーボンエフェクターの爆誕である。

FFTモニターの出番は、次回である。

手感度としては面白い。

でも、それは本当に変化なのか。

気のせいなのか。

段ボールは振動素材になれるのか。

空洞は響きを持つのか。

ハイエンドロッドBは、本当にダメ男を返上できるのか。

その答えを出すために、測定3号機くんに仕事をしてもらう。


まとめ

今回、ハイエンドロッドBヒーロー化計画は、いよいよ本編に入った。

計測2号機くんは退場し、計測3号機くんが誕生した。

そして、ルアーニスト改時代の成功体験を再構成する形で、段ボールカーボンエフェクターを作った。

これはグリップ改造ではない。

EVAグリップを温存したまま、後付けで振動構造を変えるためのエフェクターである。

段ボールという未体験の紙素材。

空洞がもたらす響き。

カーボン板。

割りばし補強。

銅テープくん。

#100紙やすり。

ジェルテープ教授。

すべてを乗せた結果、ハイエンドロッドBはまた一歩、妙な方向へ進んだ。

だが、それでいい。

これは、ハイエンドロッドBをヒーローにするための計画である。

次回。

FFTモニターで、段ボールカーボンエフェクターの正体を見に行く。

(続く)


感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
感度は分かち合って初めて本物になる。

FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、選択と体験共有のための共通言語を目指している。

ロッドだけでなく、人間側の知覚も少しずつ海に合わせていく。
それがFRBの目指す「感じるための共通言語」である。

ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home

https://x.com/tsublab5810


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